無我目前、長州が藤波糾弾。藤波の闘いはタガタメに?
藤波辰爾が新日本プロレス退社後、初の試合。「新無我」プレ旗揚げ戦。その前日、長州力が「なぜ彼は新日本にいる時にこれだけ頑張れなかったのか」と藤波を糾弾・・・
・ カクトウログ: 藤波辰爾、34年前と同じように「旗揚げ戦第1試合」に出場
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■新無我伝説エピローグ「~BLACK CAT MEMORIAL~」
8月2日(水)後楽園ホール 開始19:00
[1]藤波辰爾vsマーク・マッカイ
[2]後藤達俊vs竹村豪氏
[3=セミ]吉江豊vs長井満也
[4=メイン]西村修vsヒロ斉藤
※ブラックキャット引退並びに追悼セレモニーも行われる予定
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旗揚げのタイミングにぶつけたのか?
試合前日8月1日発売分の夕刊『東京スポーツ』紙で、長州力が藤波辰爾を痛烈批判「長州 藤波メッタ斬り」。
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・ 分からない。なぜ彼は新日本にいる時にこれだけ頑張れなかったのか。あれだけのビッグネームなんだ。新日本の中でできることはいくらでもあったハズ。頑張っていれば、もしかしたらオレなんかが戻らなくてもよかったかもしれないわけだろう? だいたい新日本では試合をしなかったのに、出たらすぐに動けるというのもよくわからないよね。
・ 今のプロレス界はすごく厳しい。無我も一緒ですよ。よほど頑張らないと最初だけ。
・ 新日本はもう無我には触らない。出ている選手も新日本に上げられないよね。
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長州の意見は真っ当に思える。多くのファンも同じでしょう。ただ、長州の発言を読んできて、ハタと考えてみた。
藤波辰爾。頑張らなかったのか。頑張れなかったのか。
サラリーマンになぞらえれば、長州は勝ち組ということになるんだろう。改革の風を吹かせて、求心力を生む。彼の前でマイペースでやっていたら、ピシャリとやられそうでもある。
藤波はどうか。プロレスという“伝統芸能”を守っていくための持ち味はもっているんだけれども、とにかく正統派。曲がったことは許せない強さを持ちつつも、意見が通らないことで傷つくナイーブさも持っている。
長州は藤波を絶対に理解できない。
形成されていく関係性の中で、「頑張れない」状況が生まれていくことが現代社会ではよくある。本人さえも「自分がサボっているのか、弱っているのか」わからない状態に。プロレスラーという屈強なイメージからは考えられない推論ではあるが、レスラーも人の子である。
この状況がよくわかるサラリーマンも多いんじゃないだろうか。ボクだって局面によってはキツく感じることはあるなぁ。
思えば、藤波と長州の闘争は、単なるランカシャー・レスリングとハイスパート・スタイルの対決ではない。生き方の対決だ。金曜夜8時のライバル対決、応援していたファンは、2人の闘いに自らの生き様をかぶらせていた。
少なくとも、西村修はそんな藤波の生き方に共感しているんじゃないだろうか。他の参戦レスラー、スタッフはどうなんだろう? わからないけれども、何よりプレ旗揚げ戦を観戦するファンが、藤波や西村の闘いに自らを投影して観戦するだろう。
「自分の生き方のままでいいんだ」って思えたファンが多ければ、「無我」はひとまずの成功になる。世にも不思議な旗揚げ戦、さぁ、本日だ。
こんな記事もありました。
・ 藤波 「ハッスルGM総選挙」出馬か(デイリー)
以前に“猪木”を持ち出したハッスルが、今度は“藤波”を持ち出した、それだけだと今のところ思います。
■□T.SAKAi
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