分裂にスキャンダルはつきものなのか・・・BML柴田勝頼退団から一夜明け
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団体の分裂にスキャンダルや疑惑はつきものなのか。UWFの悪夢を再現するかのように、村上和成が「BML内部で(上井文彦氏の)重大な裏切り行為が発覚した」と発言した・・・
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『内外タイムス』8月22日発売分から。
・ BML分裂、「上井Pが重大な裏切り」と村上社長
(2006/08/22 内外タイムス)
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■柴田選手がフリー転向を表明した。あまりにも突然な話だが、社長としてどう受け止めている?
村上
「選手の立場を考えれば、首を縦に振るしかなかった。思うような試合数をやらせてやることができなかったし、社長としてすまなく思う。フリーの選手というのは交渉事をはじめ、今までみなくてすんでいた部分をみることになる。駆け引きしてくるところも出てくるだろうし、試合以外の部分で行き詰ることもでてくると思うけど、本当にいい才能をもっているんだし、とにかく頑張っていってほしい。この業界、またいずれ同じリングに立つことがあるかもしれない。その時には一回りも二回りも成長した柴田勝頼をみせてもらいたい」
■柴田選手は退団の理由に方向性の違いを挙げていたが。
村上
「経営者と選手として考えが少しずつ違ってきたのかもしれない。ウチはプロレスの実験をテーマに置いてやってきた。試行錯誤の連続だった。そういったことを繰り返す中で、ズレみたいなものが蓄積されていたと言われれば否定できない」
■きのうの後楽園ホール大会では試合後、村上社長自身、涙を浮かべていた。これまであんな姿はみたことがなかった。一夜明けて、柴田選手の突然の離脱表明。一体、BMLに何が起こっている?
村上
「BML内部で重大な裏切り行為が発覚した…」
■裏切り行為?
村上
「今はまだ詳しく明かせないが、もう上井さんとはタッグを組んでやっていくことはできない。BMLの存続はもちろん、ひいては業界の信用問題にもなりかねないことが起こった。社長の責任として近いうちに正式な記者会見を開いてマスコミ、ファンのみんなにすべてを公表しようと考えている。この業界特有の悪しき風習をここで断たないといけない」
■その重大な裏切り行為には上井プロデューサーが関与していると?
村上
「問題が発覚してから、解決の糸口を見出せないまま昨日の後楽園ホール大会を迎えた。正直な話、直前まで中止にしようかという話まで出ていた。試合後にもう一度、話し合いを持とう思っていたが、上井さんは出てくれた選手へのあいさつもないままにそそくさと会場から姿を消した。しばらくして、ウチのスタッフを通じて後で連絡するという伝言があったけど、今もって連絡はないし、こっちから電話してもでもしない。もうプロデューサー解任ということだけではすまなくなってしまっている」
■このまま上井プロデューサーから連絡がないままでは事態の進展は見込めない。問題が長期化すればBMLの体制建て直しにも影を落とす。何か対策は考えているのか。
村上
「上井さん、アンタはオレたちはもちろん、BMLに協力してくれた人たちに真実を語るべきだ。オレは絶対に泣き寝入りはしない。ウチはもともとプロレス業界にいた人間たちだけで作った団体じゃない。むしろ、まったく畑の違う業界からオレたちの熱意だけを信じて協力してくれた人たちの方が多い。ここでオレがなあなあに事を済ませればプロレス業界全体の信用が地に落ちる。すでに法的措置も考えて動き始めている。オレはプロレスを食い物にするヤツだけは絶対に許さない」
■次回大会として予定されている10・8後楽園ホール大会はどうするのか?
村上
「ファンに誤解を与えないためにもハッキリ言っておきたい。10・8はBMLが押さえているんじゃなくて、(上井プロデューサーが社長を務める)ビッグマウスが押さえている。会社が違う以上、出ることはない」
■最後にこれだけは聞いておきたい。BMLは存続するのか。
村上
「今後色んなウワサが出るだろうけど、真実は1つしかない。こんな小さな団体に期待してくれたファンと協力してくれた人たちのためにも、どれだけ小さくなろうともオレはBMLをつぶさないし、BML内部の膿をすべて吐き出すことを約束する」
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このインタビューの出だし、柴田勝頼へのメッセージを読んだ時点ではホッとした。村上和成と柴田の確執もあると思われるが、社長として力不足を素直に認めた。そのうえでのエール。
しかし、続きを読んで、その気持ちは一転。上井文彦氏との間によっぽどのことがあったようだ。
このインタビューを行った記者は、上井氏の言い分も聞きたかったようだが・・・。同紙面から。
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一方の言い分のみを取り上げるのはフェアじゃない。帰宅後、すぐに上井プロデューサーに連絡を試みたが、本人の言い分を聞くことはかなわなかった。正直、このインタビューを掲載するには抵抗があった。昨今、プロレス業界が冷え込む中、さらに追い討ちをかけかねないショッキングな内容をデカデカと盛り込むのはどうか(と掲載をためらった)。
あれだけ全幅の信頼を寄せていた2人(村上と上井氏)の信頼関係がもろくも崩れ去ったことが、ことの重大さを物語っていた。
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一方、東スポは上井氏をキャッチ? 8月22日発売分『東京スポーツ』紙から。「BML活動休止」との小見出しで。
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エースの退団でBMLの活動休止が決定的となった。次戦10・8後楽園ホール大会が予定されており、すでに会場には前金を納めている。柴田もフリーとして参戦する意向を明かしているが、カード編成などが困難で、上井氏は「白紙です」と10・8大会の中止を示唆した。
そもそもBMLの所属選手は、実質的には社長の村上と柴田の2人だけ。村上もすでにゼロワンMAXに参戦するなど、独自のルートを開拓している。「1人でも興行はやれる」というのが上井氏の理念で、これを機にBMLを団体からイベント会社にくら替えする可能性もある。BMLは会社形態そのものを見直し、出直しを図る意向だ。
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会場を押さえた上で、前金も払っている。上井氏にとってキャンセルはしづらいが、村上は不参加を表明。中途半端なものはやってはいけない。譲渡先を早めに探すのが賢明じゃなかろうか。
ただ、柴田は新日本以外はどこでも出て行く方針。上井氏のオファーによっては出陣もある?
・ 柴田はノアでKENTAとタッグ(2006/08/22 内外タイムス)
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今後はフリーとなり、あらゆるリングに出撃する。「これまでは上がらないようなリングも出て行きたい。自分があがれば違和感が出るような。柴田は何がやりたいんだって聞かれたら、プロレスがやりたいということですから」。幅広く、貪欲にプロレスを求めていくつもりだ。BMLへも要請があれば、「自分で判断して出て行く」つもりだ。
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村上がいう「ウチはもともとプロレス業界にいた人間たちだけで作った団体じゃない。むしろ、まったく畑の違う業界からオレたちの熱意だけを信じて協力してくれた人たちの方が多い」ってところ。これは、プロレス畑じゃない実業家、支援者についてもらったということ。村上が開拓した部分。
上井氏の裏切りは、法的なものも絡むようだ。尋常じゃない。金銭的なもの? まったくわからず。
それにしても。なんだか「そうきてしまったか」という気分にさせられた。
第一次UWFにおける社長逮捕劇。第二次UWFにおけるフロントの金銭トラブル。BMLは前田日明の団体じゃないが、前田が“触った”団体。こんなトラブルが起こるところだけはUWFに酷似してしまって・・・。
(注意:前田がトラブルに絡んでいたわけではありません)
「スーパーUWF」という、一時やろうとしたコンセプトが泣いている。裏切り内容は本当に世に問わなければいけないものなんでしょうか。
あぁ・・・。
BMLに来てからの村上は立ち位置が微妙なままなんですが、新日本プロレスのときはけっこう「やるかやられるか」の試合をやっていた。このブログで何度か書いた気がするが、後楽園ホールでの鈴木みのるとのボコり合いは忘れない。試合内容で“信用”を取り戻しましょうよ、村上さん!
■□T.SAKAi
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