健介オフィス、旗揚げ。どんな夢をつかむ?
健介ファミリーが記者会見。新しい仲間もひとり。
・ 「夢を掴め」健介オフィスが旗揚げ興行を開催/レスリング大学王者も新入団(スポーツナビ)
・ 健介オフィス ニュース:山口竜志 入団発表
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「健介オフィス旗揚げ興行
Take The Dream vol.1~夢を掴め~」
2月11日(日)ディファ有明15:00
▼メーンイベント
佐々木健介 vs 中嶋勝彦
※予定試合は全3試合、フリーの選手にも参戦を呼び掛けている。
※全席のファンに3種類のプレゼントを用意、海外旅行が当たる大抽選会などさまざまなイベントも予定。
北斗「ウチの会社はプロレスラーを育てていきたい。そのためにはやはり道場だけでなく、団体として自分たちのできる範囲でプロレスを自主興行していくのがいいと考えた」
▼入団選手
山口竜志(やまぐち・りゅうじ)
生年月日:1985年3月6日
出身地:179cm
体重:99kg
現在、拓殖大学レスリング部所属
主な戦績:
=平成17年=
アメリカ・コロラド国際大会出場
インカレグレコ優勝
全日本学生グレコ選手権大会優勝
スェーデン・ハパランタ国際大会3位
国民体育大会優勝
=平成18年=
全日本選手権優勝
インカレグレコ優勝
全日本学生グレコ選手権大会優勝
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理想の闘い・スタイル追求のために、プロレスの「旗揚げ」は存在する。格闘技スタイルのプロレスがやりたくて、新日本を飛び出した前田日明。古きよきプロレスの攻防にスポットを当てた西村修の「無我ワールド・プロレス」旗揚げ。プロレスLOVEという点で新日本に不満を感じて全日本入りの武藤敬司(旗揚げとは違うか)。残念ながら政治的な理由で飛び出すことも多い昨今だが、少なくとも健介以前の世代なら「旗揚げ」という言葉に込める意味合いは求めてしかるべき。意味が込められないなら、単なる“逃げ”とファンは受け取るよ。だって、切磋琢磨から逃げて、自分がコーディネートする団体に出るってことなんだから。
フリーになって大ブレイクした健介。団体という壁をとっぱらっていい試合ができるようになった。自分を主役にもできるし、所属団体選手を光らせることだって。それを“乗り込んで”やっているところが素晴らしいわけなんである。何のための旗揚げ?・・・「プロレスラーを育てていきたい」???
イベント内容から想像すると、バラエティー番組のように肩の力を抜いた空間があって、最後だけは極上の闘いで締め括る。芸能活動もプロレス活動も両方やってる健介ファミリーの“世界観”を体現しようとしているようにも思える。
これをテレビ番組でやるんだったら何か芽がありそうだと思うんです(以前にも“健介プロレス”って案を提唱しましたけど)。知名度でもって、業界にファンを引っ張ってくる。そのための新規ファンの“入り口”をつくって、団体レギュラー興行に還元していくというのならわかる。
ファンは1枚のチケットで、健介も観たいし、武藤敬司や小島聡を観たい。もっと言うなら、三沢光晴や中邑真輔、小川直也を観たい。旗揚げの乱発は歓迎できません。小さい会場ですから、それでも観たい人が行けばいいと言われればそれまでですが。
芸能界でもプロレス界でもまわりを楽しませるプロ集団。それが健介ファミリーだと思うし、きっとボクらの見えないところでプロレスのことを考えすぎるくらい考えているんだと思う。誰もが、健介ファミリーと絡むと、緊張感のあるいい試合になる。さわやかさと、怖さと、職人肌・・・リスペクトに値するが、旗揚げにはどんな夢を込めているんだろう?
少しずつ、わかっていくのかな。■□