UWFvs柔道の因縁と、田村潔司の怒りの矛先
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『kamipro NO.107』でのインタビュー、田村潔司は「あれはどうなの? 秋山のボケは何してんの?」と本音の言葉づかいをみせる。そして引き出した側の紙プロのスタンスとは・・・
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一般発売は1/22ですが。秋山成勲vs桜庭和志問題についての話題もたっぷりの一冊。
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『kamipro NO.107』は定価880円(税込)で1月22日(月)発売!!(地域により発売日が異なります)
一部書店&格闘技・プロレスショップではすでに発売してます!!
表紙は……2.3『UFC67』出場直前のミルコ・クロコップ!!
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買いました。注目したのは、田村潔司インタビュー。
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・ あれはどうなの? 秋山のボケは何してんの?(インタビューは1/7収録、秋山失格裁定前)
・ 俺もさ、あの試合については、桜庭が「すべる、すべる!」って言ってたって聞いたから、YouTubeで観たんだけど。やっぱりすべってる感じはするね。
・ ただ俺はね、塗った塗らないは別にして、むしろ桜庭のセコンドについてたヤツらに怒りたい! 試合中、桜庭があんなに必死にアピールしてるのに、なんでセコンドが主張しないんだって! 俺がセコンドだったら、試合中にリングに上がってでも止めさせるよ!!
・ (乱入してでも抗議しますか!?)乱入する! 秋山に対しても腹が立つけど、桜庭のセコンドについてる連中に一番腹が立った。
・ (桜庭がUFC-Jでマーカス・コナンとやったとき、一度「KO負け」という裁定、セコンドのキングダム勢が総出で抗議の例をインタビューアーが持ち出す)そうそう、それもセコンドの役目だから。実際、セコンドで半分くらい試合が決まるときってあるからね。
・ (この時点の公式記録は「秋山成勲のTKO勝ち」ですから断髪式を!)それは間違った裁定だね。俺の中では桜庭の反則勝ち!
・ もし次に秋山と桜庭がやったときに、桜庭が負けたらホントに坊主になる。それか俺が秋山とやって負けたら五厘刈りにしてもいい!
・ こうなるといくら否定しても秋山はヒールだよね。なんかムカつくしね。じゃあ“タムラマン”に成敗してもらおうかな(笑)。まぁでも桜庭がもう1回やるのが一番いいけどね。これは難しいだろうけど、たとえば俺と吉田が再戦する同じ日に桜庭vs秋山の再戦をやるとか。同じ大会でその二試合を組むのもいいね。そういうかたちで、なんかでつながったらおもしろいよね。お互い地上波でやったら、格闘技をアピールすることもできると思うし。でも、今回もそうだけど、“U”と柔道の絡み合いというのは、すごい因縁めいてるよね。
・ (再戦)そのときは自分がセコンドにつきたいぐらいだよ。まあ、桜庭だからどうのこうのじゃなくて、オイル塗った塗らないの主張が通らなかったことに対して悔しい。レフェリーにもK-1陣営にも腹が立ったしね。格闘技をやってる限り、いつ自分が桜庭と同じ目に逢うかわかんないんだから、これは他人事じゃないですよ。
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参考までに「ぜんっぜん桜庭だよ! 俺、予想がハズレたら坊主になってもいいよ!」と言ってたのは、kamipro106号でのこと。
・ カクトウログ: 田村潔司、10か月ぶり復帰までの道/主要発言集
田村のブログで1月10日に「坊主にはなりません なぜなら 反則勝ちだから」とあったのは、インタビューのセリフの後日披露だったんですね。
このほかインタビューには、田村なりの「ミノワマン」戦分析、吉田秀彦との再戦をやるとしたときの道衣有無についての見解、リングス時代にオランダ勢に仕掛けられたオイル、試合ですべらせる裏技、桜庭vs秋山戦術分析など。興味がつかないインタビュー。ぜひ、ご一読を。
それにしても田村、スカしてたような受け答えのときとは別人! 昨年大晦日での復帰が決まってからというもの、すっかり饒舌になった。この変貌ぶりも、ひとつの田村ペースか。
競技としての視点と、図式を取り入れたマッチメイク。両面での主張が、プロレスラー・田村としてのスタンスなんでしょう。そして、UWFへと帰着するところも。
インタビューは「秋山失格」裁定よりも前に行われているわけであって、決め付けた発言の数々には責任感と危機感を感じずにはいられない。逆に言うなら、秋山のシロクロに関係なく、田村の主張は揺るがない。もっと言うなら、起こった出来事に対してフレキシブルに受け身を取っていく技量を持つのがプロレスラーたる所以だ。
「桜庭vs秋山再戦と田村vs吉田再戦が同日に行われる」ことも、「田村が桜庭のセコンドにつくこと」も、常識的にはあり得ないだろう。ただ、そういう発想をするのが田村流であり、判断基準である。そう考えたほうが面白いでしょ? 田村はそう言ってるのだ。
田村自身の思考&田村ファン的思考をこれでもかと展開する田村は痛快だ。ただ、田村はおそらく、秋山がクロだと会見するまでは計算してなかったんじゃないだろうか。会見までたどり着いちゃうと、桜庭vs秋山再戦なんてさせたくなくなるからなぁ。
さて、紙プロ。田村のブレない主張も堪能できたが、紙プロ編集部自体のスタンスもキラリと光る。
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・ (紙のプロレス編集部)秋山成勲なんて“桜庭和志物語”の単なる脇役にすぎねえんですよ、実際。(HERO’Sに移籍してもなお延々と続く)苦しみの線の終止符を、桜庭和志はいつ打てるのか。今後も桜庭和志が闘い続ける限り、“総合格闘技”の苦しみは確実にこぼれ落ちてくるだろう。
・ (紙のプロレス編集部)いや、そっちのほうが好都合です。白か黒かはっきりしたら、聞きたいことにしても言いたいことについても限られてきますから。グシャグシャになっている状況下で、谷川さんが何を考えているか知りたいな、と。(←このインタビューは、ルールミーティング前日の1/8のため、谷川氏が「今日の時点ではハッキリしたことは言えない」としたことに対して)
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前後情報は買って読んでください。
事実によっても主張の背骨を左右されない。田村と紙プロはスイングしている。インタビューに答えていた谷川氏も実に多様な人格をのぞかせながら、自らのスタンスはゆるやかに守りつつ語っていた。
ネットでの騒ぎ、今は秋山の疑惑の真実を知ることに焦点が置かれているように見える。だけれども、そんなこと(軽視しているわけではないよ)を知っても根本は解決しない。
多くのファンが「桜庭が背負った総合格闘技の歴史」とともに歩んできた。PRIDEでなんとなくフェードアウトするかにも思えた桜庭はHERO’S移籍という道を選択する。そこで桜庭が提示するであろう答えをボクらは見たい。秋山には、その答えあわせを邪魔された格好となったのだ。
あまりにセンセーショナルな事件に目移りさせられたし、業界としての信用もずいぶん失った。答え合わせはどんどん遠くなっていく。
その日は来るのか、来ないのか。
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今夏、桜庭和志の格闘技人生において、最大級の物語性を持った相手との対戦がプランニングされているという噂もある。
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その日は来るのか、来ないのか。
かなうなら、桜庭の出発を見守っていく場が再び確保されることを待ちたい。カクトウログも引き続き桜庭目線であり、田村目線によって向き合っていく。
※7:00追記
こちらにも紙プロの予告があるんですが・・・。
・ PRIDE | メディア | 『kamipro』NO.107
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あの男・・・「秋山」の名前が伏せられて紹介、「桜庭」って文字も出てこないぞ。PRIDE関係者の記事紹介ではあるんですが。田村がバリカンを見つめる写真は出てた。
■□T.SAKAi
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