社説「プロレスと議会」/四国新聞
遠く四国から一報が届いた。香川県でトップシェアの「四国新聞」。2/22付社説に「プロレス」の文字が躍ったという。サイトにも出ているのかな・・・あった!
・ 四国新聞社ニュース 2月22日付・プロレスと議会
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力道山やアントニオ猪木が活躍していたころには大人も子どもも熱狂したプロレスだが、総合格闘技が登場してからすっかり人気は下り坂。だけどいまだに夢中になっているファンが存在する。なぜだろう。
総合格闘技は真剣勝負の印象が強いが、プロレスにも同じ思いを持つ人はもう数少ない。悪玉と善玉がいて、事前に勝敗が決まっている場合もあるといわれる。相手の攻撃をよけないため、虚構だとさげすむ人さえいる。
しかしプロレスの迫力には代え難いものがある。相手をリングの下に頭から落とす。受け身を取れなくして投げ飛ばし、頭がマットに突き刺さる。死ぬんじゃないかと思わせる。
ファンが心奪われるのは、そうしたやりとりだろう。勝敗だけを問うなら、腕の一本も折れば終わる。そうせずに鍛えた体で相手の攻撃を受け続け、肉体の限界をアピールする。なれ合いとは別の、豪快な負けっぷりに酔えるから、ファンが絶えないのだ。
行政の執行部と議会、あるいは議会の与野党の関係も、プロレスに見習うべきところがある。大勢のスタッフを抱えた首長と裸同然の地方議員では、実は勝負にならない。与党と野党でも、多数決なら差は歴然。いわゆる秒殺だ。
議会で真剣勝負の「総合格闘技」が見られると心底期待しているわけではないが、なれ合いも望んではいない。議論を通じてどれだけ限界に挑んだか、納得できる負けっぷりだったか。それを議員に求める人たちがいても不思議ではない。プロレスラー議員が存在するのも、意外とこんな期待からかも。
さあ今日から県議会の代表質問。どんな闘いが見られるだろうか。
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珍しく一般紙にプロレスが肯定的な使われ方で登場。「総合格闘技」や「秒殺」という言葉も出てくるし、使われ方も痛快なほどに適切だ! それに、前振りを超えたプロレス部分の文章量、プロレスを語りたかったとしか思えない(笑)。好きな人がいるんでしょうね。
プロレスラーは本能的に、観客に“やりとりを図式化してわかりやすく見せる”ことに長けている。それが議会という場で発揮されているとは言いがたいが、他の場所ではいくつか発揮されている。北斗晶と佐々木健介はキャラ以上の鬼嫁夫婦を演じるし、元プロレスラーのアニマル浜口氏は浜口京子さんとの親子愛や闘志をパフォーマンスで示す。
考えてみると、政治はプロレスに似ているのかもしれない。たとえ実力差があったとしても、答弁への受け身をとって議論という過程をつくっていく。“内容”がよければ有権者の“記憶”に残って、次回大会への集客ならぬ集票につながっていく。
人前でやる仕事である以上、議員もプロレスラー張りのパフォーマンスと全力投球の両立を見せてほしいということ。四国新聞記者の主張は面白い。
そして香川県議会、“闘い”のテーマはなんだったのか。
・ 論戦の火ぶた切る-2月県議会、代表質問―四国新聞社
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・ 全国最下位となっている小中学校耐震化率の改善
・ 土器川沿岸地区での国営農業用水再編対策事業の着工見通し
・ 来年の瀬戸大橋開通二十周年記念行事
・ 地方分権や道州制に対する県の取り組み
・ 団塊世代の誘客を目指した観光施策
・ 入札・契約制度の改革などを取り上げる。
・ 県営住宅の削減問題
・ 出荷額、事業所数が年々減少する地場産業振興への取り組み
・ 香川県内でのワーキング・プア対策
・ 二十四時間いじめ電話相談の在り方
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香川は水不足な反面、災害が少ないところ。だけれども・・・全国最下位の小中学校耐震化率は気になりますね。当然ながら、プロレスとはまったく関係ない議題ばかり。
剛竜馬がオリエンタルプロレス旗揚げ戦を行ったのは香川でしたが。
テレビ朝日がゴールデンで『ワールドプロレスリング』をやっていたころ、年に2回の香川県・高松市民文化センター大会が恒例だった。古館伊知郎は「讃岐うどん的なコシのあるファイトといっていいでしょう」との名解説を残したこともある。高松市民文化センター、まだ健在なのかな・・・。
議会といえば、こんなニュースも。
・ 木村健悟Jr.大田区議選出馬…29歳寛紀さん4月投開票:社会:スポーツ報知
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寛紀さんは都議の秘書を務めながら昨秋、出馬を決意。子どもの自殺や家族間の殺人事件が続き「何かがおかしい。昔みんなが持っていたものが薄れてきている。それを取り戻したい」と言う。
父は「稲妻レッグラリアット」で知られる新日本プロレスの元人気レスラー。98年の参院選には「国会に稲妻!」を掲げ、民主党から比例代表で出馬。ハーレーダビッドソンで全国を駆け回る選挙戦を展開した。
しかし比例名簿順位23位という逆境に、ファイティングスピリットがプッツン。投票締め切りの「5時間前」に行われた異例の敗北会見が話題となった。それでも寛紀さんは「リング上の父からは何にでも挑戦し、あきらめない気持ちを学んだ」と語る。
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この記事も、力入ってる。プロレス好きな人が書いてるのかな。■□
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