桜庭和志が高山善廣と対談。サプライズについては・・・
pick up 『PRIDE.34』一夜明け会見/榊原信行DSE代表囲み会見┃アントニオ猪木が代表取締役社長IGF6.29両国「闘今BOM-BA-YE」旗揚げ┃稲妻Jr.は落選! 危ないのは円天!@多重ロマンチックさん┃飯塚「毎日バーナードと対戦させろ!」新日本┃陣内サン夫妻のお好み焼き屋さん@高山善廣┃長井満也がブログ開設┃驚愕の貴重本『これがプロレスのルーツだ!カリフラワー・レスラーの誇り』に乾杯┃奥田、17歳対決制し初勝利…仙台女子プロレス┃熱くて濃くて爆笑なトークがくり広げられた「ゲームとプロレス」┃マグナムTOKYOが「限りなく引退に近い退団」=DRAGON GATE
思い起こせば、ほぼ1年前の2006年5月。桜庭和志がPRIDEを去ったとき、両者の間には大きな亀裂が入った。
##
桜庭「PRIDEには感謝の気持ちしかない。両方のリングに上がりたい」
DSE・榊原信行氏「桜庭選手を家族のようなものと思っていた。僕個人は裏切られた思い」
##
そして、4・8PRIDEさいたまでビッグサプライズ。田村潔司とともに登場した桜庭の頬に涙が。
・ 超ド級のビッグサプライズ!桜庭と田村がリングで対峙!(PRIDE公式)
・ 和解へ!桜庭が登場/PRIDE(ニッカン)
サプライズから一夜明け。
桜庭や田村潔司は試合をしたわけじゃないから、会見はもちろんなし。されど、タイミングよく高山善廣との対談に臨んだ桜庭がいた。UWFインターナショナル時代、高山が先輩で、桜庭が後輩。大晦日の“ヌルヌル疑惑”では、高山は後方支援することで桜庭と共闘したばかり。
対談の模様はこちらで。
・ 桜庭があのスーパーヘビー級の男と激突!! サムライTV『Versus』で高山善廣と対談(HERO'S公式)
HERO’S公式サイト上では、特にサプライズの件は言及されていない。公式サイトとしても触れづらい?
他のソースから発言を拾う。
・ 桜庭がSSAで「試合もしたかった」(ニッカン)
##
桜庭のリング登場によって、これまで対立関係にあったK-1とPRIDEの間に、一気に雪解けムードが高まった。その点について、収録後の高山は「桜庭が来てくれたおかげで榊原さんは美しく辞めることができた」と、両団体の和解に一役買った桜庭の行動を高く評価していた。
##
携帯サイト「週刊プロレスモバイル」から。
##
桜庭「みんな喜んでたからそれでいいのかなと。テレビ見た人も喜んでくれたみたいだし。ホントは試合もしたかったんですけど。そっちの方が面白いだろうし」
##
桜庭和志は何も変わっていなかった! ファンが望むものを見せる。ファンが喜ぶものを見せる。野望が渦巻く総合格闘技のリングにあって、桜庭のプロレスラースピリッツはなんら衰えない。
桜庭が達成したこと。「PRIDEには感謝の気持ちしかない」という発言を覆すことなく、「両方のリングに上がりたい」という発言まで現実のものとした。
桜庭自身の希望の実現。ファンの歓喜。まさかの再会。桜庭の涙を、理由をつけて説明しようと思ったら、そこに落ち着く。
しかし、本当は違うような気がする。いや、合っているんだけれども、ニュアンスが違う気がする。
グレイシーハンターとの異名でPRIDEの一時代を築いた桜庭は、時代から渇望されるような声援を何度も受けてきた。残念ながら十分なコンディションをつくることができなくなった近年、桜庭の求心力は落ちていた。だけれども、PRIDE“買収”という閉塞感に誰も立ち上がらなかったさいたまスーパーアリーナで、観客は間違いなく救世主を探した。
桜庭コール、あのときのように大爆発!
コールをする観客側も、コールを受ける桜庭本人も、ネットで記事を読む者にも、こみあげてくるものがある。追い込まれまくったシチュエーションでしか吹かなかった風。それが、KAMIKAZEだったのだ。■□