ゴング系2誌創刊号、所感
発売日である9月5日、夕刊紙「東京スポーツ」(東スポ)紙のプロレス面広告欄には、Gスピリッツ、Gリング、週刊プロレスの3誌が並んだ。なんだか、週刊専門誌が複数あったころを思い出す。週刊誌復活ではなく“G”2誌は月刊誌であるが(『Gリング』はまだ月刊を冠していないが、11月より月刊化予定)。
2007年3月、『週刊ゴング』休刊。あれから半年、ゴング系スタッフが2派に分かれて、2誌が創刊となった。せっかくの“プロレス者たち”決起である。より多くのファンに、手にとって読んで欲しいと思う。
印象でいえば、『Gリング』は“ファイト”的で、『Gスピリッツ』は“伝統的ゴング”風だった。『Gリング』統括プロデューサーの金沢克彦氏は『週刊ファイト』出身であり、きっちり主張を込めるレポートを誌面に織り込むスタイル。くらべて、ゴングはグラビアのつくり込みとマニアックな特集に特徴があった。
クローズアップした人物は誰だったか? 『Gリング』はアントニオ猪木と“ミスター高橋”氏。『Gスピリッツ』は小橋建太と天龍源一郎。
もちろん、『Gリング』でミスター高橋氏がインタビューされたわけではない。金沢氏がプロレス不況への過程を振り返りつつ、いわゆる高橋本(プロレスの“しくみ”を明かした暴露本)と闘わなかったことへの反省を示したんである。この部分は金沢氏による巻頭言の“前段”に過ぎない。しかしながら、ここに『Gリング』の「プロレスマスコミとして自分たちが当事者となり、他人(業界不況)のせいにはしない」というスタンスが明確にあらわれていた。
『Gリング』巻頭グラビアでのアントニオ猪木という人選も意外だ。金沢氏は永田裕志やケンドー・カシンといった“アントニオ猪木のムチャ振りの犠牲になってきた”レスラーたちとの交流が深い。なんども猪木のやり方を批判してきた金沢氏。今回は、誌面を通じて天敵との勝負に挑んだことになる。
「だけど武藤はプロレスのパイを大きくした?」というセリフが『Gリング』猪木のインタビューには出てくる。表紙の“武藤”を批判するようなシュートなくだりだが、猪木が狙っているのは常に現状打破であるし、金沢氏も『Gリング』でそれを仕掛けようとしているんじゃないか。姿勢を示すためには、永田やカシン、藤田和之ではなく、猪木が必要だったんである。
そういった“人選”から、『Gリング』は自らの「苦手科目」をあえて扱ったように見受けられた。一方、『Gスピリッツ』の小橋・天龍は「得意科目」で満点を狙うような闘いぶりだ。『Gリング』が攻めで、『Gスピリッツ』が守りともいってもよい。
どっちの“闘い”が集客につながるかはわからない。だけれども、個人的には『Gリング』のやり方に魅力を感じてしまう。プロレスが面白くなる前に、自分たちが面白いプロレスをやってみるべし。面白いプロレスをやってくれたには、『Gリング』のほう。以上が所感なんだけれども、プロレスファンには、先入観なく読んほしいと思っています。
すこし気になるのは、『Gスピリッツ』に小橋のインタビューはあるものの、両誌ともノアの試合レポートがない。タイミングの問題? 取材拒否?
さて、2誌ともゴング復活を目的に掲げている。ゴングといえば、ネタになりうるくらいの文字間違いも“らしさ”。かつてのゴングにあった「ヘルスレイザーズ」ほどじゃないが、VOWネタを『Gリング』に見つけましたよ。
次号予告で『Gリング』とすべきところが『Gゴング』になっている。こりゃ、気持ちが焦りすぎです(笑)。いや、これはもうゴング復活という勝利宣言か。
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