今夜の地上波情報/新日本プロレス再建への一考
本日土曜深夜は、新日本プロレスとハッスルの番組が10分間隔でリレー放映(首都圏)。
Yahoo!テレビおよびハッスル公式より。
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ワールドプロレスリング
「IWGP王者・永田裕志vsG1覇者・棚橋弘至!!究極タイトル戦!真プロレスNo.1決定」
■ 10月13日(土) 26:10~26:40
■ テレビ朝日 Gコード(8113191)
どハッスル!! 「降臨高田総統!(秘)暴言連発」
■ 10月13日(土) 26:50~27:20
■ テレビ東京 Gコード(2655733)
【MC】 ケンドーコバヤシ、折原みか
【ゲスト】高田総統、アン・ジョー司令長官、島田二等兵 ほか
※『どハッスル』放送2回目にして、早くも高田総統が光臨!!
記念すべき第一回目のゲストに呼ばれなかったことでケンコバにご立腹の総統が、ケンコバたちを都内の“あるところ”に呼び出したのだが…。そして髙田総統が、“あの事件”について驚愕コメントを連発!!どうぞお楽しみに!!
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新日本中継はIWGP戦、永田裕志vs棚橋弘至。ぜひその目で、新日本プロレスの現状をジャッジしてください。
・ 参考:カクトウログ: 10・8新日本プロレス「EXPLOSION '07」両国国技館大会、速報観戦記まとめ
さて、IWGP戦は次回カードが決まっている。
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DESTRUCTION '07 11/11(日)
東京・両国国技館 17:00試合開始
▼IWGPヘビー級選手権試合
(王者)棚橋弘至 vs (挑戦者)後藤洋央紀
※王者は初防衛戦
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10月両国で唯一「未来」を見せた後藤洋央紀の挑戦は順当。ただ、それを両国でやるというシチュエーション(しかも両国自体は2か月連続)に引いてしまう。「好きな人だけでギッシリ集まった」後楽園ホールでっていうのなら、かなりノれるんだが。
10月両国が満員に程遠く、決まっている11月両国に加えて、来年1月のドーム発表。もう、ムチャクチャである。
2007年は全日本とのドーム交流戦で幕開けし、ファンとしても新しい新日本プロレスに期待した。真壁刀義の活躍や越中詩郎のブレイクなど、話題もあった。だけれども、総決算といってもいい「IWGP王者vsG1王者」の10月両国がアレでは、サビシイ。棚橋に可能性が見い出せるんであれば、もっと両国にお客さんが集まったはずでしょう!?
10月決戦前の永田に続いて、タイトル戦に向かう後藤が棚橋を批判。
・ 「存在が好きじゃない」後藤洋央紀が棚橋弘至を痛烈批判!(新日本公式)
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後藤「今回のワンチャンスでベルトを奪取したいと思っています。前のシリーズで何回か当たっていますけど、負ける要素は何ひとつない状態なんで、次の両国では新チャンピオン誕生。後藤洋央紀がチャンピオンになります。まぁ、気にする部分といったら、丸め込みとかの細かい技だけですかね。
(棚橋は)外見もセリフも気に食わない。『愛してます』なんてね(苦笑)。俺には言えないし。愛する人間なんて1人だけでいいんですよ。両国では内容よりも勝敗。勝ちにこだわる。それでついてくるのが内容だと思う。どちらにしても凄い試合になる。その中で後藤洋央紀というインパクトを残して、その上で勝つ。
ジャベにしてもそうだし、もしかしたら空中技も出るかもしれない。全てを出して勝ちます。勝たないと意味がないので。この前の両国では牛(天山)を食ったから、次の両国ではササミ(棚橋)を食ってやる。俺は好き嫌いがないんでね(ニヤリ)」
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この後藤の発言には、ウンウンと頷ける。競技ではないプロレスというジャンルでは、実際の強さのみならず、ただすまいや技の出し方でどれだけ「強さを醸し出せるか」が重要。スタミナや技の多彩さ、肉体管理など、棚橋は安定して頑張っているとは思うが、王者像としてはいかんせん弱い。
全日本プロレスが順風満帆ってわけじゃないんですが、鈴木みのるが小島聡や武藤敬司を退けていったプロセスは観客の想像を超える展開だったと思うんですよ。「生粋の全日本戦士じゃダメで、奪還は外様・佐々木健介にしかできない」ことを堂々と提示していった、おそるべき団体・全日本。「全日本プロレスを守る」よりも「プロレスを守る」をチョイスしたということ。観客の先読みを超える「そう来たか!」の連続で興行を成り立たせていかなければならないのが、プロレスというジャンルなのだ。
これからの新日本。鈴木みのる、佐々木健介、高山善廣らをうまく投入して、もういちど強さを軸にしたプロレスを組み直せないか。せっかく年初に、鈴木みのるが永田を指名するというキッカケがあったのに、あのドームの一戦以来放置している新日本が気に食わない。中邑も川田利明といい試合をやったのに!
こうなったら、棚橋は棚橋でやっておいて、サブテーマとして、中邑や後藤が外敵とぶつかっていく。そういうのはどうよ? 外敵へのギャラは本当に出せないのか。それで200人しか観客が上乗せできなかったとしても、ひとり5,000円なら売上ベースで100万円入ってくるわけでしょう。投資をひっくるめて、大きなシナリオを誘発していく頭脳をユークスは持ちえていないのか。
ここで「そもそも、中邑がG1準決勝で負傷(全治2か月、左肩脱臼)敗退した。あそこでシナリオが狂ったんじゃ?」という反論もあるでしょう。補足としては、「練習か別の試合で痛めていたものが星取りの展開に利用されたようだ」って説が実話誌に出ている。本調子じゃない中邑が復活する時期にも、もちろん期待したい。
ちょっとキツイ言い回しもしてしまったが、10月両国の試合後に感じた「新日本にノれてない」自分自身に、何よりの危機感を感じてしまったのだ。
業界の本丸・新日本プロレスがパッとしない。そのぶん、基本は“お笑い”と割り切った中で、瞬間瞬間に「オオッ」ってマニアをくすぐってくれるものを挟むハッスルの心地よさが際立つのである。
T.SAKAi■□[人気ブログランキング]
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