大晦日報道は事実かガセか/PRIDE×シュート活字、再び
pick up 大晦日格闘技興行 関係者はこの書き方が限界か→リング周りに関してはあまり問題ない。懸案は他の部分でも数限りなくある┃今暫らくお待ちくださいませ 日々動いております@藤田和之事務所┃こりゃこりゃトーンダウン新日本vsTNA IWGP頂上決戦白紙化@多重ロマンチックさん/中邑真輔、後藤洋央紀らの新ユニット「RISE」が始動=新日本プロレス┃新日本プロレスvs ZERO1-MAXの対抗戦ってホントにやるの?@ブラックアイさん┃人喰い義生インタビュー其の壱┃引退覚悟の初代タイガーに鈴木みのるは「がんばりたまえ」=12.20RJ┃論外も!12月19日(水)高木三四郎トークショー┃仙女・新崎社長、初めて「闘魂注入」直接指導┃渋谷に高田総統ご降臨!ケロロ軍曹も来る!11・18(日)『I LOVE HUSTLE!!in渋谷』開催
秋から噂されて来た旧PRIDEスタッフによる大晦日興行(夜のさいたまスーパーアリーナを使用して、格闘技興行を開催する説)。
“動き”が慌しくなってきた。
11/3にエメリヤーエンコ・ヒョードルが「大晦日に日本のリングで戦いたい」と“日本のPRIDE系興行への参戦”意思を発信。
・ 「大晦日に願ったことは必ず叶う」(エメリヤーエンコ・ヒョードル選手公式サイト)
11/16(金)発売分『kamipro』が「旧PRIDE派、大晦日興行開催」をスクープ。
・ 2007.11.15カクトウログ: 旧PRIDE、大晦日内定/kamipro No.117
11/16(金)早朝にロシア側M-1サイト(注:新会社M-1グローバル本部はアメリカ)が、「M-1旗揚げ戦をさいたまスーパーアリーナで開催。メインはヒョードル参戦」と発表。
・ GAME AND MMA ヒョードル招聘のウルトラC
発表はヒョードル側で、「M-1グローバル」としては現在、事実を確認中、とまずはスポーツナビに出た。
・ PRIDE王者・ヒョードルが大みそか出場へ=M1グローバル旗揚げ戦日本で開催か!?(スポーツナビ)
一方で、シュート活字を提唱するタダシ☆タナカ氏はかねてから明確に「ガセ」であると断言している。電子書籍でこう記した(ミルホンさん引用お許しを)。
・ 2007.11.01カクトウログ: 大晦日格闘技決戦の行方。秋山成勲vs吉田秀彦はブラック・ジョークか?
・ PRIDE消滅 なにが最強のプロモーションを自滅させたのか? [tanakatada014.krm] - 315円 : 武道・プロレス・格闘技 ファイト!ミルホンネット
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・ そのようなこと(旧DSE残党による独自イベントの開催)が決行されようものなら、UFCにとって格好の訴訟条件になるのは必至。実際ズッファ社は、「我々は騙された」という法廷闘争に持ち込む戦略。
・ ズバリ、吉田秀彦が大晦日にどこかで試合したら、米国PRIDE FC WORLDWIDE Holdings LLCデラウェア州本社が即座に動き、裁判所から即刻中止の仮処分を食らうことになる。K-1プロモーター谷川貞治が10月28日の『HERO'Sコリア大会』後の会見で、大晦日の秋山成勲vs吉田秀彦をブチ上げたのは、ブラック・ジョークであることに気づかないようだと記者失格なのだ。
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騒ぎが大きくなった16日になって、念入りにこう補足もされた。ひじょうに宣伝チック(笑)だが、間違ってはいない。
・ 格闘技大みそか興行の情報はガセネタである! (ファイト!ミルホンネット お知らせ)
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大みそかにPRIDEを運営してきた旧DSEスタッフによる格闘技興行が開催されるとの情報が飛び交っているが、PRIDE問題の第一人者タダシ☆タナカは、すでに弊社刊『PRIDEの消滅』にて、明確にその可能性を否定している。
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めずらしくPRIDE系の佐伯繁氏も“常識人”発言!? M-1開催を「ありえない」、1部でハッスル→2部で格闘技という2部制説も「聞いていない」と発言。
・ 佐伯代表、M-1大みそか興行発表に「ありえない」と困惑(スポーツナビ)
16日の夕方には、ロシア側M-1サイトの大晦日記事が理由なく削除!
M-1グローバルが現状で否定し、ヒョードルサイド(ロシア側)だけがいったんぶち上げた日本大晦日参戦。これさえも、誰かがヒョードルサイドに掲げさせたんじゃないの?とまで思えてくる。
参考。『kamipro』による接触説を後追いしたような、まるで“そのアングルは古いよ!”と言われて引っ込めたような変な展開にもなっている。
・ 悲しきアイアンマン: ヒョードル参戦が決定した“旧PRIDE派”大晦日大会はM-1グローバル主催!? しかし、kamiproの見解は・・・
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ガンツ 要はヒョードルを呼んだりすると高いじゃないですか。じゃあ、主催は『M-1グローバル』に譲って、そのイベントの協力を旧PRIDE派がやるってことだったら、逆に仕事を請け負うかたちになるので、金銭的なリスクがないんじゃないかってことですよね。まあ、この噂は立ち消えになりましたけど、旧PRIDE派とヒョードル陣営が接触したことは確かなようですね。
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当サイトへのリンクがあって気づいたが、掲示板にこういうファンの書き込みもあった。
・ Yahoo!掲示板 - PRIDE - PRIDEに変わる新団体とは・・
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つまりkamiproが発信源なのは確からしい。
これでもしガセなんぞであろうもんなら、とんでもない腐れ外道雑誌です。
PRIDEで飯を食い、なくなった後もPRIDEで飯を食い続けようちゅうわけですので。
私がこの雑誌を許せないのはですな、江戸魚男という金持ちを
「PRIDEのアメリカのお父さん」なんぞと一年前持ち上げてたわけです。
ソレ読んだら「ああPRIDEは安泰なんだな?」って思うじゃないですか普通。
ところが年明けにトラブルでDSEと別れたんだこの人。
「そのことを!」kamiproは無責任にも書かなかった。
ほんで二ヵ月後ズッファに身売りしたわけでね。
もし武士道が復活したとしても、私はDSEスタッフに拍手は送るが
別にkamiproには感謝しません。つかお前らなんか要らん!
情報はネットで十分だ、と最近思うようになった。
選手のインタビューだけ立ち読みすりゃあええんだ。
そんなkamiproを10年購読した男の四方夢話。
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2006年6月5日、フジテレビはPRIDE放送中止を発表。黒い噂を追及された末のジャッジであり、ブランドは社会的・マスメディア的に「死」を迎えた。
ところが、格闘技ファンの中では、PRIDEは圧倒的なベビーフェイス。ベビーフェイス志向のファンにしかスポーツ紙も専門誌も売れない。上記の掲示板のような意見は、なかなか目にできない。
ベビーフェイス志向の記事に対して、ボクらはとことん甘い。かつて榊原信行氏が「身売りはしない」と言った際には絶賛したし、身売り後の「PRIDE対UFC対抗戦、MMAワールドシリーズ構想」にも胸を躍らせた。それがすべて裏切られた。なのに、どうだ? 「それでも、身売りしまいと頑張ったじゃないか」「対抗戦実現のためにテレビ局にアプローチしたじゃないか」と甘くなる。客観的にみれば「デマ」だったはずなのに、「デマ」とはけっして言わないファンが膨れ上がる。
この鉄壁の思考パターンが見えていれば、商売はカンタンだ。PRIDE系の煽り・飛ばし記事を書けば、雑誌でもスポーツ紙でも売れる構造ができあがる。
さらに最近になってより顕著にわかったのは、ブログを書いているような一般ファンと専門誌・紙記者のレベル差はないのではということ。いやむしろ、プロレス・格闘技だけを考えているファンの方が、スポーツ記者よりも頭が働くんじゃないかと考えるのが自然。だからこそ、ブログが繁栄して、紙面が廃れていく。それほどに、ことPRIDE関係の根拠のない飛ばし記事はヒド過ぎる。
その延長で考えると、『kamipro』は特に“ヒド過ぎる”可能性はある。いやぁ、もちろん本人たちは一生懸命やっているし、PRIDE発展に貢献してきた自負もあるだろう。現実に前号では、どんな雑誌よりも「PRIDE日本事務所解散」を詳しく、ドラマチックに伝えた。では、今回11月発売号のネタは!? 確かな情報はないが、「PRIDE大晦日開催」をぶちまけよう→実現しなくたって、「それなりに開催へ向けて努力したんだろうな」と受けとめてくれるPRIDEファンがいる→いや、そうとも! 結果はともかく、PRIDEファンに夢をみせるのが仕事なんだから。
…そう考えてやしないか。
一方、報道される側(PRIDEサイド)はなぜそんな不確かな情報の横行を“許す”のか。考えてみる。報道されればされるほど宣伝になるし、団体の存在感が出てくる。スポンサー獲得につながったり、テレビ局への交渉額吊り上げにつながる。可能性の大小はさておき、デメリットはまったくないのだ。加えて、業界誌・紙への大きな貸しができる。
ボクはこの記事に“PRIDE×シュート活字”との文字を入れた。PRIDEの闇社会とのつながりを追求してきたタナカ氏による“PRIDE大晦日開催はデマである”との主張。いまもなお、“PRIDE×シュート活字”の対立図式が生きているんだなと、特に11月に入ってから感じられてしょうがない。
もっと言うと、誌面と携帯サイトを使った『kamipro』(PRIDE側)の必死の煽りは、打倒シュート活字という怨念を代弁しているかのようだ。
タナカ氏はもちろん、デマ許さずの姿勢をとる。UFCは訴訟を事務所解散時にあえてチラつかせたという事実。すでに有力選手はUFCに奪われた。吉田秀彦らトップ勢には複雑怪奇な契約の中で大晦日のストップがかかっている(だからこそ、FEG谷川貞治氏がいくら希望しようが、噂されたHERO’Sにも出れなかった。公明正大なワールドビクトリーロードは2月旗揚げとしている)。突っ込んだ取材をもとにした客観的な報道なら、PRIDE大晦日決戦はありえない。
『kamipro』は大晦日開催報道をスクープとしながら、予防線を張りまくっている。
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ジャン「(大晦日開催が)実現しなくても、11月8日現在では、こんな夢のような話があったということをご理解ください!」
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まず、大晦日開催が事実なのかデマなのか。そして、デマだったときに、ボクらは誰にどんなジャッジをするのか。大晦日騒動はメディア戦争に間違いないのだ。ベビーフェイスである、無料ニュースサイト・ブログや慣れしたしんだ業界メディアか。ヒールである、有料電子メディアや実話誌をはじめとするジャーナリスト系ルポタージュか。
最後に。ぜひ「お前がいちばん(業界メディア側の)煽りに加担しているだろ!」と突っ込んでやってください。ボクも今回のような記事を書かずに夢を追っているほうが、気持ちいいし、アクセスも伸びるし、“ベビーフェイス”になれるんですね(違うかな?)。ところが、しばらくたって「あーあ、あのとき煽りに加担したよな」って後悔する日がときどき来る。だから、多方面の記事を読み取る努力をしているつもり。そんな葛藤も、当サイト記事から読み取ってもらえれば幸い(笑)。
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