田村潔司「譲ります」は秋山戦撤退じゃなかった?
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HERO'S韓国大会で圧倒的強さを発揮してデニス・カーンにKO勝ちした秋山成勲。その試合後に東スポに踊った田村潔司の発言が話題となっている。
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<10/29発売分「東京スポーツ」紙より>
秋山に「待った」をかけたのが田村潔司だ。弟子のセコンドで来場していた田村は秋山の試合を「内容は良かった」と話す一方で「リングを下りてからの反応も見てみたい。勝ち方だけ見てるわけじゃないので。カーンの所に声をかけるのが見られなかったり、対戦相手を尊重する気持ちが見られなかった。格闘家には心・技・体というものがあると思う」と指摘した。
田村が疑問符をつけたのは試合後の秋山の行動だ。最終的には握手を交わしたものの、KO勝利を飾った直後は観衆へのアピールを優先し、コーナーに倒れたカーンの元へすぐにはあいさつに行かなかった。日本中の耳目を集めた11日のプロボクシング世界戦・内藤大助vs亀田大毅でも、亀田一家が内藤に敬意を示さずにリングを下りたことで非難を浴びている。
田村は熱望していた大みそかの秋山戦に対しても、「(秋山)争奪戦となるのであれば、自分が譲ります」と撤退まで示唆。秋山の“心”の復活がなされていないと見ているからだろう。
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これを多くのファンは“田村が逃げた”とショックを受けたり、批判したりしているのだ。
ところが、反論もあり。携帯サイト「kamiproHand」にて、田村番ともいっていい堀江ガンツ氏が記した。
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そう(田村は逃げ出した)切り捨ててしまうのは早計だろう。田村発言の真意とはいったいなんだったのか? 一つのヒントとなるのは、「譲ります」発言が出た経緯である。この発言は『東スポ』の記者から、「谷川代表は秋山vs吉田戦を希望しているようですが?」という質問に対して答えたものだ。つまり、「谷川さんが秋山vs吉田を第一に考えているなら、自分は譲ります」ということ。
しかし、その秋山vs吉田戦が実現する可能性が極めて低いと言わざるを得ない。(吉田と秋山には)柔道家としての“格”に大きな開きがある。ましてや吉田はワールドビクトリーロードのエースと目されている存在だ。リスクしかない。
そうなると、もともと秋山の対戦相手第一候補だった田村が再びクローズアップされてくる。実際に秋山戦のオファーがきたとき、田村はこう答えるだろう。「秋山の相手は吉田じゃないんですか? 吉田がダメだったからボクのところに来たんですか?」と。
正式なオファーが来る前に対戦を否定しておく。こうすることで田村はFEGとの交渉の主導権をすでに握っているのだ。「譲ります」発言は、秋山戦撤退を表明したのではなく、本格交渉前に早くも先手を打ったということなのである。
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頑固者ぶりを受け止めた見事な仮説で面白い。本人に聞いたりもしているのかな。わかりませんが。ただひとつ、我々が記事から読み取った文脈とは違う意図で田村が「譲ります」と言った可能性は十分にある。
録音テープでもない中では、これ以上の議論も不毛でしょう。
ただガンツ氏は、もうひとつ触れてもよかったんじゃないか。田村がよく「あれは勝つ可能性があった」と振り返る吉田秀彦戦。そう、田村にとってリベンジを狙いたいトップの選手が吉田なんである。けっきょくは柔道かよ。メダルかよ。「譲ります」は頑固者・田村のボヤキだったのかもしれないとも思う。
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