フジテレビの怒り。格闘技の闇社会問題はどうなった?/DREAM始動とUFC、パンクラス訴訟の全容
pick up ミルコの対戦相手が田村の愛弟子・水野に決定=DREAM/こだわりの1R10分・2R5分=DREAMルール発表┃ボブ・サップ55秒殺されたのはボノちゃんが毒を仕込んだせい?=ハッスル┃武道館で丸藤組vs.森嶋組 タッグリーグ戦組み合わせ=ノア┃アントニオ猪木のライバル、ジョニー・パワーズゲスト参戦か┃カミプロ春号3月13日(木)発売┃金村キンタロー、被害者と和解@カクトウログ追記
あと3か月で、格闘技プロモーション「PRIDE」のフジテレビ放映中止から2年がたつ。
・ 2006年06月08日 スポーツナビ|格闘技|PRIDE|フジテレビのPRIDE放送中止に対しDSEが会見 榊原代表「ファンの熱い声援がある限りPRIDEは生き続ける」
フジテレビが抱えていた「PRIDE」。TBSが抱えていた「HERO'S」。あれから紆余曲折を経て、両プロモーションへの参戦選手は再編成された。旧PRIDEとHERO'Sが大連立して生まれた「DREAM」(TBS放映)と、レスリング協会などの組織的バックアップにより生まれた「戦極」(地上波放映なし)。
気になるのは、旧PRIDEスタッフ(あるいは旧PRIDEスタッフの黒幕)が地上波テレビと再び結びついたこと(今度はTBS)。旧人脈を断ち切り、厳正なるTBSなりの審査をクリアしたのであれば問題ない。そのあたりの事情はどうなった?
・ 08年2月28日刊 DREAM始動とUFC、パンクラス訴訟の全容 [tanakatada020.krm] - 2,100円 : 武道・プロレス・格闘技 ファイト!ミルホンネット
・ 総合格闘技ニュースブログ NHBnews PRO:【メディア / 書籍 /DVD 】 ミルホンネット記事から抜粋 < Gryphon
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DREAMのアルティメット・タブーとは? UFCからPRIDE榊原前社長とうぼんへの訴状原文29ページ収録。スクープ満載にてDREAM誕生の舞台裏公開。ミルコ契約解除、調査会社スペクトラムが青ざめた…
・ DREAMには、ソフトバンク(の子会社)協賛と噂されたがそうならず、今後の動向は不気味だ。実はエリートXCとの関係も噂される。
・ フジテレビ関係者は、DREAM発足に激怒している。
・ カーター・ウイリアムスはサスペンデッド中に新たな違反行為などを起こし、今後復帰できるかは?
・ 前田日明はFEGから報酬を受ける関係を今後も維持。石井氏は夏ごろ出所予定。
・ ミルコのUFC復帰は、実は大変困難。
・ UFCの榊原訴訟、訴状実物を見ると無理筋、いいがかりも結構多い。また「PRIDE維持」契約もあり「その義務の免除を求める」との主張もしている。
・ パンクラスが、(仲介者を通じた)報酬の未払い問題で、BODOGを契約不履行で訴える流れ。
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こちら読みました。書評です。
先に読んだGryphon氏が「フジテレビ関係者は、DREAM発足に激怒している」とまとめた部分が、実はフジテレビ関係者による大連立への意見に当たる。すなわち、「優良コンテンツなのにやくざ者とつながっていた」PRIDEを断腸の思いで斬った(テレビ業界を浄化した)のに、TBSが“つながった”ことを怒っているのだ。
ボクらはこういった事実をきっちり押さえた上で、マット界をみていく必要があるだろう。
こんな記事をアップすると、なぜ新団体に水を差すんだと感じる方もいらっしゃるに違いない。だけれども、『DREAM』にはボクの好きな選手がたくさん参加している。ファンの皆さんも、それぞれそうでしょう。彼らが永続的に参戦できて、お茶の間との信頼をつくり直していってほしい。だからこそ浄化は必要。青臭くて申し訳ないが、ボクはそう思っている。
さいきんのいくつかのブログを読んでいて気持ちいいのは、支持している団体は問わず「いいものはいい、悪いものは悪い」と批判する姿勢が拡大しつつあること。格闘技界の信頼が揺らいでいるからこそ、ボクらも少しでもしっかりした視点を持たなければと思うんである。
さて、ミルコ・クロコップがUFCを離脱、DREAMに参戦する。この点について、以前からミルホンネットが「ミルコとUFCとの契約には、UFCサイドがミルコをいつでも切れるオプションがある」と指摘している。kamipro携帯サイトが全権代理人を務める今井賢一氏経由(と思われる)情報をもとに(オプションはないと)真っ向反論したことで、この論点が有名になった。
・ 全権代理人を務める今井賢一氏が明かす ミルコ復活へ「DREAM」に電撃参戦!(ニッカン)
・ kamipro携帯サイト → □ つづれや □ ミルコとUFCの契約詳細
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・ UFCはミルコが2連敗した場合、契約内容を見直す要求が出来るオプションを持っているが一方的には切ることはできない。
・ ミルコは将来UFCに復帰するオプションを残して自由契約となった。
・ ただし、アメリカに復帰する場合は必ずUFCに戻らなくてはならず、「M-1」やストライク・フォースには上がることができない。
・ 今のミルコには“勝ち癖”をつけさせることが大事だが、前座の調整試合で使うにはギャラが高すぎて、UFCにとっては割に合わない。
・ そこで、「勝って本来の自分を取り戻したいミルコ」と「新団体の目玉が欲しいDREAM」と「ミルコを調整させたいUFC」の思惑が一致し、ミルコの日本復帰が実現した。
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ずっと論争を見ていて思うのだが、ミルホン側はUFCサイドに取材ルートを持ち(今回の「訴状原文29ページ」収録からもうかがえる、「ORIGINAL」との生々しいハンコあり)、kamipro側はミルコ側に取材ルートを持っている。「ミルコが2連敗すればUFCサイドが契約内容を見直せる」ことはミルホン側だけでなくkamipro側も最終的には認めているし、海外サイトでもすでに報道されているようだ。極端に書こう。ギャラ大幅ダウン提示を行えば、それは事実上の「切る」行為と解釈できるし、「いやタダ同然でも闘う」とミルコが意地を張れば「一方的には切れない」とも解釈できよう。
これもまた、メディアを追いかけるんではなく、事実を正確に読み取るようなアプローチをボクらはしていかなければいけないことを示している例ではなかろうか。どっちが勝った・負けたはあんまり重要ではない。情報を多方面で押さえつつ、何が起きているかをつかんで、「なるほど、そういう風な言い方もできるのね」という構え方でメディアに接していけばいいんじゃないか。あんまり常軌を逸したものには閉口してしまうけれども。
ただ、この論点以上に、ミルコ関連では契約以外にショッキングな記述があった。興味のある方は記事を読んでいただければいいかと。
『週刊現代』からミルホンネットにつながるシュート活字の主張を、PRIDE潰し(DSE・榊原信行氏潰し)と受け取っているファンも多いことだろう。ところが、今回の「DREAM始動とUFC、パンクラス訴訟の全容」では、UFCサイドからの榊原氏への訴状解説において、シュート活字はむしろUFCサイドの詭弁ぶりを糾弾、榊原氏の肩を持つ論調で一貫していた。
これもまた、「いいものはいい、悪いものは悪い」と批判する姿勢。当たり前すぎるくらいの姿勢。
正直、もうちょっと突っ込んでほしいところもあったが、これ以上突っ込むと、誰から聞いているかが判明しかねないんだろうなとも納得させられた(笑)。それほどに生々し過ぎる、オブラートに包まれていない情報(スクープ)がある。そして、明快な見解がある。ぜひ、ご一読を。
もちろん読んだ後に同調する必要もない。そこから「いいものはいい、悪いものは悪い」という姿勢で向かっていくこともお忘れなく。
※3/13 9:35追記
こういった出来事も。
・ 総合格闘技ニュースブログ NHBnews PRO:【 DREAM 】 DREAM グッズ事務局の運営は、有限会社ネイションに委託か
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http://store.dreamofficial.com/agreement.html
3/11にオープンした『DREAM』オフィシャルストアですが、販売業者 (有)エム・ディー・ケイと表記はしてありますが、「DREAMグッズ事務局」 TEL:052-979-6500の電話番号が有限会社ネイションの番号になっています。
(有限会社ネイションは、旧DSE専務の加藤氏が代表取締役を務める企業です)
http://nation-co.com/outline/outline.htm
http://www.rakuten.co.jp/cisco/info.html
DREAMには、旧DSEスタッフの参画は、笹原EP含め2名(笹原EP以外の1人は篠田氏か)とされてきたが、旧DSE専務の加藤氏とのかかわりが浮かび上がってきた。
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追記
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該当ページの電話番号がTEL:03-3796-2993に修正されました。
公式サイトトップからストアサイトへのリンクが削除されました。
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確かに「DREAM始動とUFC、パンクラス訴訟の全容」では、加藤浩之氏の絡みもDREAM制作チームの裏の顔と明記され、分析されていた。
加藤氏と新イベントとの絡みはファンの関心事ともなっている。ハプニングと連動したことで、いっそうリアルに受け止められる。
T.SAKAi■□[本日の格闘技ブログランキング >> ]
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