金村キンタローが復帰を発表。そのとき「プロレス」の意味が悪用された・・・
セクハラ事件を1月に起こした金村キンタロー。事件が表面化してからの活動を自粛していたが、被害者女性との和解(3月2日)から1か月もたたない大会で復帰する。
・ 活動自粛の金村キンタローが3.27メビウスで復帰、折原とともに会見/死に物狂いでリングに上がる金村 折原は「プロレスラーはプロレスしかできません」(スポーツナビ)
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・ 金村
「こういうこと(セクハラ行為)をしでかして、失ったものは返ってこないというのが自分のなかにあった。当分、自粛しようと思っていたときに、メビウスの折原さんから何度も連絡をいただいた。そこで『半年か1年間自粛して、ほとぼりが冷めたころに帰ってくるのか? そんな甘い考えじゃダメだよ』と言われた。自分に対するプロレスファン・プロレス業界の拒絶反応はあると思う。そのなかで折原さんは『そこで背を向けずに、すべてを受け止めて、今リングに上がるべきじゃないか』と言ってくれた。自分のなかで葛藤はありました。調子がいいのかもしれませんけど、折原さんの言葉がきっかけでリングに上がろうと決心しました」
・ 折原
「逆に金村キンタローのファイトを見てほしい。こいつは反省する気持ちは持っているし、反省しています。プロレスラーとして、みなさんに与える夢・感動は何も変わりません。今この時点で、リングの上でファイトを見せて謝罪する。そういうやり方がプロレスラーですから一番いいんじゃないかなと思います。ファンのなかには『和解したらもう復帰かよ』と思う人もいるかもしれませんが、プロレスラーはプロレスしかできません。それはうれしいことであって悲しいことでもありますが、ぼくら選手はプロレスしかできません。どうか金村キンタローをリングの上で見て、そして評価してください」とプロレスファンに呼びかけた。さらに「ファンはまだ納得しないと思います。でも27日メビウスの新宿FACE、深く反省をしてファイトしたいんだという気持ちがあることを自分がこいつ(金村)に証明させます」
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まずは事実関係を確認したい。金村らが宣言した活動自粛はどういうものだったのか。
・ 2008.02.21 カクトウログ: 金村キンタロー謝罪会見「全面的に非を認めて心から謝りたい」
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・ 金村
「自分はこの問題が解決するまではどのリングでもプロレスの活動を自粛するつもりです」
・ 黒田哲広
「今回のことに関してはもう金村が100%悪いと思う。アパッチのメンバーとしても謝罪したいと思います。今回の形(活動自粛)は当たり前のことだと思っています」
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被害者女性が働く大日本プロレスは金村を無期限出場停止としているが、金村および所属団体は期限等を明言しているわけではなかった。被害者女性と和解したことで「この問題が解決するまで」という条件をクリアしたという解釈なんだろう。
だけれども、時間が問題を解決するという点は確かにあるとボクは思う。自らが好きなプロレスをやらないことが何よりの誠意の表現であるし、収入を断つという点の“罰”を自らに与えることは大きな意味を持つ。和解が即“解決”という解釈は、被害者やファンへの誠意を大きく欠いている。
半年や1年の活動自粛は当然だろう。
何よりも、金村にとって仲間であり最も身近なアパッチプロレス軍が自興行を自粛しているのだ。そういったものも飛び越えて自ら復帰というのも、ひじょうに信じがたい行為である。
何重もの裏切りである。
折原の言葉にも驚いた。「プロレスラーとして、みなさんに与える夢・感動は(復帰前と)何も変わりません」。冗談じゃない、プロレスラーの志こそがリングに投影されるものであり、24時間プロレスラーである姿をボクらは追いかけるのである。
「プロレスラーはプロレスしかできません。それはうれしいことであって悲しいことでもありますが」。これは社会性の放棄を公言したブラックジョークか。
「どうか金村キンタローをリングの上で見て、そして評価してください」とは、チケットを買って見に来いということか。
金村の早期復帰は、社会人としてのゴマカシ。そして、「プロレス」の意味の悪用である。プロレス業界の中で起こった今回の出来事。こんなにプロレスファンであることを恥ずかしいと思ったのは久しぶりだ。
T.SAKAi■□[本日の格闘技ブログランキング >> ]
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