桜庭和志のGP出場に陰謀はあったのか!?/『DREAM.2』4・29ミドル級トーナメント迫る・・・
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大会まであと20日を切った。ミドル級トーナメント開幕戦はさいたまスーパーアリーナで行われる。
・ 2008.03.27 桜庭の正式参戦も決定! 船木は田村とUWF対決!/4・29『DREAM.2』ミドル級トーナメント1回戦3試合が決定!!(DREAM公式)
・ OLYMPIA DREAM.2 ミドル級グランプリ2008 開幕戦(DREAM公式)
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OLYMPIA DREAM.2 ミドル級グランプリ2008 開幕戦
2008年4月29日(火・祝)16:00
さいたまスーパーアリーナ
▼ミドル級トーナメント1回戦
桜庭和志 vs アンドリュース・ナカハラ
田村潔司 vs 船木誠勝
デニス・カーン vs ゲガール・ムサシ
▼ライト級トーナメント1回戦
青木真也 vs J.Z.カルバン
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肝心の対戦カード発表会見でも「桜庭vsナカハラが発表されると、報道陣の後方から「え~!!」という驚きの声が。声の主は、なんと桜庭」という“オトボケ”ぶりを桜庭は披露。桜庭と主催者の歩調の合わなさを嘆いたファンも多かった。
この点について、少し前になるが、4/2更新分携帯サイト「kamiproHand」橋本宗洋 (はしもとのりひろ) 氏のコラムが興味深かった。題して「桜庭のGP出場に“陰謀”はあったのか!?」。ポイントを引用しておく。
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・ 先日、某携帯サイトで相当に苦し紛れなコラムを読んだ。
“う~ん・・・。どうも(桜庭と主催者サイド)お互いの考え方にズレがある模様。関係がこじれることはないと思いますが、こうまで食い違っていると僕たちもいろいろと不安になってくるというものです”
“いずれにせよ、双方に誤解がないようにしてもらいたいですし、できることなら試合に関係ない話題はなるべく表面に出さないようにしてもらいたいものです”
としている。
・ いや~、ちょっとこれは苦しいだろう。GP正式発表前のコラムだというのを差し引いても、やっぱり苦しい。スポーツ新聞やネット媒体が“どうなる桜庭のGP参戦”とアオるのは、まあアリだと思う。でも、(コラムで)そこ掘ったって何も出ないってことくらい、記者ならみんなわかってたはずじゃないか。
・ なんか、みんな変に陰謀論が好きなんである。もちろんそれが事実の場合もあるけど、ファンがネットで自分の思ったことを書くのは全然いいんだけど、マスコミまで、ねぇ。
・ 今回の桜庭の一件は、あれ完全にパフォーマンスだろう。桜庭ならではの照れ隠しというか。本音として出たくないってことは確かにあるだろう。でも同時に「GPやるんなら出なきゃしょうがないだろうな」とも思っていたはず。そうでなければ『DREAM.1』で秋山成勲と同じ場に立って挨拶なんかしない。
・ ずっと見てればわかることだけど、道場開きや会見での“桜庭劇場”は駆け引きしながらじゃれあっているようなもの。こういうときの桜庭は“本気で打ち込む”みたいな姿勢を極端に嫌がる。
・ むしろ筆者が引っかかったのは、桜庭がGPに出るか出ないかではなく、以前と同じような“桜庭劇場”が展開されていたこと。それ自体なのだ。(ホイス戦、シウバ戦にマスク被って入場など)シビアな闘いを繰り返して、その中でニコニコの桜庭だからかっこよかったのである。
・ 極限の勝負論があってはじめて“桜庭劇場”は成り立つ。(田村潔司戦や秋山戦実現の可能性がある)GPこそ、桜庭が桜庭らしさを取り戻せる場なのだ。
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このコラムでは、一般ファンによる捉え方はさておき、記者同士では“桜庭のパフォーマンス”で基本的に一致していたことが示唆されている。実際の記者意識はどうだったんだろうか?
ちなみに、正式カード発表前から二度に渡って“桜庭のパフォーマンス”とはっきり記述していたのは、ボクが知る限り「東京スポーツ」紙(東スポ)のみである。
カミプロのコラムに“正式発表後に言うなよ”と突っ込む人もいるだろうし、橋本氏からすると“書く時期にかかわらず、当たり前にそう思ってた”となるだろう。これ以上の事実関係はわからないんで、巷のどういうメディアがどういう思惑でこのニュースを流していたのか、アレコレ想像するしかない。
結果として、パフォーマンスがあったからこそ“桜庭GP参戦”がニュースになり、無名の対戦相手でも許されるムードになっているのも事実な気がする。
パフォーマンスだと見抜けなかった記者がいたとしても無理はない。大晦日の青木真也vsカルバン消滅、3月のミルコ・クロコップ対戦相手決定までのズンドコ、3月青木vsカルバン無効試合正式裁定発表がかなりの延期・・・これらの経緯で主催者に対する信頼が揺らいでるんである。
かつて「PRIDE」が全盛だったころの主催者が完璧だったわけではないが、あの頃の求心力はもうない。桜庭の信頼相手に「DREAM」がなり切れているかといったら、ボクらの目からするとアヤしかったわけだし。じっさいに、桜庭のカード発表があってから2週間たっても、“裏の主役”である秋山成勲の対戦相手が発表されないままであったりもする。
そんな中で、橋本氏のコラムは、今も途絶えない桜庭の向上心を描いた“仮説”としてひじょうに胸の高まりをもって読めるものであった。
このコラムで描かれている桜庭の本心(?)も含めて、現段階では、田村潔司・船木誠勝を含むプロレスラー勢が大会を、ひいてはジャンルの未来への橋渡しを担おうとしている。
・ 2008.04.07「結構、トラウマって抜けないものです」田村潔司インタビュー(DREAM公式)
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お互いが違う道を歩んできて、18年の歴史を背負って闘う。複雑な心境ではあるんですけど、お互いがこういう環境、タイミングで試合ができるということは、すごい恵まれているなと感じます。多分ですけど、船木さんもモチベーションは上がっていると思いますし、自分も決断するまでは重かったんですけど、決まったら決まったでモチベーションを上げて頑張りたいと思っています。お互いがモチベーションを上げられる相手というのは、なかなか少ないですからね。あと、昔のファンの人にたくさん見に来てもらいたいです。いい闘いにしたいですね。
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この田村のセリフ、ちょっとばかしの決意を感じずにはいられない。そして、いつも以上のパワーを田村に与えるのも、かつてのファンでしかない。
UWFをかつて追っかけて、今もなおしつこく田村を観に行くボクとしては、確かに田村ファンの会場での“足りなさ”には毎回のようにガクッと来る(ボクも皆勤は無理だけど)。
ただ、しょうがない。ボクのようなモテない変態はともかく(苦笑)みんな歳をとって生活パターンも変わったのだ。プロレスラーが持つ求心力が揺らいだ面もある・・・。
それでもなお、田村を応援しなきゃいけないファンはこのブログの読者にもいるんじゃないだろうか。使命感をもった桜庭和志・田村潔司・船木誠勝が揃い踏みする大会は、いつだって“これが最後”となる可能性があるのだ。
T.SAKAi■□[本日の格闘技ブログランキング >> ]
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