棚橋弘至が左ヒザ手術を回避。「愛してま~す」というセリフと引き換えに・・・
欠場中の新日本プロレス・棚橋弘至。腫れが引いてからヒザの状態を確認した。たどり着いた結論とは?
・ 棚橋は手術回避…G1出場できる見通し(デイリー)
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左ひざ負傷で長期欠場中の棚橋弘至(31)が13日、千葉県内の病院でMRI検査を受け、手術を回避して早期復帰を目指すことになった。4月の全日本CCで左ひざ前十字じん帯と外側半月板を断裂し、手術なら年内復帰は絶望視されていたが、周辺部位の筋肉強化を条件に医師が手術回避を認めた。“真夏の祭典”G1クライマックスには出場できる見通しだ。
(5/14発売分・東スポより補足)
もちろん手術をしない限り、永久にじん帯がつながることはない。選手生命をも左右する大きなかけといえるが「お医者さんの話では、じん帯の周りに筋肉をつければカバーできるそうです」(棚橋)。
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ヒザ関節は、ふとももの骨(大腿骨)とスネ(脛骨)で構成される。
半月板は分厚い軟骨で、骨同士が直接ぶつからないように、かつ圧力が一点に集中しないように、クッションの役割を果たす。
正常な軟骨(半月板)は 充分な血流によって厚みと円滑な表面を維持する。外傷または老化によって半月板が薄くなったり円滑な表面でない『ささくれ状態』になったりすると、痛みを生じる。
十字じん帯は強固な靭帯で、大腿骨と脛骨が前後にズレないよう強固に固定する靭帯。損傷(断裂)した場合、痛みとともにヒザ関節の脱臼を引き起こす。
半月板損傷と前十時靭帯断裂は、その時点で激痛と運動制限があり、座位・寝位など体重がかかっていない状態でもかなりの痛みがあるはず。一般の方であれば、日常生活にすら支障をきたし、運動どころではない。
対策としては、二つの選択肢。
①<手術>人工的な半月板(軟骨)を埋込み、前十字靭帯再建によって根治を図る。
②<温存>関節麻酔でペインコントロールしながら、半月板(軟骨)の構成物質であるコラーゲンを複数回に分けて注入して人工的に半月板を再生し、同時に十字じん帯の役割(ヒザが脱臼しないようにする)を周辺筋肉の重点強化を図って代償させる。
①については、手術後の安静を強いるため、身体全体の筋力低下から再び強化するプロセスを経る。棚橋は(早期復帰を踏まえて)周辺筋を鍛えて安定を図る②を選択したようなので復帰は早まるが、そのせいで『棚橋がドロップキックを放とうとした瞬間、あらぬ方向にヒザが・・・』という光景を目にするかもしれない。
さらに、どちらを選んだにせよ後遺症的な痛みが残存する。
レスラー人生は短いと公言している棚橋だからこそ温存を選択したかもしれないが、選手生命を終えてからもヒザ周辺の筋力を維持し続けなければ車椅子の可能性が高い。
「愛してま~す」というセリフと引き換えに、得るもの・失うもの。ボクらは棚橋の決断をどう受け止めればいいんだろう・・・。
T.SAKAi■□[本日の格闘技ブログランキング >> ]
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