前田日明イベントレポート/8・14新宿 高須基仁プロデュースVol.52【週刊 前田日明】
前田日明が足りない世の中に、とことん前田日明を発信してみる。毎週日曜日は、前田日明関連の動きをできる限りカクトウログが追う「週刊 前田日明」の日です。連載第66回のラインナップ▼8・14新宿 前田日明イベントレポート▼ジ・アウトサイダー大会後には前田の訓示がある・・・[記事全文]
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情報をキャッチしていながら、最新1週間(月曜から土曜まで)で取り上げなかった前田日明の話題、あれば翌週送りせず日曜にまとめる。あと、1週間で取り上げた前田関連記事、主要記事リンクも再集約しておくことにします。
(週刊前田日明バックナンバー →「週刊前田日明」参照)
日曜ではありませんが、事実上不定期なので、更新します。
この連載を毎週見ておけば前田関連の動きは逃さない!
理想はそこですが、どうなるか。
▼▼▼ W E E K L Y A K I R A ▼▼▼
新宿地下2階で行われたトークイベントに前田日明が登場。こちらに足を運びました。前田の主張・動向を当サイト読者と共有したいと思いまして、かいつまんだ内容をレポートしたいと思います。(長文です)
■8月14日(木)高須基仁プロデュースVol.52
「高須新聞2005-2008・縮刷版〜戦場よりリング場、戦場よりエロス場 Round 3」
▼第一部
「戦場よりリング場、戦場よりエロス場」
【ゲスト】木村三浩(一水会代表)、前田日明(格闘家)、三上治(評論家)、浅野健一(同志社大学教授)、他
▼第二部
高須基仁新刊「高須新聞2005-2008・縮刷版」(鹿砦社)出版記念
【ゲスト】中川志大(紙の爆弾編集長)、他
新宿ロフトプラスワン LOFT/PLUSONE
Open 18:30 / Start 19:30
¥1500(飲食代別)当日のみ
※新刊の先行発売もあります。
イベント翌日の報道もご参照ください。
・ 内外タイムス - 高須基仁のメディア国士無双 新宿ロフトプラスワンで前田日明が語った
新宿ロフトプラスワンは、新宿コマ劇場近く、地下2階にある。飲食しながら、イベントが楽しめるスペース。
チケット制ではなく、「当日1,500円を入り口で払って店に入る」スタイル。さらに飲食を1オーダー以上で楽しむ。ビール600円、ソフトドリンク500円、つまみ500円前後から(丼などの食事もある)、といった常識的な値段。いくつものテーブルがあり、座敷席も。イベント中はいつでもオーダーできる。
■高須基仁氏は百瀬博教氏からもらったジャケットで登場
高須基仁氏(たかす もとじ、1949年12月9日 - )は静岡県掛川市出身の出版プロデューサーで、モッツ出版株式会社の代表取締役(高須基仁 - Wikipediaより)。玩具「UNO」「黒ひげ危機一発」「プラレール」の生みの親であり、ヘアヌード写真集プロデューサーとして有名。
このイベントのシリーズは、これまで10年以上やっているという。その高須氏のベーシックな情報がVTRで紹介され、続いて本人が入場する。中川志大氏(『紙の爆弾』編集長)を呼び込んで、雑誌『紙の爆弾』からの初の単行本新刊となる「高須新聞2005-2008・縮刷版」(鹿砦社)が紹介された。
なお、『紙の爆弾』は社員ゼロ、毎号を中川編集長が一人でつくっているという。高須氏の連載があるが、中川氏が持参する1,000円弁当だけの謝礼で執筆しているんだという。
高須氏が身につけていたのは、中川氏の新婚旅行土産の“ねじりマフラー”と、百瀬博教氏からもらったというジャケット。
高須氏は「左翼」と称されるが、こういうイベントなどの活動としては「右も左もなく『反戦と平和』でやっている」とした。「次回は12月5日だな!? 前田さんのスケジュールを押さえてくれ!」と前田の付き人に指示を出す。正式アナウンスではないが、前田が登場する次回イベントは12月5日に行いたい意向であることが告げられた。
常識では居合わせない顔ぶれが、一堂に会した終戦記念日前夜。高須氏を軸とした戦友の集い、これもまたファイティング・ネットワークではなかろうか。メンバーは、「反戦と平和」を軸に語り始めた・・・。
■高須氏「私がもっとも信頼し、もっとも差別・区別と戦うファイター、前田日明です!」
第1部のゲストが入場、高須氏が一人ひとりを紹介しつつ呼び込む。壇上に向かって、左から、三上治氏(評論家)、浅野健一氏(同志社大学教授)、前田日明、木村三浩氏(一水会代表)、高須氏。
なお、木村三浩氏は2006年に『武道通信』で前田と対談している。高須氏による前田紹介。「私がもっとも信頼し、もっとも差別・区別と戦うファイター、前田日明です!」。
いったい、いま何が問題になっているのか?・・・まずは、高須氏が木村氏に基調意見を依頼するカタチでイベントは口火を切った。
※なお、それぞれの発言はメモからの一部再現であり、実際には前後にいろいろ語られています。正確さは保障されていません。聞き間違いもあろうかと思います。ご了承ください。
・ 木村 小泉元首相の靖国神社参拝で、20万人が参拝するようになった。だけれども、「心ならずも戦場に赴いた人々に哀悼の誠をささげ」という発言からも、パフォーマンスにしか思えないんです。「心ならずも(行きたくなくても)」ではなく、「心あって」行った人もいる。あす福田首相は参拝はないでしょうけれど、行くんであれば「世界の平和」を理由にしていただきたい。うわついた保守現象に乗っからないでほしいんです。
参考。
・ 靖国神社問題 - Wikipedia
・ 高須 ここで、本日の「夕刊フジ」に出ている記事の一部を読み上げておきます。
「私は中学生の頃から東京裁判に興味があり、とりわけ日本を擁護したインドのパール判事の姿勢に大きな影響を受けた。パールは『被告全員無罪』の判決を書いたが、日本無罪論を書いたわけではない。“戦争”行為において日本も有罪だが、欧米も有罪!! とりわけ米国の原爆投下を糾弾した」
つまり、パール判事はアメリカも糾弾していると。日本だけが裁かれているわけではない。
・ 東条英機の孫、由布子さんと「あの時代」 高須基仁「人たらしの極意」ZAKZAK
・ 三上 戦争に「よい」「悪い」はないんです。「よい戦争」が存在するんだという主張を持った人がけっきょく戦争を続けている。左翼だって、戦後、「社会主義による戦争」は肯定してきた。それは欺瞞であると、私は言いたいわけです。
・ 高須 前田さん、いま考えていることを自由に喋ってください。
■前田「ゾッとするんです。ボーッとしていていいんだろうか」
・ 前田
「一生独身」と思ってきた矢先に子供ができて、この子が成人式の時には自分は68(歳)になるんだなと。それから10年で78だと。平均寿命になってしまう。そうしたら、この子はどうなるんだろう? そういう不安が急に大きくなってきた。
選挙では自民党と民主党からから出馬してくれと言われたが、断っている。ただ、この前の選挙では民主党を応援して、議席も伸ばすことができた。
そんな中で、いろいろ資料を読むんですけれど、オカシイことがいっぱいあるんですよ。疑問に思って、厚生労働省に資料を集めてもらった。アルツハイマーの割合は日本が世界一。体内検出からの化学物質は日本が世界一。子供の奇形は日本が先進国中トップ。
昔、日本の海のヘドロが問題になったでしょ。それをすくっているわけじゃないですよね? そこから取れた魚が食卓に出る恐ろしさ。
税収世界第2位(1位はアメリカ)の日本がなぜ、こんなに借金があるのか。一党独裁の既得権益があるんですよ。アリコのような外国がやる保険が、日本では許されていないそうなんです。なぜ? アメリカのいいなり?
参考。
・ がん保険 - Wikipedia
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日本におけるがん保険は、アメリカ合衆国のアメリカンファミリー生命保険会社(アフラック)が、1974年11月に発売したのが初めてとされる。がん保険などの第三分野の保険を日本国内の生命保険会社や損害保険会社が取り扱う事は、米国との合意に基づいて事実上禁止されており、この分野は外資系保険会社が永く独占してきた。規制の恩恵を受けることにより、アフラックのがん保険における販売シェアは85%以上(1999年)にも達していた。
1996年の日米保険協議では、第三分野保険における外資の独占政策を2000年末まで延長することが合意された。
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すると、苫米地(=苫米地 英人 とまべち ひでと)さんと話しをしたときに、「知ってます? 日本は独立してないんですよ」って言うんです。外務省に、サンフランシスコ講和条約(戦後、日本独立の根拠とされている条約)について「日本語の条文が正文なのか」って質問したことがあって、外務省も「正文ではありません」と答えているという。外国の正文では「外交権はアメリカにある」と書いてあるそうなんです。
・ 資料室(日本はサンフランシスコ講和条約で独立国として承認されていなかった!?)<Anti-Rothschild Alliance>苫米地英人著『脳と心の洗い方』より抜粋
・ 日本国との平和条約 - Wikipedia
そう考えていくと、(アメリカに従わず)独自の政策を打ち出した政治家が自殺したり、病気になったりしてきたことも、なんだか怖い気がして。
気温も20年後には2度上がって、食料がなくなる恐れもある。ゾッとするんです。ボーッとしていていいんだろうか、と考えるわけです。
・ 浅野 日本というもの、国家というものを私は信用していない。靖国神社にも、厚生労働省が認めた人しか入っていない。だけれども「宗教法人」なわけですよ。彼らは「宗教法人ではないけれど、そうしなければ許可が下りない」みたいなことを言っているようですが…。アメリカの支配について言えば、なぜ右翼もそれに対して怒らないのかと思う。
・ 前田
(飲み物をビールからウーロン茶?に切り換え、シガーをくゆらせはじめる)
日本人の受胎率は世界最低なんですよ。子供が流れる、できなくなってきている。その度合いは2位以下をぶっちぎっているんです。
■高須「若者に聞いてもらいたい! 前田は難しい言葉は入れない」
・ 高須 (ゲストの)みなさん、この前田の直感、各論をみてほしい。耳を傾けてほしいんです。
・ 三上 スポーツを支えているのは精神であって、それを自然が支えている。前田さんがスポーツマンとして不安を覚えるのは、本当に自然なことだと思います。
・ 高須 こういう日本にしたのは誰が悪いのか? マスメディアの責任。新聞記者出身のテレビコメンテイターなんですよ!(怒)
・ 前田
よく上の人が言うでしょ? 「この国はどうなってもいい」はスゴイ無責任。それでね、(今までそうじゃなかった)官僚までも世襲制になってきている。天下りで会社をつくるんです。1,000万円でできる工事に億単位の金が払われている。
・ 浅野 世襲制は共産党も含めて。共産党には、家族以外がならないというものでもあるが(笑)。世襲制は日本がいちばんひどいんじゃないか。
・ ギャラリー 上の人がつくってきた「システム」を壊すのは、どうすればいいのか。
・ 木村 「安心」「安定」を求めるというのは、誰にでもある。そういう本心があるんです。そこから階層社会もできあがっている。断ち切ってどうやって生きているかが問われてくる。
・ 前田
世界中に階層社会はある。アメリカも、ヨーロッパもある。ヨーロッパも舞踏会だけじゃないんですね。世界中の人と話をしますけど、日本はまだチャンスがある。上の人が三無主義だから、若者がやる気がなくなる。
・ 浅野 最低限、やりたいことができる面が外国にはあるとも言える。イギリスなんかは、親と子は人格は別。
・ 前田
上海の起業家に呼ばれて、格闘技をつくってくれと言われたことがあった。45(歳)を過ぎてね(※2004年頃だと思われる)。断った。
参考。このときの話と関連?
・ カクトウログ: 第1回リングスファンミーティング開催【週刊 前田日明】
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3年くらい前から中国で総合格闘技のようなことができないかと動いてまして、中国の幹部と会って話をしてきました。上海市内に2,000塔以上の高層ビルがあるんですよ。中国の富裕層を実感しました。ビジネスチャンスを感じています。体育学院、武術博物館などを訪問した。「全面的に協力したい」と言われました。
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そのとき、現地で、工事現場の日当と、スターバックスのコーヒー一杯が同じだったんですよ。子に留学させている親は、昼も夜も働いているんだという。日本はスグに親があきらめるんだけど、あきらめさせるのは「愛情がない」こと。日本は放任主義を勘違いしている。親としての愛情が見えないんです。
日本全体の家族、愛情の注ぎ方が壊れている。教育も家庭、家族の問題。昔は泣きながら、親に怒鳴られて勉強したという話しがいくらでもある。今は「成人していない親」がいっぱいいる。
・ 高須 (21:42)ちょっとここで、ずっと続けてやっているんで、休憩をとろうと思います。10時再開でいこうと思います。帰る予定だった前田さんも、残ってくださるんで。
若者に聞いてもらいたい! ここで帰らないでほしいんです。前田は難しい言葉は(自分の発言・意見に)入れない。彼が言ってるのは、「自主独立」「自力更生」「独立独歩」「男女同権」。
・ 前田 (横から)「精力絶倫」も(笑)。
ここでイベントは休憩へ。
■前田「日本人とは何かを考えないとおかしくなるんですよ」
高須氏が著書を買った参加者にサインをしているうちに、時計は22:10を過ぎた。サインを途中で打ち切って(残りの列はイベント終盤に別途時間を取ってサインすることに)、トーク再開。
・ 高須 前田の直感を受け止めたいと思うんです。それをインテリゲンチャ(まわりのゲストを指して)がどう解析するか、それが問われていると思うんです。
ここは90%前田ファン。「前田は違う」と思い続けて、リングスからずっとついてきたファンがいるんです。前田さん、お願いします。
・ 前田
そうですね、何の話をしましょうか。食料汚染とかの影響だと思うんですが、キレる親、キレる子、ハッキリ言って日本にしかない。環境ホルモンについての規制はないし、日本男子の精子の数は世界最低。30代の夫婦の営みの回数も世界最低、日本人から多く検出される水銀は脳神経に障害を及ぼすと言われています。
女房が妊娠して病院に行ったら、いま出産も30代が増えているんですが、30代の妊婦10人中3人しか自然受胎がなかった。あと7人は試験管ベイビーなどなんです。
小泉さんが改革したと言ってるんですが、郵貯の金で国債を買ったんですよ。借金が増え続けるこの国をどうすればいいのか。
20年後、日本の経済を支える労働人口が不足する。外国人受け入れがヨーロッパのように必要になってくるでしょう。外国人に参政権という課題も出てくる、自分は反対ですけど。
少子化をもとに起こってくることに向き合って、日本人とは何かを考えないとおかしくなるんですよ。
・ 浅野 高須さんは「前田さんの直感」とおっしゃったけれども、前田さんは根拠を持って言ってますよ。前田さんも確信をもって言ってるんじゃないですか。
(インテリゲンチャの発言はほとんどメモがとれなかったので略)
・ 前田
ちゃんと日本は独立宣言して、経済はもう押さえているんだから、石油はロシアから引っ張って、うまく外交をやっていかないと、いつまでも「アメリカ、アメリカ」とやっていると、中国を中心とする新秩序の中で被害を受ける可能性があります。
それでも、方法はあるんですよ。とにかく選挙に行って、自民党をぶっつぶさないといけない! 民主党に入れる。民主党がダメになったら、民主党をぶっつぶす。そうしないとダメになる、この国は!
(君が代、インターナショナルをゲストで合唱。一部のゲストは歌わず)
・ 高須 諸君、前田の目を見ろ。前田のイベントに行け。そこに未来がある。
「参加者の終電がなくなる」(高須氏)という配慮の23:00をまわり、第1部終了。高須氏が一人ひとりのゲストを送り出し、第2部へ。この時点でも、参加者の8割は残っていた。第2部のメンバーにバトンタッチした高須氏は壇を降り、著書のサイン続きへ。
前田も会場を後にする。この時点で帰り始める参加者もある程度いた。ボクも精算して、外に出る。
目をコマ劇場のほうにやると、ラガーマンシャツと短パンのままの前田が付き人と一緒に歩いていた。歌舞伎町をそのまま抜けて、タクシーを拾うんだろう。混むわけでもなく、まばらでもない、お盆の中途半端な人手の中に、前田は溶け込んで歩いていった。
* * *
感想。
まずひとつは、高須氏の前田への思い入れの高さが素晴らしい! 文化人的なところ、格闘家の大御所というところ、いくつもの面を前田は持っている。その前田を、ある面じゃなく全本位的に受け入れて、支援している。ここまでやっている著名人は高須氏だけでしょう。
もちろん、前田ファンが集まった場ということ、前田のゲスト出演を先に宣伝して集めたイベントだということ、を配慮してのイベント構成だったとは思う。
対して、議論の起点になりそうな発言をうまく前田は繰り出す。この点は、高須氏にとっても、“インテリゲンチャ”にとっても、想定以上だったんじゃなかろうか。そして前田の発言は、指摘として面白い、というだけではなく、「観客にとってわかりやすい、難しい言葉を使わない」ものだったんである。
キムタクこと木村拓也さんが先日まで出演していた月曜9時ドラマ『CHANGE』がかぶってくる。一介の教師だった男が、等身大の言葉で国民に語りかけ、支持を得て、あっという間に総理大臣になっていく。高須氏も、「前田は難しい言葉は入れない」と触れていた。今回も、前田の言葉を介して“ああ、あれはこういう意味だったのか”とか“そういうことだったのか”ってわかったことが多かった。こういう橋渡し役を前田はこれから果たせるかもしれない。
総理大臣はないでしょうけれど…前田の議員出馬も時間の問題か。あるいは、独自のアプローチで闘っていくのか。格闘技イベント「ジ・アウトサイダー」をプロデュースしながらも、どんどん政治世界へと傾倒していくようにみえる前田。
異端たちが集まったイベントだが、高須氏がとったアプローチも異端なもので、ここまで徹底すると気持ちがいい。仕切る技量も相当なものだと思う。
前田ファンは総合格闘技団体「リングス」の再興を待ちながらも、前田の「勝算のないことは強行したくない」という気持ちを理解している。だからこそ、ジッと待っている。待たされつつも、前田が繰り広げるいろんな“闘い”が気になってしょうがない。
反戦と平和。日本の衣食住。格闘技。
前田は格闘技を飛び出していくのか。あるいは、点がつながって線になるのか(前田は、スポンサーがつくのは、視聴率というよりもメジャーになることと常に主張もしている)。いや、走りながら考える前田のこと、そこまで計算はしていないだろう。それほどまでに、前田は好奇心を張り巡らせて、目の前の問題に向かっている。
前田自身さえも予測できない前田の生き様は、格闘技ファンやプロレスファンという従来カテゴリーを超えて、「前田ファン」をひきつけ続けるんである。
▼▼▼ W E E K L Y A K I R A ▼▼▼
8/12発売分の『EX大衆』9月号に、「オトナの不良。~魂燃え。~」と題された前田日明インタビュー、モノクロ記事3ページが掲載された。メディア露出が増えているのは、『THE OUTSIDER』(ジ・アウトサイダー)への注目度の高さの影響。
気になったのは、ここ。
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・ 3月の旗揚げ大会は「週刊プレイボーイ」と「週刊新潮」で大々的に取り上げられ、近々「AERA」にも掲載される。不良の更正の場というコンセプトが、格闘技イベントの枠を越えた注目につながった。
・ 試合後、前田氏は必ずリングに上がり、勝者と敗者の両方に声をかける。さらに大会終了後は全選手を集めて訓辞を行う。
・ 「負けた子に『負けたときこそ勉強になるんだよ』とか、皆には『大会後3日間は酒、エッチを我慢しろ』と言ったよ。打たれると毛細血管が切れるから、将来パンチドランカーにならないために3日間は安静にしてほしい」
・ 「腕力は不良に残されたたっちた一つの宝で、これがダメなら不良さえもできなくなりますよ(笑)。格闘技をやることで努力することの大事さを覚えたらいい。試合後に『どうだ、試合は気持ちいいだろ?』と聞いたら全員が『はい、気持ちいいです!』って目を輝かせた。格闘技でエネルギーを発散するのも大事なことですよ」
・ 「これからは九州、沖縄、関西と全国にアウトサイダーを持っていきたい。レベルごとに興行を分けたり、アウトサイダー出身者で新しいリングスをつくってもいい」
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AERAに出るんだ! そりゃスゴイ。
訓示があるというところが、前田のこだわりなんでしょう。買った負けたで区切りをつけていくプロとは違い、若者に対しては対話していくことが必要だと前田は考えている。こういう“よりどころ”があることは、参加するファンにとっても、観客にとっても安心材料になる。
当初は遠く見えた「ジ・アウトサイダー」旗揚げと「リングス」再興。それが、これだけメディアに露出していくと、何かやりようによってはアリなんじゃないか!?とも思えてくる。興行としても、選手名で観るんじゃなく、若者の魂や生き様をみる興行がアウトサイダー。さらなる発展を前田は見据えて、今日も動いているのだ。
今週の【週刊 前田日明】はここまで。
次週も前田日明を追いかけます!
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・ 週刊 前田日明 ~unofficial~
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