小橋建太、右ヒジ手術成功。3時間手術で両腕にメスを入れる/全経緯と「尺骨神経麻痺」解説
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小橋建太が「入院」「手術」というとハラハラするが、生死に関わるものではない。“レスラー生命”には関わってくるが、小橋ならきっと復活を遂げることとだろう。
まずは、9月9日発売分「東京スポーツ」紙(東スポ)より経緯を確認する。
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腎臓がんが発覚する前、2006年6月から右腕に違和感
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腎臓がん手術後、2007年12月に復帰
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2008年1~2月頃から右手の小指と薬指にしびれ
小橋自身も1試合に100発以上は放つチョップの威力が、少しずつ落ちていくのを自覚
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当初は全治2週間程度と予想されていたが、7月精密検査で「尺骨神経麻痺」判明
主治医・佐々木良介氏「(手術後も)症状が取れるまで最低2か月はかかる。握力が戻るのは半年ぐらい」
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一方で、腎臓機能の数値は良好なことから試合数を増やす
この夏のシリーズは全戦出場
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8月からは分厚いテーピングで指を固定しながら出場
食事の際にははしも持てなくなる
2本の指はほとんど感覚がない状態
握力計は2キロの数値
<手術内容>
・ 手術では右腕の「上腕骨内上顆(じょうわんこつないじょうか)」を削り、骨に触れている神経の回復を図る。また同時に、痛みを覚えていた左ヒジの関節ネズミの除去手術も行われる。両腕にメスを入れる。
・ 小橋が手術を受けるのは9回目。
・ 小橋「『もうやめた方がいい』という声も出てくると思う。だけど、ここで悪いウミを出し、しっかり治して来年につなげたい。ファンのみんなに約束する。万全の状態になって、必ずリングに戻ってくる」
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復帰直後から違和感があったことがわかる。
ノアからは三沢光晴社長が会見。
・ スポーツナビ|小橋建太が右腕手術のため緊急入院 三沢が会見=ノア
そして、手術の成功が公式サイトで伝えられた。手術時間は3時間。
・ PRO-WRESTLING NOAH OFFICAL SITE [ニュース詳細][2008年9月9日][小橋建太選手手術及び欠場のご報告]
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小橋建太選手欠場に関して、下記の通りご報告申し上げます
◇欠場選手:小橋建太
◇事由:右肘尺骨神経麻痺
◇手術日:9月9日(火)
◇内容:右上腕骨内上顆形成術ならびに左肘関節軟骨除去手術
◇所要:3時間
復帰時期につきましては決定次第お知らせいたします
皆様におかれましてはご迷惑をお掛けすることをお詫び申し上げますと共にご理解賜りたく重ねてお願い申し上げます
なお、既発表済み9月23日(火・祝)ファン感謝祭内、
小橋建太トークショーは予定通り開催いたします
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予定通り、両ヒジにメスが入ったようだ・・・。まずは、ゆっくりと静養してほしい。イベントへの参加は気分転換にもなってくるでしょう。
肘から下を支配する神経は3つ。
・橈骨(とうこつ)神経
・正中(せいちゅう)神経
・尺骨神経
尺骨神経は「小指」と「薬指の外側半分」を支配する運動神経である。小指を動かそうとすると薬指もチョット動いてしまうのは、神経支配が繋がっているため。
基本的に神経は「筋肉」という重厚なヨロイに守られ、できるだけ皮膚から深い所を走行している。だが、尺骨神経は例外的に皮膚直下に位置しているため、衝撃や寒冷をダイレクトに感受してしまう。
机の角に肘の内側をぶつけて小指がジーンとシビれた経験があるかと思うが、それも尺骨神経が皮膚直下にあるために起きる典型的な現象といえる。
こうしたことから、尺骨神経は「軽い衝撃」や「寒冷」をダイレクトに感受してしまう神経であり、およそラリアートなどの強い外部刺激には耐えられないことがわかる。
小橋の場合、尺骨神経が断裂しているのか損傷にとどまっているのかは不明だが、少なくとも手術をしても完全に機能は改善しない。「箸が持てない状態」が「箸が持ちづらい」に変わることはあるだろうが、術後どんなに筋トレをしても、ラリアートを打ち続ければ再び悪化する可能性が高いのは言うまでもない。
それでも、小橋は復帰すればラリアートを放つだろう。プロレスラーの「強さ」とは何か。プロレスラー自身も、観ているファンも、自問自答しながらプロレス業界は前に進んでいく。
※09:05追記
手術についての様子や見通しはこのように触れられている。
・ 小橋また試練…両ヒジ手術(デイリー)
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ノアは9日、小橋建太(41)が神奈川県内の病院で両ヒジの手術を行ったことを発表した。右ヒジは「遅発性尺骨神経まひ」と診断され、右手の小指と薬指がマヒする重症。全身麻酔し、骨に触れた神経をはがし、骨をけずって神経を前方に移行する手術を3時間にわたって行った。また両ヒジの遊離体(関節ねずみ)も除去した。退院日時は未定。
復帰時期について、執刀医は「五輪選手なら競技復帰まで半年はかかる」としたが、「小橋選手なので。すべてはリハビリ次第」と年内復帰の可能性も示唆した。今後、代名詞のチョップが打てなくなるなど、後遺症の心配はないという。
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手術して、年末に復帰する。鉄人はそのサイクルを繰り返す・・・。
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