自己責任型対抗戦の始まり~丸藤正道とノーリミットが自信と野心を持って他団体へ殴りこむ!
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丸藤正道(ノア)が全日本プロレスのジュニア王者・土方隆司に挑戦を表明。ノーリミット(NO LIMIT=新日本の裕次郎&内藤哲也)がノアGHC Jr.タッグ挑戦を宣言。ノアを軸に繰り広げられようとしている対抗戦の意味を検証したい。
まずは9/10発売分『週刊プロレス』が、この対抗戦が“選手主導”であるニュアンスを記事で出してきた。当サイトでは厳しい口調で触れたが、再掲。
・ カクトウログ: 本日発売の週プロ表紙速報/表紙はノアの至宝GHCヘビー級王座奪取を果たした佐々木健介
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ノアがひとつの軸になって新日本・ノアと絡もうとしているマット界の動きに対する記事について。
これもひと通りの詳細経過は追っているし、三沢光晴社長や仲田龍氏のコメントから“交渉できる環境にあって、選手がやりたいというならやりたい”という団体の意向もわかった。それだけ。今後の展望を占うこともない。期待しているだけで、ファンと一緒じゃないか!と思ってしまった。
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携帯サイト「KamiproHand」での金沢克彦氏9/12更新分コラムが続く。
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・ (土方VS丸藤)土方には申し訳ないが、普通に考えて勝ち目は薄いだろう。丸藤なら三冠ヘビーに挑戦してもおかしくない。もし、丸藤が世界ジュニアを奪取した場合、全日本はどう対処するのか? 先読みができないだけに、この事態は面白い。
・ (ノーリミットがノアを挑発)こちらのほうはノーリミットがフライング的に動いた感もある。無論、両団体トップが了解済みでなければ実現しない話なのだが、こちらもまったく先が読めない。少なくとも、私が取材した限りでは先は何も決まっていないのだ。
・ だからこれをノアの門戸開放と称すなら、過去とは違った類のものとなるだろう。強いて言うなら、ノアのガチンコ開放宣言なのである。
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何も決まっていないから、何も書かなかった週プロ。何も決まっていなかったから、「先は何も決まっていない」と書いた金沢氏。
そして何より、金沢氏の「これをノアの門戸開放と称すなら、過去とは違った類のものとなる」という言葉がヒントとなっていく。
過去にあった対抗戦は、ノアにかかわらず「団体主導の対抗戦(エースや王者のステイタスづくり)」という色合いが強い。これと違ったということなのだから、「選手が肌を合わせながら、力試しをして、次の対戦をつかんでいく」という選手側の意向を反映したものが今回の対抗戦ということになる。
そうとしか書きようがないのが、今回の事件なんだ。プロレスマスコミ側の書き方から、ボクはそう読み取った。
きっかけには、もちろん、昨今のノアの危機意識が大きいと想定される。
・ OMASUKI FIGHT エリート米地上波第二弾に苦戦の予兆
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レスリング・オブザーバ7月29日号に掲載されていた日本のプロレスニュース。ノア7.18(森嶋vs力皇)の観客数は6000人、ノア武道館大会としては最低記録だったそうです(公式発表は9500人)。
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唐突な丸藤・ノーリミットの武道館での対戦宣言や、ノアVSノーリミット初戦がROHダークマッチだったことを考えると、対抗戦自体も、さらに急浮上してきた話であることがわかる。
団体の垣根を越えて開戦には合意したが、先が約束されたものは何もない。そんな中で自信なり野心を持って自ら動いたのが、丸藤やノーリミット。ボクが聞いた話を総合すると、そうなる。
ボクは裕次郎を「ストロングスタイルを感じさせる選手」だと観戦記で書いたことがあった。これまでノーリミットというよりも「裕次郎と内藤のタッグ」としてしか感じていなかった。スタイリッシュなタッグ屋なんて裕次郎には似合わない。
だけれども、前田日明や橋本真也ばりにトンパチで無茶をやる伝統もまた新日本のストロングスタイルの一つ。であるなら、志願してのノア殴りこみは“失われたストロングスタイル”を感じさせる行動となった。他の選手たちがメリットを感じなかったとしても、自分たちは自らつかんでいく。裕次郎と内藤のタッグではなく「ノーリミット」というのは、確かに意味のあるネーミングとなる。
なかなか中長期的な展望をもって動かしていく余裕が、プロレス界にはなくなっている。そして、プロレスマスコミもまた、フライングしたことを書いて団体の足でも引っ張ったら・・・というしがらみが生まれている。佐久間一彦編集長率いる週プロも、テレビ解説中心に活躍する金沢氏も、苦戦しながら奮闘している。そこはボクらも認識しないといけないなと、改めて考えさせられた。
だからこそ、「先が決まっていないほうが面白いじゃないか!」くらいの意欲・勢いをもって、プロレス界の閉塞感を打ち破ってほしい。自己責任型対抗戦に足を踏み入れた丸藤とノーリミットの今後に期待だ。
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