田村潔司「もうやんない。マジでやんない」~田村の心情をあれこれ考えることは最高の喜びである
ついに正式決定した桜庭和志vs田村潔司。
・ スポーツナビ|格闘技|ついに桜庭vs.田村が実現! 大みそかDynamite!!第1弾カード
・ カクトウログ: 桜庭和志の天才ぶり、孤高の天才を上回る~「唯一、日本人で素手でボコボコに殴れる男」伝説
会見では桜庭が「時間無制限、素手で顔面あり」という爆弾提案を投下。
東スポによると、田村潔司は会見後にこう口走っていたという。
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会見後田村は「(ルール問題が)ドロドロするんだったら、もうやんない。マジでやんない。やんない」
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kamipro携帯サイトは、背景から迫っている。
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・ これに対し田村は、その時点では笑顔でさらりとかわしていたが、これ以後、会見後半はあきらかに表情が硬くなった。そして会見後、僕は田村にインタビューをしたのだが、田村は明らかに怒っていた。いや、怒りというより、寂しさが漂っていた。
・ 田村「僕と桜庭が闘ったら、それは理想のUWFになる」(2008年5月)「俺と桜庭にしかできない夢の懸け橋をやりたい」(『PRIDE.34』のリング上)
・ 桜庭「僕と田村さんにしかできない闘い、それが時間無制限、素手で顔面あり」(今回の会見)
・ あまりにウェットな田村と、あまりにドライな桜庭。単なる総合格闘技ではない。己の価値観、信条、生き様、そして存在を賭けての闘いなのだ。
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だけれども、会見日深夜にはきっちりとファンに挨拶した田村。
・ 応援宜しくお願い致します|田村潔司のフルヌードブログ
試合はもちろんやるんだろうけれども、決まったからと言っても安心させないくらいの持って行き方が田村らしくもある。
このカードで表現したいことは、桜庭と田村では異なる。プロレスから格闘技への「進化」にこだわる桜庭。格闘技以前の出身やバックボーンという「過去」にこだわる田村。それぞれのこだわりがあったからこそ、桜庭には桜庭の、田村には田村の魅力があった。
どちらが合理的かと言われれば、もちろん桜庭の方。だからこそ桜庭は、格闘技で一時代を築くことができた。
だけれども、プロレスとは非合理的なものへのこだわりだったりもする。非合理的なものを主張し続けることは、プロレスファンが人生を賭けてやってきたことでもある。田村は「PRIDEファンはバカです」という表現をしたこともあった。
田村はいつだって、説明することが難しいものの魅力を伝えようとしている。そんな田村の心情をあれこれ考え、田村と一緒に“闘う”ことは最高の喜びなんである。
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