バックドロップ連続写真を週プロが掲載~三沢光晴さん「頸髄離断」の決定的瞬間を検証する
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本日6月17日(水)発売の「週刊プロレス」誌は、三沢光晴さん死去から初めての号。悲しみと衝撃の2日間をドキュメントとして完全追跡している。
三沢さんが亡くなった試合でフィニッシュとなったバックドロップも連続写真で掲載されている。これをみる限り、週プロが大きく扱っている写真のヒトコマ前の写真に危険度がうかがえる。かなり垂直に近い角度で三沢がマットに突っ込んでいるからだ。
三沢さんの死因は「頸髄(けいずい)離断」とされている。
・ 三沢さん死因「頚髄離断」、遺体は東京へ - 格闘技ニュース : nikkansports.com
<Yahoo!知恵袋より 頸髄離断とは>
* 首の骨が折れてその中の神経までもが完全に切れてしまった、という事でしょう。
* 頚椎とは首の骨の事(頭蓋骨を支える首の部分の7つの骨)を指し、頚髄とはその頚椎の中を通る神経(頭蓋骨と第1頚椎の間の第1神経根から、第7頚椎の下側から出る第8頚神経根まで8本;C1-8)を指します。
* 上位頚髄(1~3)の部位が損傷すると呼吸に必要な筋肉が麻痺し、即座に心肺停止になることがあります。
ここからは、当サイトなりの検証です。(※注意:骨の数え方(数字)に一部認識違いがあったので修正しました。また、わかりにくかった箇所について一部加筆・変更しました。)
読者の方には自分の首を前に倒した時に、両肩の真ん中あたりを手で触れていただきたいが、最も骨が飛び出した箇所が確認できるだろう。これが“7つの骨”のうちの7つ目に当たる。
上位(1~2)の骨ということになると、そのずーっと上、ほぼ頭蓋骨に隠れた部位に位置し、首を回旋させる機能を司っている。通常は体表から触る事が出来ない。これらは人体で格別に弱い骨の一つで、指でつまむ程度の圧力で折れてしまうほどの強度しかない。そのために分厚い筋肉と靭帯で守られている。例えば、何か突起のあるものでダメージを負うケースもまったくないとは言えない。今回は受け身のバランスが崩れて「たまたま上位頚椎に圧力が集中する落ち方をしてしまい」、脊髄と共に一発で切れた、と考えられる。
プロレス流の受け身としては、頭・首・肩を同時につける(より平面に近い状態を作る)ことによりダメージを分散するのが通例である。これをプロレスラーは計算してやるのではなく、入門後にとことん体に覚えこませることで実行している。
今回の連続写真をみる限り、腕を引いての肩の受け身は実行に移されようとしているが、頭がやや右向きに着地している事と、アゴの引きが遅れたか弱かったのせいでバランスが崩れ、衝撃がピンポイントで上位頚椎に伝わったと思われる。
なお、ここが折れた(切れた)場合、即座に心肺停止となり、もう立ち上がることは困難であり、バックドロップより前の技で折れていたということはない。
多忙による体調不良からなのか、カカト落し等による直前ダメージなのか、ボーッとなった状態のままバックドロップを三沢さんは受けてしまった。そして、受け身のバランスが崩れてしまったのではないか。さらに、もう「打ちどころが悪い」としかいいようがないのだが、くの字に折れ曲がった衝撃の行き先が上位頚椎に集中してしまった。
プロレス界に前例のない偶然によって、事故は起こったのだ。
そう考えると、本当に悔やまれるし、不運としか言いようがない。小橋建太の腎臓ガンといい、三沢さんの件といい、なぜそこまでプロレスの神様は試練を与えるのか・・・。
団体公式サイトに出ている雑誌情報はこちら。
・ 今週号の週プロを持って6/20大阪大会に行くとIWGP王者・中西から特製フォトカードがもらえます! 週刊プロレス7月1日号(VOL.1478)は6月17日発売!!(新日本公式)
フィニッシュシーン映像はお蔵入りが濃厚。
・ 三沢さん最後の試合映像はお蔵入りへ - 格闘技ニュース : nikkansports.com
なお、団体発表前に死亡がネットでニュースになった件だが、プロレス記者は団体発表を待たざるを得ないのに比べ、新聞社の支局記者は独自のコネ・ルートによって病院に取材ができたのだと考えられます。
週刊プロレス公式
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