プロレスリング・ライセンス制度委員会の役割分担決定~そこに“痛み”を伴う改革はあるか
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本日8月5日(水)発売の『週刊プロレス』誌、表紙は新日本プロレス・棚橋弘至&後藤央洋紀。
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・ 8月5日(水)発売の「週刊プロレス」8月19日号情報(ノア公式)
さて、プロレスライセンス制への動きとして、7月27日に第3回ライセンス会議が開かれたが、、、
・ 2009.07.28 興行優先でマットに上がることは許されない! ライセンス制11月導入で医師の診断書が義務化: カクトウログ
週プロでもレポートされている。今回の会議で何が行われた?
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・ ライセンスカードの細かいデザインや記載事項などを確認。
・ 健康診断の受診を前提にライセンスを発行することに。(一部報道であった「医師の出場許可証」義務化については明確な話し合いは行われていない。)
・ カード裏面は備考欄とし、過去の病名やケガの情報を記入することに。
・ 所持者訓(「常に強靭な肉体・磨き抜かれた技・不屈の精神を有するべし」など5項目)と、プロレスリング・ライセンス制度委員会の細かい役割分担も決定。
★委員長 山本小鉄(新日本相談役)
★委員 ジョー樋口(ノア監査役)、馳浩(PWF会長、衆議院議員)
★運営担当委員 菅林直樹(新日本社長)
★ライセンス発行担当委員 仲田龍(ノア相談役)
★広報担当委員 内田雅之(全日本取締役)
★健康管理部門 林督元(リングドクター)、三澤威(新日本トレーナー)、茂木宗一郎(全日本トレーナー)、浅子覚(ノアトレーナー)
★加盟団体 新日本、全日本、ノア
・ ライセンス発行の際に約款を渡すことも議題に挙がり、文言などを確認(「ライセンス制度とは」や規約、所持者訓などを盛り込む方向)。
・ 各団体が行っている健康診断についての聞き取りもなされ、3団体での時期や項目の統一などを検討。
・ 将来的には財団法人化して保険に加入することも視野に入れていく。
・ 協力病院のリスト作成に着手。健康管理部門と各団体のチーフレフェリーを集めて、9月上旬にヒアリング予定。制度の施行は11月上旬から中旬にかけて予定している。
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“一部報道であった「医師の出場許可証」義務化については明確な話し合いは行われていない”と週プロがわざわざ記している意味がわからない。“健康診断の受診を前提にライセンスを発行”と同意ではないのか。
会議が継続して行われていることは素晴らしいが、全体的に非常に形式的な印象がする。この内容で、本当に馳浩は了承しているのか!? どういうレベルまでの健康診断を求めるべきなのか、体力テストの必要はないのか、といった議論がなされている様子がない。つまりは、プロレスラーがどうあるべきかということが話し合われていない。協力病院のリスト作成はよいが、ドクターの帯同とストップ権限については話題になったのか。
最初から「3団体それぞれがライセンス発行することが前提」で話し合いがスタートしたことは知っている。だけれども、話し合っているうちに、もっと高い志の目標なりあるべき姿が議論されてもいいではないか。それを週プロも指摘しなければならない。
ところが、いきなり会議内容の最初の項目として「ライセンスカードの細かいデザインや記載事項」とレポートされていることに心の底からがっかりした。このレポートは、“こんな会議には意味がないですよ”というブラックジョークなのか。
ライセンス制について参考意見を紹介。
拳論!取材戦記では、“「ライセンスを持っていない者にプロレスをさせない」のが目的ではない。「ライセンスを持っている者が本物」という認識を作る”という考え方が提案されている。
・ 拳論!取材戦記 名ばかり?プロレスの「ライセンス化」
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まず加盟団体と非加盟団体の区分けが必要。加盟団体のライセンス保持者だけが加盟団体に上がる。非加盟団体の選手を例外に一度でも上げてしまえば、これは崩壊する。そしてプロテストだ。昔、プロレスはまず入門するのが難しかった。インディーの選手でメジャー不合格者はかなりいる。つまりレベル差が存在するわけだ。これを改めて示すことが必要。既存の現役選手だからといって無条件発行したら意味がない。共通の厳格なプロテスト、基礎体力はもちろん、受け身やロープワーク、全てやり直す。テスト自体も公開した方がいい。変な話、事故を起こしたような連中ではとても合格できないものをやればいい。そうして一流プロレスラーにプライドを持たせてあげるべきだ。彼らも「会社員レスラー」と同じにされてはたまらないだろう。
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『週刊マット界舞台裏』後半収録のファイト!ミルホンネット編集部ページでは、タダシ☆タナカ氏らが「骨抜きになるだけのレスラー・ライセンス制に反対する」との主旨で提案をしている。
・ 週刊マット界舞台裏'09年8月06日号 [inouejojiz135.krm] - 280円 : 武道・プロレス・格闘技 ファイト!ミルホンネット
ここでは、ライセンス制はインディ排除を目的とするだけであり、団体内でも上の連中(本来は辞めさせられても仕方がない小橋建太、日常では歩行困難な武藤敬司など)は守られ、レスラーとして芽が出ない若手選手に辞めさせる口実として医師ストップが使われるのではないか、などと指摘されている。ライセンスよりもドクター随行推進や権限強化なら応援するが…とも。
これらの意見は極端なものかもしれないが、真剣に考えるというのはそういうことも踏まえて話し合うことなのだ。とにかく、事故は起きている。どこかで“痛み”を伴う改革をしなければいけない。
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