いきなり船木誠勝×鈴木みのるが決定! プロレス復帰から一夜明け、船木が全日本と1年契約発表
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31日、午後3時より東京・九段の事務所にて全日本プロレスが記者会見を行った。
・ スポーツナビ|格闘技|船木、全日本プロレスと1年契約「どっぷり漬かりたい」
・ kamipro.com | ニュース | 船木、全日本に継続参戦!! 9.26横浜で船木vs鈴木のシングル戦
会見内容の流れをまとめます。
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・ 前日の両国国技館大会でプロレス復帰をはたした船木誠勝。試合後に「定期的に参戦したい」という話を受けて、同大会を観戦に来ていた谷川貞治K-1イベントプロデューサーと全日本プロレスが協議を行ない、「プロレスというジャンルにおいては全日本と1年間の契約を結ぶ」(内田取締役)ことが電撃決定した。総合格闘技との関わりについては「一緒にはできない。心にしまっておく」と当面の間はプロレス1本で突き進むことを明言。9月13日の後楽園ホールで開幕する次期シリーズから全戦参戦が決定した。
・ 武藤「プロレスの魅力、魔力、吸引力を信じてましたし、船木誠勝のプロレスラーの性も信じてましたんで、マーフィーの法則じゃないけど、なんとなくこうなるんじゃないかと予感してました。そのとおりになってくれて非常に嬉しいです。船木 vs 鈴木は蝶野も俺も入りづらい雰囲気が流れてたんで、ここは避けて通れないな、と。さっそく横浜でブッキングしました」
・ 船木「復帰にあたり全日本の道場で練習から始め、そのうち『1回だけだともったいない、終わらせたくない』と思うようになった。それで昨日の試合だったんですが、久しぶりというのは感じました。(前夜の試合では)自分だけ浮いている感覚があった。武藤選手が(パートナーとして)近くにいたが、一番遠くに感じました。巡業に参加して、これを埋めていきたい。決定的だったのはトペで外に出ようとした瞬間に足が引っかかって外に出られなかった。マットが自分を放してくれなかった気がします。どっぷりとプロレスに浸かって、もう一度トップに這い上がっていきたいなと思います」
・ 船木「(鈴木とのシングルについては)昨日の時点で始まった感覚。次の開幕戦でもいいと思ってました。いつでも大丈夫です!! 自分が知ってる鈴木とは違いましたけど、ただ鈴木みのるは昔から知ってるんで、そういう部分では受けやすいなと。ただ、ぶつかったときの感覚は違いました。プロレスラーとしての“返し”は変わったなという気持ちがあります。遠くで悪口を言われても返す気はしないけど、目の前にいたら叩きやすいです。今はプロレスラーとしては向こうが上。いつの間にか先を越されていた。そう言えば、向こうが喜ぶでしょ? 」
・ 武藤「この二人はかっこいいなって。俺も酔いしれたというか。地方のファンにも見せてあげたいなと思います。船木の研ぎ澄まされた肉体は観てるだけでお客様を惹きつけるんで、多くの人に観てもらいたいね」
・ 船木「(地方巡業への参加については)それに行かないとプロレスラーじゃないと思います。鈴木だけにこだわってるわけじゃない。昨日の流れでファンが観たいカードなんじゃないかということを武藤さんが言ってたんで、自分は言われたカードをやるだけです。自分としては全員とやりたいです。5年でも10年でもやりたい。(最終的な目標については)できるだけ長くやることです。長くリングに残ってた者が勝ちのような気がしますね、最近は。同期の橋本選手が18歳で入門したときから知ってるし、彼が死ぬ2ヵ月ぐらい前に対談したのが最後だったんですけど。一人の人間が若い頃から死ぬまでを見たというのもあります。長く残ったほうがいい。単純にそう思います。死んじゃいけないと思います」
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久々に、ひとことひとことを読みたくなる会見。
プロレスに絶対的な自信を持つ武藤敬司が、プロレスの魅力と船木誠勝の“プロレスラーの性”を信じて実現した「夢の続き」。この武藤の野生の感というか、畳みかけ方は、まるで武藤の試合展開を観ているかのようでもある。船木からしてみれば、ビッグマッチ限定でゲスト的に複数団体に出ることもできたはず。でも、そうはしなかった。自身の納得を突き詰めたら、全日本プロレスとの契約にたどり着いたのだ。
武藤はリング上だけではなく、こういう持っていきかたが天才的だ。他団体では、集客の武器としていかに“外敵”を投入するかで躍起になっていた。しかし、武藤は決して、他団体に頼りきったマッチメイクはしない。全日本プロレスがアイデンティティを持つために、そこは譲らない。かくして、全日本に“まずは1年入団”したプロレスラー船木が誕生した。
武藤さん、参りました!
船木は次期シリーズ全戦参加となる。まずは、首都圏での3大会での船木参戦カード&主要カードが決定。
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■全日本プロレス「FLASHING TOUR 2009」
9月13日(日) 東京・後楽園ホール12:00
・ グレート・ムタ&KIYOSHI vs 諏訪魔&近藤修司
・ 小島聡&KAI&大和ヒロシ vs 高山善廣&NOSAWA論外&MAZADA
・ 曙&浜亮太 vs ジョー・ドーリング&ヘイト
・ カズ・ハヤシ&真田聖也 vs 河野真幸&スペル・クレイジー
・ 船木誠勝 vs 稔
・ 鈴木みのる vs 歳三
・ TARU vs ゾディアック
・ 西村修 vs 征矢学
9月23日(水・祝)東京・後楽園ホール12:00
▼アジアタッグ選手権
鈴木みのる&NOSAWA論外 vs 曙&浜亮太
※第81代王者・鈴木組、3度目の防衛戦
▼シングルマッチ
船木誠勝 vs 河野真幸
9月26日(土)神奈川・横浜文化体育館18:00
▼三冠ヘビー級選手権
高山善廣 vs 小島聡
※第39代王者・高山、3度目の防衛戦
▼世界ジュニア・ヘビー級選手権
カズ・ハヤシ vs スペル・クレイジー
※第28代王者・カズ、5度目の防衛戦
▼シングルマッチ
船木誠勝 vs 鈴木みのる
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横浜における武藤のカードは未発表。というか、武藤が主要カードに絡まなくても満員になるかどうかをこうなったらみてみたくもなる。まだ船木復帰直後のご祝儀段階ではあるが、武藤におんぶにダッコの集客構造は全日本の課題。“諏訪魔王座”路線も短命に終わっている。船木が客を集めてしまったら、他のレスラーはしばらく口をつぐむしかない。
ブログも更新されている。船木「このチャンスを基にもう一度トップを目指したいと思います」。
・ August 31 応援ありがとうございました!|船木誠勝 「REDZONE」 Powered by Ameba
大会前には、桜庭和志ジムで柴田勝頼と練習していたことも明かされていた。
・ August 28 準備 O.K.|船木誠勝 「REDZONE」 Powered by Ameba
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今週は大森にある桜庭のGYM“Roughter-7”にて
コンディション調整とプロレステクニックの反復練習
柴田と豪選手に手伝ってもらった
二人共固いマットの上で受け身をとってくれた
ありがとう!
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船木に続いて柴田も…というわけにはいかないでしょうね。全日本には柴田のライバル的存在がいない。ただ、船木のプロレス出陣には、柴田にも「いつかは選択肢としてあるかも」という意識を芽生えさせるか。
プロレスラーたちが大好きだった“新日本プロレスのストロングスタイル”。それを追い求めて、柴田と船木は総合格闘技に足を踏み入れた。だけれども、流れで船木は「全日本プロレス」にたどり着いた。船木にとって「総合とプロレスと、どっちがストロングスタイルに近いんだろうか」という問いかけは続く。
ただひとつ、わかっていることがある。船木の参戦によって、全日本プロレスでの船木の試合は、格段にストロングスタイルに近づくんである。これから船木がつくっていくスタイルこそが、新しい選択肢なのだ。
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