中邑のケンカを受けたIGF、チケット販売は好転/テレ朝は中邑のマイクアピールをそのまま放送
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新日本プロレス9・27神戸大会で、中邑真輔が試合後にマイクをつかんで「このIWGPに、昔のような輝きがあるか? 俺はないと思う。足りない! 猪木ーー!! 旧IWGP王座は俺が取り返す!」と発言した件。9月30日にIGFが「我々としては逃げも隠れもしません」と応戦姿勢を見せたことで、今後の展開に注目が集まっている。
IGFのチケットの売れ行きにも動きあり。
・ 今週の「マット界舞台裏」は猪木にケンカを売った中邑の真意に迫る! (ファイト!ミルホンネット お知らせ)
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・ 11月3日にはIGFがJCBホールに初進出。IGFにしては珍しく早々に小川直也VS高山善廣の一騎打ちが発表されたが、三冠ヘビー級王座から転落した高山と、現在の小川の一戦だけではJCBホールを埋めるには少々辛い。
ところが、中邑が猪木にケンカを売り、IGF側が受けて立つ構えを見せた途端、一気にチケットの売れ行きが伸びたという。
・ 10月3日深夜に放送された『ワールドプロレスリング』でも、中邑のマイクアピールはほぼノーカットで放送された。猪木の名前を出した部分はカットすることも十分可能だったはずだが、敢えて放送したということは、テレ朝としても話題性を考えて中邑のVS猪木(IGF)は後押ししたいのかもしれない。
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10月2日付で「A席(5,000円)のチケットが完売」とIGF公式ページにも出ていた。石井慧が「戦極」参戦を表明した後に8月大会のチケットの売れ行きが伸びたのと同じ現象なんでしょう。もちろん中邑の来場や参戦が決まったわけではない。
ミルホンでも触れられているように、3日深夜の『ワールドプロレスリング』では中邑のマイクアピールとともに、真壁刀義VS中邑真輔が放映された。
新日本オフィシャルでの試合経過では確認できなかったが、、、フィニッシュシーンで確認できたのがナックルパンチ。
・ 第9試合 60分1本勝負(新日本オフィシャル)
TV観戦から詳述すると、カウンターフロントハイキックはドロップキックの片足が顔面に入ったような格好となる。その直後に中邑は、向かってくる真壁に右での鉄拳(ナックルパンチ)を一発。いわゆるスタンドでの三沢エルボーのような体制から放たれる方式の鉄拳。観客にとってはパンチかエルボーかはわかりにくかっただろうが、中邑は丁寧にも「いまパンチを入れた」とばかりに、引いた腕のグーを握ったままにして止めてみせた。そのあと、フィニッシュのボマイェへ。フィニッシュ直前の鉄拳で猪木イズムを想起するかどうかは観る者の自由である。
試合後、中邑は勝利者インタビューをしようとしたアナウンサーのマイクを奪う。
「聞いてくれ! 言いたいことがある。
新日本プロレスの歴史、全てのレスラーの思い、このIWGPにはこもっている。その重みはある。
ただ、輝き…このIWGPに、昔と同じような輝きはあるか?
(観客の一人が「ある!」つづいていくつかの声が出る。それを確認したのち)俺は「ない」と思う。足りない!
(呼吸を整える間をおいて)猪木ーー!!(絶叫。観客「おおーっ」今から猪木が出てくるの!?なになに?というようなリアクション)
旧IWGP王座は俺が取り返す! 時代が変われば、プロレスも変わります! それでも俺はやります! ついて来る奴はついて来て下さい!」
感情が高ぶったときの中邑マイクは聞き取りにくいが、この日のマイクは実に冷静な語り口。それが覚悟を感じさせた。ところがイノキと叫んでからのセリフは多くのファンが聞き取り不能。最後の「ついて来てください」と、あらたまっての深々とした礼が拍手につながって、大会としてはしっかりシメられた。
放送席の棚橋弘至にカメラが切り替わる。
「完全に呪われていますね。ストロングスタイルの呪いにかかってますね。ストロングスタイルは呪いなんですよ新日本にとって。ファンが望むのであればそれは祈りであって、あるかもしれないですけれど。中邑の言うストロングスタイルは、俺は呪いだと思いますね。『ベルトが輝いてるか!?』って言われて、俺が半年以上持っていたのに、そんなこと言われたら面白くないし、やっぱり新日本プロレスに掛かっているストロングスタイルの呪いを解けるのは、やっぱり俺しかいねぇなぁと思いましたね」
中邑・棚橋がお互いの個性を際立たせながら次の展開に期待させるということを、かなり高いレベルでやってのけたという気がした。というのも、中邑のマイクも、棚橋の解説も、しっかり主張が“用意”されている。棚橋の“ファンが望むのであればそれは祈り”という言い回しも実に深い。
新日本とIGF。今後の展開は、単刀直入に絡むか絡まないかの二者択一となる。
率直に考えると、ユークス体制化で脱猪木を図ってメジャー団体との友好関係も安定している新日本。コントロールできないIGFとの対抗戦に打って出るとは考えにくい。つまり「絡まない」。
万が一「絡む」したら、そんなことはファンにとっては知ったこっちゃない話だが、IGFの経営危機が進行している、もしくは何かの事情を抱えている場合ではなかろうか。
新日本が打って出ない場合はIGFサイドから「逃げた」という批判を受けるだろうが、ストップするとしたら新日本という会社であるから、中邑のブランドは守られよう。中邑と新日本がグルになって“猪木”という名前を使って遊んだかのようでもあり、痛快という見方もできる。モノは言いようで、現時点で商売につながっているのは「中邑」という名前を出したIGFの方だったりもするのだ。
IGF小川直也による東スポ携帯サイトのコラムでの「仲良しグループのお仲間たちとやっているだけ」などといった主張も読んだが、最近の小川の方こそ厳しい闘いに打って出ているようには思えない。
中邑は猪木本人の発言待ちであり、猪木の来日は早くても10月中旬。しばらくは静視するしかなさそうだ。
最後に、真壁VS中邑について。
目だったのは、中邑の受けっぷり。一部で不評だった真壁のラリアート3発ムーブも、3発目を食らった中邑が後頭部からモロに突っ込む。真壁のスパイダージャーマンに対する食らいっぷりも凄かった。攻撃に移れば、今年に入ってからのノア・杉浦貴との絡みで見せたスピーディ&総合テイストの関節技が試合の質を上げていた。
試合巧者ぶりで棚橋に水をあけられていた中邑だったが、急速に追いつきつつある。試合から感じたのは、IGFとの闘いに打って出ようという意思ではなく、試合内容の積み重ねで信頼を勝ち取る“新日本の現在の保守本流”路線の担い手としての姿だったように思うが、はたして…。
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