ブレない中邑真輔の言葉から意図を読んでみよう~誰よりもリスクを背負っているのは中邑本人
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新日本プロレス9・27神戸大会で、新王者・中邑真輔が「イノキー! 旧IWGP王座は俺が取り返す」と発言。これに対して9月30日および10月7日に(猪木が代表を務める)IGFが「我々としては逃げも隠れもしません」と二度に渡って11・3JCBホール大会での応戦姿勢をみせる。
中邑は8日にアルスポーツ紙を通じて「(標的は猪木でありIGFではないため)悪いけどJCBには行かないよ」としたが、9日発売分の東スポで少し踏み込んだ言い方をしている。
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中邑「とりあえず11・3は行かない。いろいろと声を上げていただける選手がいるみたいですけど、どいつが正当な猪木イズムの後継者なのか…。目的はベルトをかけてアントニオ猪木と対決、対峙すること。挑発は後にしてくれないか」
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このセリフを“改めて中邑がIGF参戦を拒否”としか受け取れないとしたら、プロレス者としてのトレーニングが足りないんじゃないか。ボクは「猪木が後継者を指し示しさえすれば、その男からの挑発には応じるし、試合をする用意はある」と受け取った。
最初から中邑は猪木本人と“闘う”と言ってるじゃないか。IGFによる議論のすり替えには応じる必要がないし、中邑からすればIGFの論調に同意するファンは放置するしかない。
その“闘い”が試合なのか会話なのかを明かさないところが中邑の工夫なんである。ブレないけれども、行間を明かさない。すべては猪木との“真剣勝負”だ。
選択肢の幅を狭めることなくオープンにした上で、猪木よ逃げるな、と投げかけているのだ。
ボクにだって、11・3IGFに中邑が上がるかどうかはわからない。だけれども、いくつものやり方が現状で残されている。
それこそ1対3ハンディキャップマッチなんかどうだ? 初代ベルトがほしいなら、まずは猪木イズムを体現せよとばかりに「中邑真輔 vs ジョシュ・バーネット&澤田敦士&X」という返事を猪木がすることだってあり得る。このXはタカ・クノウや佐山聡かもしれないし、Xに猪木自身が入ることだって可能だ。
「現時点の後継者はJCBホールメインの勝者だ」と言われると高山善廣は困るかもしれないが、猪木がそう言った場合は、中邑はJCBホール大会では乱入どまりかもしれない。試合後に勝者に向かって「オレと闘え! IGFファンのみなさん、目を覚ましてください」との挑発が飛び出すか?
こうしたいろんな可能性から猪木が何を提案し、中邑が何を勝ち取るのか。これはもう、猪木と中邑、新日本と中邑のシュートな勝負なんである。中邑自身のモノサシで棚橋弘至を意識していなかったとしても、中邑は棚橋とは違う方法で新日の主導権を握らなければいけない。そのためには、集客につながるウエーブを起こさなければならない。
そして、がっかりするような展開だったり、フロントの反対だけでボツにされたら、ファンからは一転「なんだよ中邑!」となる。そのリスクを誰よりも背負っているのは中邑自身なのだ。
ボクは展開に対して「なんだよ!」という用意もあるし、「参りました!」という用意もある。
2003年に中邑はこんなことを言っていた。
・ 中邑が真猪木軍に加入 新日本軍には棚橋が参加(スポーツナビ)
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少しばかり猪木さんからブラジル、アメリカと外を見るチャンスをもらって、本来の新日本のレスラーとしての有るべき姿を自分なりに思い描いた。一概には言えないが、それは“世界に通用すること”。真猪木軍のメンバーを見る限りプロレスラー高山善廣、K-1ボブ・サップ、UFC藤田和之と世界に通用する人間がいる。誰も新日本の人間ではないけれど、新日本のレスラーの有るべき姿を想うことにより、新日本の代表としてこのチーム(真猪木軍)に名をつらねたいとおもいます。
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かつて真猪木軍に名を連ねた中邑。当時は“世界に通用すること”としか言えなかったが、あれから6年たち、中邑の中の猪木イズムは進化したのか。パッケージプロレスに背を向ける男が、ひとりくらいいてもいいんじゃないかと思う。
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