中邑真輔「正直ショックでね」発言に続きがあった~常識と非常識の間にみえた“ゴッチVS猪木”戦
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新日本プロレス9・27神戸大会で、新王者・中邑真輔が「イノキー! 旧IWGP王座は俺が取り返す」と発言した件。これに対して、猪木本人ではなく、猪木が会長を務めるIGFの役員・広報が応戦姿勢および対戦カード案を示す。あくまで猪木本人の返答に中邑はこだわった結果、ついに猪木本人が14日に「ケンカの売り方を教えてやる。一回来たらいい」などと口を開いた。
・ アントニオ猪木による中邑真輔への返答全文「オレを利用してもらって構わない。一回来たらいい」: カクトウログ
待ちに待った猪木発言を中邑はどう捉えたか。報道されたのはここまでだった(シリーズ開幕戦での発言)。
・ ついに猪木回答に中邑返答「正直ショックでね」/宮戸が中邑対応をリセット~猪木との相談なし?: カクトウログ
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中邑「(猪木の)口から発せられたのは、『俺は出ねぇ』『引退している』『できるわけねぇ』って。要はノーでしょう。正直ショックでね。すぐにコメントってわけにもいかなかったですよ。まぁ、1対1でやることに関して、『バカだ』『無理だ』と言われたりもしましたよ。でもね、プロレスってさ、普通の社会と違うんだよ。年齢なんて関係ねぇ。常識的なこと言ってんじゃねぇよ。個人的に会いに行くか? 現時点でそれはわからない。俺は会社とも闘っている。俺のやるべきことは決まっているんで」
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この開幕戦での発言だが、10/21発売分『週刊プロレス』1496号では、“試合前の練習後に、自ら記者が集まる会場片隅に足を運んで言葉にした”バージョンの方が掲載されていた。多くは上記とかぶっているし、全文は週プロ本誌でぜひ確認していただきたいと思うが、次のような言い回しが付け加えられていたところに注目したい。
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・ 年齢なんて関係ないでしょ。猪木さんだって20か30のときでしょ。そのときの神(カール・ゴッチ)とやってるんだから。
・ とにかくイエスかノーか答えは一瞬で決まるって言った通り。逆に自分としては時間はたっぷりあるんで。あとは俺のやり方次第。闘いはやめないですよ。
・ あきらめられないっていうよりも、なんて言ったらいいんですかね…。不可能を可能にするスーパーマンだと思ってましたから。そこのショックは隠してもしょうがない。
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“ゴッチVS猪木”という歴史を“猪木VS中邑”という図式で再現しようということなのか。ちょっと、紐解いてみる。
・ カール・ゴッチ - Wikipedia
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1972年3月から1974年8月にかけて、アントニオ猪木と5回対戦し、3勝2敗。
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ゴッチ(当時47~50歳)と闘った猪木(当時28~31歳)。現在の猪木(66歳)と中邑(29歳)の間には、もっと大きな差があるのが実情だ。
(追記:ブラックアイさんにご指摘いただきまして、新日本でルー・テーズ74歳VS蝶野正洋27歳という試合はありました)
常識で考えればお話にならない。特に、レスラーをリングに上げる資格への風当たりが厳しくなっている昨今である。それでも中邑は、自らが目標とした猪木に、ゴッチ以上の“スーパーマン”あるいは“非常識”ぶりを求めた。
週プロは解説する。
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・ これまでの猪木は「一寸先はハプニング」を信条として、「猪木の常識、世間の非常識」と説いてきた。そんな猪木が思いのほか常識にとらわれた言葉を返してきたことで、中邑の思考回路は一時停止を余儀なくされた(開幕戦まで3日間の沈黙)。
・ 中邑の言葉を聞いていると「NO」という答えを突きつけられたことよりも、猪木が猪木らしい答えをくれなかったことへのショックが大きいように思える。
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デイリーは開幕2戦目の中邑のこの言葉を拾った。
・ 中邑「でかいヤマ越えた」Vへ自信/リング/デイリースポーツonline
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精神的なダメージが心配されたものの、試合後には「影響?全然ない。あの返答はアントニオ猪木ではなく猪木寛至だった。それが何を意味するか。オレは変わらねえ」とキッパリ。王者は、G1タッグ優勝や11・8両国でのV2戦よりも、はるか先を見据えている。
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中邑にとってのストロングスタイルとは、“自分の信じるアントニオ猪木の常識”に則って行動すること。ひじょうにわかりにくかった中邑の主張も、これでかなり解明されたことになるのかもしれない。いや、もちろん蓋を開けてみたら「そうだったのか!」ってサプライズはもっとあるのかもしれないが。
興行体系もギャラの支払われ方も違うであろう新日本プロレスとIGF。どちらが本来の猪木型プロレスかは明白だし、どちらのリング上に闘いのワンダーランドがあるかもはっきりしている。それが、「猪木の常識に近づこうとしているのはIGFよりもむしろ中邑」という逆転現象を生んでいるようにも思える。
ぶっちぎりでプロレスマスコミをグイグイ引っ張り続けている中邑。常識と非常識の間にある未来をつかめ!
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