新日本プロレス、決算で8900万円の赤字に~主要因はユークス部門間売上8400万円の消失
3/12付でユークス(興行部門「新日本プロレス」含む)の「平成22年1月期決算短信」が発表された。これで2009年度の決算が出たことになる。
・ 会社/IR|株式会社ユークス
表では四捨五入で「-90百万円」としたが、正確には8,900万円の赤字で確定!
昨年度決算では1千万の赤字となり、黒字化へあと一歩と思われた。しかしながら当サイトでもお知らせしてきた通り、今年度は年度途中ですでに赤字が決定的となっていた。
・ 新日本プロレスの長期貸付金を特別損失へ計上~ユークスが「業績予想の修正に関するお知らせ」: カクトウログ
・ 新日本プロレス第3四半期決算短信が発表される~売上大幅ダウンで早くも年間赤字が決定的!: カクトウログ
テレビ放映料の減?といった推測もしていたのだが、これまで見逃していた過年度での違いを発見。それが、表に示させていただいた「(2)セグメント間の内部売上高又は振替高」というところ。
過年度で8,400万円から30万円へと激減!
原因を探るべく昔の事業系統図と比べると、親会社ユークスに対する「コンテンツの使用許諾」という流れがなくなっていることに気づく。すぐに思いつくのはテレビゲーム「レッスルキングダム」への選手キャラクター使用許諾だが、同ゲームは2007年5月にPS2版が発売されて以来は出ていない。なぜ2008年度まで支払われていたかは謎だが、ゲーム以外にもテレビ出演やグッズ関連の包括的な契約でもあったんだろうか。
同時に明らかになったのは、親会社の力を借りずに自力だけで黒字になるのは夢のまた夢ということ。内部売上があった時代も黒字化できなかったわけであるから…。
なお、外部顧客に対する売上高は微減。依然としてプロレス不況は変わらずの印象を受ける。演出は強化しているはずだがコストダウンには成功、ここからは企業努力が読み取れた。
>>プロレス最新人気ブログランキング
>>新日本プロレス公式
■□T.SAKAi 当サイトでの事実誤認・誤字の指摘、感想・苦情等は左下・ココログマーク下「メール送信」から。大変助かります。
« 前田日明による長州力顔面蹴撃事件を初公開~『壮絶!喧嘩マッチ烈伝DVD‐BOX』3月15日発売 | トップページ | 民主党・小沢幹事長「私と前田さんの間で何かの対立が…というようなことはまったくありません」 »
« 前田日明による長州力顔面蹴撃事件を初公開~『壮絶!喧嘩マッチ烈伝DVD‐BOX』3月15日発売 | トップページ | 民主党・小沢幹事長「私と前田さんの間で何かの対立が…というようなことはまったくありません」 »