前田日明、「親という存在」を語る~アウトサイダー横浜大会当日に実父が逝去【週刊 前田日明】
前田日明が足りない世の中に、とことん前田日明を発信してみる。毎週日曜日は、前田日明関連の動きをできる限りカクトウログが追う「週刊 前田日明」の日です。連載第112回のラインナップ▼前田日明、「親という存在」を語る~アウトサイダー横浜大会当日に実父が逝去▼10・11「THE OUTSIDER 第13戦 in 横浜文化体育館」は4854人(超満員)・・・[記事全文へ]
* * *
情報をキャッチしていながら、最新1週間(月曜から土曜まで)で取り上げなかった前田日明の話題、あれば翌週送りせず日曜にまとめる。あと、1週間で取り上げた前田関連記事、主要記事リンクも再集約しておくことにします。
(週刊前田日明バックナンバー →「週刊前田日明」参照)
この連載を毎週見ておけば前田関連の動きは逃さない!
理想はそこですが、どうなるか。
▼▼▼ W E E K L Y A K I R A ▼▼▼
15日、カルチャーイベント「恵比寿アンニュアージュスクール第三回」に前田日明が講師として登場。約200人の講習生が参加した。
・ 恵比寿アンニュアージュスクール
・ バウトレビュー - TOPICS - [イベント] 前田日明トークイベント:10.15 恵比寿
##
■かつてない前田日明を聴こう! 恵比寿アンニュアージュスクール第3回
人気の異色カルチャーイベント
「恵比寿アンニュアージュスクール第三回」に
格闘家前田日明氏が講師として登場!
爆笑と感動を呼んだ第二回石井竜也氏に続き、
前田日明氏が語る
「親という存在」そして前田イズムの全て!
かつて決して語られることがなかった”真実”とは?!
ファンならずとも必見!
あの空間は何!?
と、第一回から話題騒然!のアンニュアージュスクール
に参加しよう!!
*プロデューサー:まあくまさこの恐れを知らぬつっこみと、
質疑応答コーナーもあり、いつもとは違う前田氏をじっくり堪能できる貴重な時間です。
●日時:10月15日(金)午後7:30開演
●場所:恵比寿ガーデンプレイス/ザ・ガーデンルーム
●出演者:THE OUTSIDER主宰 前田日明氏 進行役:まあくまさこ
●チケット:6000円(全席指定・ドリンク付・各テーブル有)
##
年6回開催の“スクール”には、回ごとに講師が決められており、前田のほか姿月あさと氏、石井竜也氏、吉川晃司氏、姜尚中氏、明石康氏という多様な顔ぶれ(※原則は年間会員が対象だが、残席がある回は一般にも一部開放される)。ボクは一般当日券で参加した。ほとんどの講習生は女性の主婦。約200人の講習生のうち、男性は10人前後だった。
冒頭に、司会のまあくまさこ氏によって「昨日、(前田の)お父さんのご葬儀だった」と明かされる。前田は「今朝、(大阪から東京へ)遺骨を持って帰って来たんです」と。
前田「11日にTHE OUTSIDERの大会を横浜でやったんですが、当日の朝10時に父がなくなりました。朝6時には持ち直したんですが、急変しまして。1回、1995年に肝臓ガンが20か所、余命1年って話があって、そこからいろいろありながらも奇跡が起こって10年経った。その間に脳梗塞などもあったんですが、このほど…」
訃報のFAXがこちらで取り上げられている。
・ 10月11日(月)、「THE OUTSIDER第13戦」の日、前田日明氏の実父逝去。 - 高須基仁の"百花繚乱”独り言 - 楽天ブログ(Blog)
##
訃報
拝啓 平素は格別なるお引き立てに預かり厚く御礼申し上げます。
父 前田正雄 儀 かねて病気療養中のところ10月11日逝去しました。ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます。
なお、通夜、葬儀及び告別式は下記のとおり執り行います。
1.通夜 10月13日 午後7時00分から
2.葬儀 10月14日 午前11時00分から
3.告別式 10月14日午後12時30分から
4.式場 「やすらぎ天空館」
なお、誠に勝手ながら近親者のみの密葬にて執り行わさせて頂きます。当日のご来場はお控え頂きますようお願い申し上げます。
平成22年10月11日
喪主 前田 日明
##
この日はまさに「親という存在」がテーマ。そんなイベントが実施される週に亡くなったなんて…。ご冥福をお祈りします。
前田の師匠の1人である山本小鉄氏も先だって亡くなったばかり。お父さんが亡くなった11日には、山本小鉄さんの追悼10カウントゴングも横浜文化体育館で鳴らされた。前田にとっては“ふたりのお父さん”への追悼の意味もあったのかもしれない…。
●前田「包丁を持って父をジッと待ってたときがある」
前田の家族のエピソードは随所で語られているが、ニュアンスが変わった語られ方があると、また感じ方も違ってくるかもしれない。ここではダイジェストで語られたことを書き留めておきたい。
前田「母によると、父と(初めて)会ったのは、結婚する3日前なんですよね。(母方は)李朝の教えを守る古い家でした。自分もね、年上の親族といると、『吸ってもいいよ』と言われるまで葉巻は吸いませんよ。とにかく、親の望んだ人と結婚するという、当時の李朝の風景を描いた家庭で。逆に父方はチャランポランでしたけど(笑)」
父親についても口を開く。
前田「うちの父は、19のときに事故にあって、左腕の関節が曲がらなくなり不自由があった。ちょっとパニック障害じゃないかと思うくらい、やさしいときとそうじゃないときの差がありました」
おなじみ(?)のエピソードも。
前田「隣に家に創価学会のフクシマさんって人が引っ越してきて、入信者が定期的に集まってお経をするからかなりうるさかったんですよ。そんで、『入信しないとお宅のアキラちゃんとヨウコちゃんもどうなるかわかりませんよ』と父が言われたみたいで、ある日、お酒をコップで飲んだ父が『アキラ、バット持って来い』って言うから、持ってきたら、母親が『持ってきちゃダメ』って言って、次の瞬間、オヤジが隣に乗り込んで行って。もう『ガシャン、ガシャン、パリーン、キャー、ガタン』ってなっちゃってね。そのまま(警察に捕まって)1か月帰ってこなかったですね」
そんな両親も、前田が中学2年の時に離婚することに(父が45歳のときの熟年離婚)。調停が終わって「(父と母の)どっちについていくんだ?」という話になる。
前田「父がね、『お前は男の子だから、母親を守れ。俺は外国で一人で生きていくから』って言いながら涙を流すんですよね。それを見て、自分は父を選んだんです。そしたら、父が『2~3か月出張に言ってくる』と。お見合いで韓国の人と父が結婚するんですね。そのうち子供もできて…」
父はだんだん家に帰らなくなり、前田は高1の終わりから工事現場で働き始める。自分がほったらかしにされ、父を許せない気分になる。
前田「ある夜、包丁を持って父をジッと待ってたときがあるんです。たまたま父が帰ってこなかったからよかったんですが…待ったまま長い時間が経って、なんと自分はバカバカしいことをやっているんだと。自分で生きていこうと決めたんです」
働きながらも、前田は“マグロ漁船に乗ったら1,000万円稼げる”という話を聞いて、それだ!!と目指す。その矢先に(1977年7月)新日本プロレスにスカウトされるという急展開。
前田「モハメッド・アリの弟子にしてやると(新日本に)言われて、アメリカに行けるならいいやと」
新日本プロレスでの生活が始まる。
前田「新日本プロレスでは肉もいっぱい食べられて、(食べ物や着る服で苦労してた)自分には夢の世界でした。テレビでも、先輩のリングインを手伝う時のロープを開けるシーンでテレビに映るし。服もね、グッチのブーツとか猪木さんがくれるんですよ。それらを着て、『ザマアミロ』と父に言ったら『お前もとうとう“その道”に入ったか』と(勘違いされて)」
当時、前田の方から、父を勘当したという。父親は100回以上東京へと、前田に会いに来たというが、前田は追い返した。
●母親の飛び降り自殺未遂 父との和解
母との間にもいろいろあった。
前田「『16年間、アキラとヨウコのために…』って言いながら、1まわり下の男と結婚してね。新日本プロレスの大阪大会のときに、ファンにまじって会いに来たことがあってね。自分は言いましたね『どのツラさげてオレの前に現れてる!? 何が今さら! 消えろ!』ってね(その剣幕に、司会のまあく氏も観客も驚きのリアクション)。そしたら、その夜に母が9階から飛び降り自殺して。電線でリバウンドして助かりましたが…もう初めて反省。最初は仮死状態だったんですが、30分経って生き返った。(プロレスの)巡業中に抜けさせてもらって病院に行ったんですが、母は下半身を骨折してて…。でも、不思議なのは、距離的に電線がある位置までジャンプできないはずなんですよ。見えない力が働いたのかもって思ってます」
父とも、関係性の転機が。
前田「父を100回以上追い返して、自分もみっともないことをしてるなって。何かしなけれればいけないと思って、大阪の家に行くと、小4の男の子がいて。父は『お前のファンでな』と言ったと思ったら『実はな…お前の弟だ』って。次のときには『(気を使って)オレの子かどうかわかんないけど、かわいそうやろ』って。でも、顔とかごっつい手が父に似ていて、どう見ても子供なんですよ。変に自分に気を使って、なぜか敬語を使って『アキラさん。昔あなたにしていた仕打ちは…』なんて言い始める。そうこうしているうちに和解しましたね」
弟は“トオルくん”のようだ。その弟にも、言うことを聞かないときは前田は食らわしていたそうだ。
前田自身にも子供が生まれた。前田武慶(たけちか)君は現在3歳に。ベッドの上をぴょんぴょん飛ばせながら、体幹を鍛えるトレーニングをさせているという。
前田「プロレスラー? いやいや。自衛隊の戦闘機パイロットになって、お父さんを内緒で乗らせてほしい(笑)」
ひとつ、前田が意見を。
前田「いままた『体罰』って言われるじゃないですか。でも子供って、思春期までは聞くけど、思春期になると聞かない。そういうときはパチーンとやってもいいと思うんですよ。すぐ暴力とか言うけど、昔は叩かれて当たり前だった。叩かないのは無責任だ。パシッ。いいかげんにしろ。そしたらわかること。いいですが、『ボコボコにする』わけじゃないですよ」
本で読んでめちゃめちゃシビれたことという言葉の紹介が、前田からあった。
「平等と言う卑しい者達が抱く幻影は実際は高貴な者の間にしか存在しない」
“スクール”なんで、子供への向き合い方とか、アウトサイダー勢へのコミュニケーションなどへの質問もあった。だけれども、ほとんどの人が前田の人となりは知らないイベント。レッドゾーンへの感情の針を振り切るような前田の生き方は、なかなか“自分のもの”にはできない。前田は人一倍ヤンチャであるからこそ、ヤンチャの気持ちがわかるからだ。
だけれども、主婦の皆さんからすれば、「本気で向き合う」ってことを少しずつやらなきゃなと思わされたんじゃなかろうか。あいかわらずの少しばかりの滑舌(かつぜつ) の悪さとともに、前田節に支配された恵比寿の夜だった。
▼▼▼ W E E K L Y A K I R A ▼▼▼
アウトサイダー初の単独ビッグマッチ、10月11日(月=祝)「THE OUTSIDER 第13戦 in 横浜文化体育館」は盛況のうちに幕を閉じた。
・ ZST&在日米軍と対抗戦、長州力が特別立会人~ジ・アウトサイダー横浜文体速報観戦記まとめ: カクトウログ
スポーツナビでは観衆についての記述がなかったがこちらで「4854人(超満員)」とされている。
・ バトル・ニュース|試合速報・結果|リザーブファイトから勝ち上がった伊澤が70-75トーナメント優勝!在日米軍との対抗戦には圧勝したものの、ZSTにはプロとの差を見せつけられる!
新日本プロレス同所での8月「G1クライマックス」が「4900人」で発表。ただ、ギッシリ度は今回のアウトサイダーの方があった気がする。とにかく、満員の観客席は壮観だった。
次回は12月・ディファ有明大会。来年は“横浜文体2回”という声も。アウトサイダー続報も引き続きウォッチしていきたいと思います。
最新1週間の【週刊 前田日明】はここまで。
今週も前田日明を追いかけます!
↓週刊前田日明バックナンバー、カクトウログ前田日明記事、関連サイトリンクはこちらで
・ 週刊 前田日明 ~unofficial~
■□T.SAKAi
[週刊前田日明に1票/人気ブログランキング]
= 事実誤認・誤字指摘メール =
左サイドバーのココログマーク下から直通メール→大変助かります。
カクトウログへの苦情やご希望もお寄せください。
===========================
[カクトウログ■TOPページに戻る▲]
« このあとテレ朝で真壁VS小島IWGP両国放映! | トップページ | プロレスアニメのヒーロー「タイガーマスク」第7話までの動画がギャオで無料配信されています »
« このあとテレ朝で真壁VS小島IWGP両国放映! | トップページ | プロレスアニメのヒーロー「タイガーマスク」第7話までの動画がギャオで無料配信されています »