板橋で満員完売~大盛況の「ワールドプロレスリング G1クライマックス3D」感想(ネタばれあり)
土曜・日曜の2日間、しかも19:00のみの上映となった『ワールドプロレスリング G1クライマックス3D』。さっそく土曜、ボクも板橋で鑑賞してきました。(写真に「完売」の文字)
概要はこちらをご確認ください。
・ 2010年10月02日 | “3Dプロレス”初日レポート! 板橋は完売! 興奮の声、続々! 10月3日(日)も上映します! | 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト -NEWS-
・ 多重ロマンチック:ワールドプロレスリング3Dで、超立体タイガー服部
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10月2日(土)、全国のワーナーマイカルシネマズ14劇場にて、史上初の“3Dプロレス”! 『ワールドプロレスリング G1クライマックス3D』が19時から全国で一斉上映された。
東京都内では、唯一の上映館となったのがワーナーマイカルシネマズ板橋は、この日の早い段階でチケットがソールドアウト! 場内は超満員の観客で埋まり、熱気ムンムンの中、始めての“3Dプロレス”が上映。大音響と巨大スクリーンに映し出された“未知のプロレス映像”を堪能していた。
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ほか、感想はツイッタータグ「#wpw3d」でも確認できるかと。
3Dプロレスというのはどういうふうに見えるかというと、自分がカメラ位置にいるかのように見えるということ。特にコーナー上のクレーンで撮影する角度のものは、こんな位置で観戦することが不可能であるから、その見え方が体験できた面白さがあった。以前の“蝶野正洋による映画館イベント”に参加したという知り合いにも会場でバッタリ会い、上映後に確認したものの、DVDソフトをそのままスクリーンに映し出したものよりももちろん映像自体は今回がよかったという。同時に、サラウンド効果というか、まるで会場の声援の中に放り込まれたような“音”の迫力を感じることができた。
しかしながら、激しい動きのものがブレてみえることはかなり気になった。「客席上段には大ヒット映画「アバター」でも使用した3Dカメラを設置」などといった報道もあったが、本当!?というレベル。「アバター」も鑑賞したが、3Dプロレスのようなブレはまったく感じなかった。カメラが違うのか、加工が違うのか、ちょっと3Dプロレス映像は厳しい出来だ。
構成にも疑問を感じた。テレビ解説をそのまま使っているわけであるが、テレビは当然、プロレスファンを相手にしたものとなっている。棚橋が新日本プロレスのエースであったり、小島聡が全日本プロレスを辞めたばかりであったり、あるいは新日本・全日本のみならずいろんな団体がある中での「G1クライマックス」の位置づけといった基本知識がないままに進んでいく。初見者にとって完結ができないわけで、これを“劇場作品”として出していいものなのか。プラスアルファの説明が圧倒的に不足していた(このあたり、どういうターゲット設定の企画だったのかが気になった)。
かといって、マニア向けに10・11両国国技館がPRされたわけでもない。しいて言えば、「3D映像をつくったらこういう見え方をします。いつも見ているファンの方、どうですか?」というような趣向。皮肉なことに「そういうふうに立体になるんだぁ」に意識がいってしまって、プロレス自体を100%純粋に楽しめない時間ともなってしまった。3Dだからこそ感じられる選手の技術もあるかと思っていたのに、ボクの場合はそうでもなかった。
3Dプロレスへの導入とシメには棚橋弘至のスタジオでの語りが加えられていた。これがまた失笑がもれたのだが、棚橋がカンペを見過ぎ。スクリーンで大きく見えるから、目線がカメラから時々外れるのが丸見え。なんだか“やっつけ”でつくられていたようにも思えて残念だった。
マイナス面を多く書いてしまったが、3Dプロレスという趣向で売るには不十分な品質だったと言わざるを得ない。目もかなり疲れたし。今回は前評判もよかったし、新日本の雰囲気が押せ押せにあることで満員にはなった。リピーター獲得は難しそう。
ただ、“大画面・高音質でプロレスを見る”という面白さは揺るぎない。言うまでもなく、G1クライマックス自体は面白いし、プロレスの素晴らしさは再認識できる。新日本プロレスのビッグマッチはPPV中継されることがあるが、中継を映画館でぜひやってほしいと思う。
…いいものをみたら褒めちぎる気満々だったんですが、こんな記事になってしまいました。すみません。
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