前田日明、年内最終戦で「地下格闘技をやろうってつもりでやっているんじゃない」【週刊 前田日明】
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前田日明が足りない世の中に、とことん前田日明を発信してみる。毎週日曜日は、前田日明関連の動きをできる限りカクトウログが追う「週刊 前田日明」の日です。連載第114回のラインナップ▼前田日明、年内最終戦で「地下格闘技をやろうってつもりでやっているんじゃない」・・・[記事全文へ]
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情報をキャッチしていながら、最新1週間(月曜から土曜まで)で取り上げなかった前田日明の話題、あれば翌週送りせず日曜にまとめる。あと、1週間で取り上げた前田関連記事、主要記事リンクも再集約しておくことにします。
(週刊前田日明バックナンバー →「週刊前田日明」参照)
この連載を毎週見ておけば前田関連の動きは逃さない!
理想はそこですが、どうなるか。
めっきり不規則更新ですみません。
▼▼▼ W E E K L Y A K I R A ▼▼▼
前田日明プロデュース「THE OUTSIDER」の年内最終戦「第14戦」がディファ有明で4日に開催され、超満員の観客が詰めかけた。
まずは注目されたメイン。ネット上での格闘技ファンにはお馴染み、佐野哲也選手はどうなった?
・ 異色ファイター同士の頂上戦、“柔術弁護士”に軍配=OUTSIDER(スポーツナビ)
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・ メーンイベントでは、アウトサイダー常連としては“ワル”のイメージがまったくない選手同士、堀鉄平vs.佐野哲也による75キロ級の一戦。堀はブラジリアン柔術をバックボーンとする現役弁護士、対する佐野はブログ黎明期からのブロガーという“ネット代表”選手であり、シュートボクシングのアマチュア大会でも数々の優勝歴を誇る猛者だ。
・ アウトサイダーの香りをさせない2選手だが、その実力は同団体を代表する強豪。試合もグラウンドを中心にハイレベル戦が展開され、パワーで勝る堀が圧力をかけてポジションをキープすれば、佐野は一瞬の隙をついてスルリとバックに回ってスリーパーを極めかけるなど、一進一退で第1ラウンドを終える。
・ 最終2ラウンドも序盤は佐野がペースを握ったか、上からのポジションで優位に展開させるが、堀は下から腕十字、三角絞めと猛反撃。そしてこの三角で佐野をキャッチすると、そのまま佐野の首と腕をロックしたまま上の体勢になり鉄槌を連発。身動きが取れない佐野は意地でもタップしなかったが、セコンドからタオルが投入され、堀の勝利がコールされた。
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下から三角でキャッチして、体勢を入れ替えて上になり、鉄槌!? かなり強烈な攻め手で佐野選手が敗退。こういう体勢にハマってしまっては、さすがに返せない。
それでも、超満員連発の大会で、メインを務めるというのは大変なこと。ときにはツイッターでボクらとやりとりしてくれる佐野選手の表舞台というのは、ひじょうに嬉しかった。佐野選手には、来年からの巻き返しを期待したいです。
こういう選手もリングに上がって勝利。
・ 爆笑問題の右腕作家・野口悠介、会心アームロックで3連勝=OUTSIDER(スポーツナビ)
大会では、前田日明のこんな一幕も。
・ バトル・ニュース|試合速報・結果|新しい選手が大挙参戦し新陳代謝を行ったOUTSIDERは、来年ランキング制を導入!今年の締めの一戦で堀弁護士が佐野を下す!
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・ 先日亡くなった星野勘太郎さんについて「昔、UWFという団体を守るために、プロレスを無視した喧嘩をふっかけるような試合をしました。その時、相手側の選手たちは雑誌などで『いつでもやってやる』みたいなことを言っていたんですけど、誰一人本当にやってくる者はいませんでした。ただ星野さんだけは目には目をって感じで喧嘩腰でやりあって、試合後もUWF側の控室に1人で乗り込んできた、そういう気概のある先輩でした」とエピソードを語ったあと、10カウントゴングを鳴らした。
・ ("静岡相良のシューティングスター"植田雄太選手vs."足利の筋肉バキバキ野郎試合後にセコンドがリング上で乱闘)揉み合う両陣営のセコンド、止めに入るセキュリティとRYO選手、前田代表。するとセキュリティを振り切ったRYO選手側の応援団もリングに雪崩れ込もうとしたため、村上和成もコーナーに登って一喝! 何とか応援団をリングから降ろし、会場の奥に移動するようにセキュリティがするのだが、収まらない応援団はザワザワしっ放し。すると前田代表がマイクを持って「オイ、静かにしろ!」と一喝し、「勝ったにもかかわらず、負けたほうに蹴りを入れるなんて言語道断ですね。これはノーコンテストとします」と発表。こう言っては何だが、実にTHE OUTSIDERらしい激しい乱闘だった。
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マイクで一喝する迫力はさすが。
8月28日に師匠の一人である山本小鉄さんを亡くし、10月11日(横浜文体当日)に実父を亡くし、11月25日に尊敬する星野勘太郎さんを亡くした前田。なんとも…。新日本時代に苦楽を共にした先輩へのテンカウントゴングを2大会連続で鳴らすことにもなるなんて…。
大会後には、前田の大会総括もあった。
・ 2011年シーズンはランキング制定、横浜文体は2大会開催=OUTSIDER(スポーツナビ)
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・ 昨年後半から各階級のトーナメント戦を中心に展開されてきたアウトサイダーだが、2010年最終戦はいまだ発掘されていない新規選手が多数参戦してのワンマッチ構成。前田「この子を磨いたらきっと面白くなるぞ!という才能を持った選手が、7人くらいいましたね」。
・ その一方で「ウチのような団体が増えるのはいいが、スポーツとは言えないひどいルールのものが多くある」と、アウトサイダーの大成功に触発されて全国各地で立ち上げられた、前田代表いわく十分な安全管理がなされていない“地下格闘技”団体の乱立に警鐘。そして、アウトサイダーはそういった地下格闘技とは一線を画しており、「才能のある連中を引っ張り上げてやりたい」という理念のもと、「一にも二にも安全管理を徹底している」と強調した。
・ 前田代表は各階級ランキングの制定を明言。この3年で拡大していった底辺をさらに活性化させるべく実施するものであり、早ければ2月13日大会で各階級ランキング戦を行いたい意向を語った。
・ 横浜文体大会を、来年は2大会開催するとも発表。
・ 今年の横浜大会のZSTとの対抗戦で唯一勝利を挙げたアパッチ小次郎が、アウトサイダー出身プロ選手第2号となったことが、大会開始前に発表された。
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こうやって大会の成長であったり、抑揚であったり、選手・観客双方をうまく刺激しながら、一方では経営面でも目を光らせる。そんな前田日明のプロデュースがしっかり軌道に乗っている。
携帯サイト「バトルニュース」では、前田日明のコメント全文が読める。一部を抜粋。
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・ 良くも悪くもOUTSIDERが出てきて、地下格闘技っていうのが出てきて、いまも全国に毎月1団体くらい増えていってるんですけど、自分たちは地下格闘技をやろうってつもりでやっているんじゃないんですね。何回も言いましたけど、才能のある連中を発掘してプロにしてやろうと。本人の努力と実力があれば、チャンピオンまで持っていってやろうってつもりでやっている。
・ ウチは選手から一銭の参加費、保険代をとってません。その代わり今日見てもわかるように、賞金はどんどん出しています。事実上、ディファ有明みたいな小さなところでやるにはスポンサーの力がないと継続していけない。まぁ毎月やるならまだしも、2か月や3か月に1回なので。その間の人件費とかいろいろ考えると、スポンサーさんが自分たちのやることに意義を感じてくれる状態で、やっていってるって感じですね。
・ でも、いつまでもそんなこと言ってられないので、横浜文化体育館クラスで年間4~5試合やって、そこで平均で70%ぐらいを売り上げていけば、あまりスポンサーさんに頼らずやっていけると思うんですけど、それを去年からやり始めたんですよね。本当はリーマンショックがなかったら、あっという間にそうなるんかなと思ってね。それが前回の両国国技館の前ですから。割と計算違いのところがあったんですけど。そのあと、なんだかんだと言いながら、この会場を満杯にして存続できたのはスポンサーさんのおかげです。それは本当に感謝しています。
・ だからスポンサーさんのためにも、ただの地下格闘技と言われるほかの団体とは違うなっていうのを(見せたい)。
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改めて、経営の堅実ぶりと、自らの意思を強調した前田。“大会を成り立たせる”ことが目的ではない。あくまで大会は手段であり、選手の発掘あるいはもっと大きな大会のネットワークの確立を願っているのだ。
DREAMの外国人ファイターへの“ファイトマネー未払い”が選手から語られ、日本格闘技界の存続が危ぶまれている。そんな中で、かつてリングスを活動休止させた苦い経験を持つ前田は、独自の“確かなもの”をつかむために、今日も闘っている。
最新1週間の【週刊 前田日明】はここまで。
今週も前田日明を追いかけます!
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■□T.SAKAi
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