前田日明と天龍源一郎が再会、対談番組の収録～ジ・アウトサイダー次回横浜文体は５月開催

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　サムライＴＶ「Ｖｅｒｓｕｓ」（初回放送24日午後11時）の収録で、19日、天龍源一郎と前田日明の対談が実現した。10年来の時を経ての再会だという。

　いま現在報道されているやりとりをチェック。一部は携帯サイト（週刊プロレスモバイル、プロレス格闘技DX）および東スポ紙面から補足。
・　maikai: 天龍源一郎vs前田日明
・　スポーツナビ｜格闘技｜天龍×前田のレジェンド対談が実現
・　天龍と前田氏がＣＳ番組で対談 - 格闘技ニュース : nikkansports.com
・　天龍と前田氏、両巨頭の会談が実現/リング/デイリースポーツonline
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■収録前の打合せ
・　天龍「今、前田はプロレス界との接点が少ないから、彼がやっているアウトサイダーをプロレスファンにアピールしてあげたいし、今の若いファンは前田の現役時代の凄さを知らない人も多いだろうから、そこもクローズアップできたらいいと思ってるんだよ。あとは結婚して、子供もできて丸くなった前田日明というのにも興味があるね。丸くなっていなかったら、それはそれで凄いことだよ（笑）。まあ、今日は俺がホスト役ということで」
・　前田「（挨拶にきた天龍プロジェクトの嶋田紋奈代表に）「天龍さんの娘さん？　美人になったねぇ！」
「天龍さん、いまだに豪快に飲んでるのかな？　今のプロレス界に絶対に必要な人だから、体が心配なんですよ」
「あの時代は面白かったよねぇ。でも、俺ら（ＵＷＦ）は仲間がいたけど、天龍さんはひとりであんな戦い方をしていたわけでしょ？　それも日本人相手だけじゃなくてハンセンとかのガイジンにもやっていたんだから凄いよ」

■対談
・　十数年ぶりという再会は昨年後半、左ヒザの故障に泣いた天龍が「元気づけてほしかった」と熱望して行われた。
・　天龍「ＵＷＦ以外、『新しいプロレス』を見たことはない」（前田が所属していた団体について、ロープに投げられない、けりや極め技が主体という戦い方に衝撃を受けていた）
・　天龍「新しいUWFに話題を持っていかれたのが厭（しゃく）でしたね。やっぱり意識したし、それを作った前田日明は凄いって思った」
・　前田「（天龍のサッカーボールキックは）レガースをつけていないのに、あれだけけれるのはすごい」
・　天龍「今思えば、レガースはつけてたほうが足の保護になるね」
・　天龍「（前田が主宰する「THE OUTSIDER」は）もっと日の目を見てもいい存在。よくこんなところに目をつけるな」
・　アウトサイダーの誕生秘話や、あの『前田日明、長州力蹴撃事件』の真相、前田の３歳になる息子さんや天龍の娘さんの話題にまで触れ、対談はあっという間に１時間を越えるものとなった。
・　ＵＷＦが解散に迫っていた頃、実は前田がジャイアント馬場率いる全日本のリングに上がる可能性があった（1985年12月、天龍は全日本社長だった故ジャイアント馬場さんから、前田氏引き抜きを相談された）という裏話まで飛び出す。
・　天龍「馬場さんが『UWFが崩壊するかもしれないから、前田と高田（延彦）がうちに来るぞ』と言ってたんだよ。けど前田は、（UWF）全員が移籍するならいいって条件出したんだよな」
・　天龍「足が伸びてる素晴らしい音のするニールキックを食らってみたかった。キックのハードさを体感したいというのはありましたよ」
・　前田「そのとき考えたのが『天龍さんがいるんだ』と。ジャンボ鶴田さんには悪いですけど、あの人はそれほど怖くなかったけど、天龍源一郎と阿修羅・原はまずいなと（思っていた）」とカミングアウト。前田「天龍さんには原さんっていうパートナーがいるのに比べると、俺には誰っていうようなパートナーがいない」。天龍「原はベストパートナーだった」。結局、前田の全日本参戦はかなわずに終わり、プロレスファンとしては「天龍vs.前田」という夢のカードが幻になってしまった。
・　前田氏は３年前に脳の動脈りゅうが見つかり、中性脂肪の数値が高いことが判明した経験を明かして「健康診断に行った方がいい。去年は山本（小鉄）さん、星野（勘太郎）さん、ラッシャー（木村）さん、柴田（勝久）さんが亡くなった。みんな病院に行かない人だったんですよ」とアドバイス。

■番組収録後
・　天龍「本当に丸くなっててビックリしてますよ。（前田から）家族の話が出るとは思わなかった。新鮮だったので、元気が出ましたよ」
・　前田「ご意見番となる人がもういない。天龍さんにはプロレス界全体ににらみをきかせてもらいたい。こうじゃなきゃダメだって」
・　前田「まだ天龍さんはバチバチやっている。ホッとした」「（この先も）リング上でものわかりの良すぎる今の若いレスラーをガツンと痛い思いをさせて欲しい」
・　前田「若い頃は“人と変わってる”って言われると不安になったけど、このトシになると、そう言われるとホッとしますよ」
・　天龍「俺たちは、安定は退屈なんだよね」
・　前田「5月に（THE OUTSIDER）横浜（文化体育館大会）がまたあるんで、観に来てほしい」（前回の長州力のような特別立会人を要請？）
・　天龍「まずは自分の体調次第ですけどね。前向きに考えます」
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　このほか前田が三沢光晴の死を振り返り、やる側がプロレスを舐めてると批判する局面などもあったが、ここでは割愛。

　既知の話が多いが、天龍が前田のかつてのUWFに対して「新しいUWFに話題を持っていかれたのが厭（しゃく）でした」と話した点、前田が天龍に対して「天龍さんには原さんっていうパートナーがいるのに比べると、俺には誰っていうようなパートナーがいない」と話した点などは新鮮。生き様は違えど、認め合う。とにかく尊敬し合う間柄だからこその腹を割った話が読んでて気持ちいい。

　前田の“脳の動脈りゅう”に関しては、驚いた方もいるかと思うが以前にも週プロで明かしていた。
・　前田日明、頭の検査で脳動脈瘤が見つかっていた～週刊プロレス中カラー「前田日明ミニアルバム」: カクトウログ

　なにげない会話の中で“5月の「THE OUTSIDER」横浜文化体育館”開催情報が先出しされている！　どんなビッグマッチがプロデュースされるか、今から楽しみだ。

■Versus（＃40＝天龍源一郎vs前田日明）
2011年01月24日（月） 23:00～24:00
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サムライスペシャル
Versus（＃40＝天龍源一郎vs前田日明）
マット界の人気選手・大物が１対１で対談するトークバトル、60分1本勝負！
今回は、天龍選手（天龍プロジェクト）の希望から、前田日明さん（リングス代表）との対談が実現！
両者は1980〜90年代に活躍するも、互いに全日本（天龍）新日本（前田）と出身団体が異なり、またそれぞれ自ら団体を興したがついぞや交わることの無かった。マット界の失われた遺産、天龍vs前田戦が対談で実現。

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