「こんな感覚、10年前くらいに受けたかも」永田がミルコ戦の戦慄に沈む~全日本CC3日目感想
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10日、全日本プロレス「2011 チャンピオン・カーニバル」を会場で観戦しました。
・ 船木VS永田がメイン~「チャンピオン・カーニバル」3日目・後楽園ホール、速報観戦記まとめ: カクトウログ
メイン、船木VS永田の感想をカンタンに。
なんだか大人のケンカを見た思いだ。片足をすくって相手をお尻からこけるように倒すのは永田がときおりやる“攻撃”だが、この日は船木がそれをやった。お互いに常套手段で立ち向かわず、相手の裏をかき続けて、精神的にもダメージを与えてやろうという闘い。打たれたら返すというのではなく、打たせないフェイントがあったと思ったら、すずしい顔であえて耐えるシーンもある。これに比べると、「鈴木と永田」などがいかに安定感のある“間”であるかがわかる。
キックと関節技とスープレックスなんていうとUWFチックだけれども、その競い合いを感情込みで見せつけられた試合。これは船木と永田にしかできないよなぁと思わされた。圧倒的な技量がないとできない。緩急はたっぷりだったが、“急”で飛び出す両者の打撃の攻防はタマらなかった。
もうひとつ言うと、船木が勝利する試合は唐突なフィニッシュが多い。これって、「ファンの数をみんなで増やそう」としている今の時代、なかなか受け入れられないものだと思う。だけれども、船木本人が、自身の美徳としてこのスタイルを選択しているんだろう。この日の永田戦は、フィニッシュシーンのみならず、試合全般の攻防において船木の美徳に沿うものだったんじゃないかと思う。そういう大会を生観戦できた幸せ。
ところで、船木は永田戦を迎えるにあたり「永田選手のできるだけ“不得意な場所”で闘う」と宣言し、自身が一定期間身を置いた総合格闘技の領域での闘いを示唆していたようだ。永田はコメントで「何が起こった? こんな感覚、10年前くらいに受けたかもしれないな…」と、ミルコ戦(2001年大晦日でのミルコ・クロコップ戦、永田はハイキックKO負け)を思い出したようなコメントを出した。携帯サイト「プロレス・格闘技DX」は「ミルコ戦の戦慄再び」と見出し。
両者が総合格闘技に身を置いたり挑んだりしたバックボーンあってこその試合だったとは思うが、ミルコを絡めたところはちょっとしらけるというか、そういうのはなくてよかったと思う。純粋な両者の技量のぶつかり合いに乾杯したい。
以上の感想はスポーツナビなどが更新される前に書いたが、読者のみなさんはぜひ各種媒体で船木・永田のコメント全文の確認を。興味深いです。
このチャンカンは武藤がいない大会だが、永田、秋山らのゲスト参戦と迎え撃つ全日本レスラーズの試合ぶりによって、プロレスってこんなに幅広くて面白いんだと再認識させられる。メジャー団体として、全日本プロレスも健在なり。残り日程は2日間。どんなドラマが飛び出すか。
では、続きで大会を振り返る写真です。
* * *
どんな相手でも、自身の世界観はしっかりつくりだす鈴木みのる。このチャンカンでは鈴木の魅力が再認識させられる日々だ。
2008年の公式戦ではドーリングに敗れている鈴木。この日も、ドーリングのパワーに手こずった。
北側ステージの天井には、両国で使用された「がんばれ!東北!!」とフラッグが掲げられた。
休憩時間中に見どころ解説(?)の収録なのか、武藤敬司がコメント。
ロックアップから、真田がブリッジ。腰砕けになることなく、正々堂々と秋山と渡り合っていった真田の姿には拍手せずにはいられない。秋山の引きだしっぷりも見事だった。
このシリーズ、“四天王技”へのこだわりを見せる秋山。ストレッチプラムへ。
観客受けする試合というよりも、自分たちの価値観を押し出した試合というべきか。船木VS永田はよかった。
■□T.SAKAi
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