棚橋劇場から新日本劇場へ~新日本プロレスのブランド化が止まらない/G1クライマックス総括
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史上最大の出場選手20人で展開された新日本プロレス「G1クライマックス」は、四天王で唯一G1未戴冠であった中邑真輔が待望の優勝を飾り、幕を閉じた。
・ 新日本プロレスG1最終日・両国速報観戦記まとめ~21回目のG1クライマックスを制したのは!?: カクトウログ
個人的には、昨年は海外出張で決勝戦が観れなかったため、今年は反動で首都圏興行(6興行)をすべて会場観戦する計画を立てた(勤務は個人的に早朝シフト)。会場観戦の他にも生中継を2大会観たから、シリーズ全10大会中8大会を“生”で観たことになる。それでも、1大会ごとの新鮮さが失われることは全くなかった。
ひときわ印象的だったのは、たとえ決勝戦を除外したとしても中邑真輔である。このシリーズ、「相手を小馬鹿にしながら強さでねじ伏せる」キャラは中邑、鈴木みのる、高山善廣と3人いた。みのると高山には一方的に勝つ試合があったが、中邑の場合は意外にも全試合に渡って“相手の力をとことん引き出す”ことに徹底した。天山広吉戦、カール・アンダーソン戦などは、その典型だったように思う。
もちろん、受け一辺倒というわけではないし、相手が引き立つということは相手も中邑の技を食らっているということである。だけれども、そういった展開から、シリーズ途中時点で中邑に覚悟を感じられていたのが事実だ。
もうひとつ、特にヒールキャラになってからの中邑は、観客に媚びない、ノーアピールのスタイルを貫いていたはずだった。なのに、試合開始時や技を決めた後にアピールするような場面が何度かあった。毎試合というわけではなかったが、なんらかの心境の変化がみてとれた。
この中邑を中心に、メインを多く締める棚橋弘至、アンチエイジングを地でいく永田裕志、苦悩を描き続ける内藤哲也、うまさのバリエーションが止まらない矢野通、勝ちへの執念を絶やさない鈴木みのる、ヘビー級と渡り合い好勝負を成り立たせるラ・ソンブラ、何をしでかすかわからず話題騒然のヒデオサイトーと、数多くの注目株がシリーズを賑わせた。これは関係者も予想できなかったほどではないだろうか。
正直、G1公式戦のカード“割り振り”は難しかったんじゃないかと思う。なぜ最上級の注目カードともいえる「中邑VSみのる」「天山VS小島」「棚橋VS内藤」を集客確実の最終日に持って来たのか。これは推測だが、8・27「ALL TOGETHER」日本武道館チャリティー興行の影響ではなかったか。多くのファンは「夏のビッグマッチをひとつ観に行こう」という計画を立てると思うが、その一つを8・27に持っていかれる可能性は十分にあった。会社としてもドル箱大会のG1最終日で空席が目立つことは許されない。
かくして、後楽園2興行と最終日両国はギッシリ。それでいて新日本の底力であり積み重ねなんだろう、他の地方大会や代々木2連戦も、満員にはならなかったが格好のつくくらいに観衆が入っていたのだ。もちろん、両国を待たずに満足度の高い興行が続いた。
ラストのラストで、中邑は感情爆発。これまでのキャラが嘘だったかのように観客に感謝し、優勝の表彰を受ける。
・ 優勝セレモニー|08/14(日) 15:00 東京・両国国技館|ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI ~THE INVINCIBLE FIGHTER~|大会結果一覧|Match Information|新日本プロレス
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――初の『G1 CLIMAX』制覇、おめでとうございます!
中邑「(大歓声を受け、感極まった表情で)ありがとう!(※大歓声) 『ありがとう』しか、今の俺には思いつかない(※大歓声)」
――8度目で掴んだ栄冠。苦しかったここまでの道のりを振り返って、改めていかがですか?
中邑「プロレス、自分にとってはこれ以上ないよろこび。好きなことをやるということは、楽しいことばかりじゃない。うれしさ、悲しさ、悔しさ、もどかしさ、それをすべて含めて、俺はプロレスで生きてると思ってる(※大歓声)。ま、こんな俺ですが、応援してくれるヤツらがいる!(※大歓声) もう1度言わせてほしい。ありがとう!(※大拍手&大・真輔コール)」
――超満員の「真輔」コールをどんな気持ちで聞いていますか?
中邑「この声援は俺1人のためじゃない。ここにいるヤツらが、みんなが知っている。一番……、一番スゲェのは……、一番スゲェのは! プロレスなんだよ!!(※大歓声)」
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バックステージでも。
・ 第11試合|08/14(日) 15:00 東京・両国国技館|ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI ~THE INVINCIBLE FIGHTER~|大会結果一覧|Match Information|新日本プロレス
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――勝ちました今年のG1チャンピオン、中邑選手、改めておめでとうございます。
中邑「なんて言ったらいいのか……なにも考えられない。それも、もしかしたら『嬉しい』。真っ白だね、現時点では。思ったよりも長い時間が経った。プロレス人生、今年で9年、人によってはまだまだ9年。俺にとってはもう9年。モチベーション崩す時もあった。やる気がなくなることも、楽しいことも、近道も、寄り道も、全て経験したつもり。ただプロレスをやればやるほど、難しい、そして楽しい、苦しい、悔しい、自分をどうにかしたい、自分を変えたい。それが、日々、おこがましいが、逃げずにやってきた結果が今日結ばれたのかもしれません」
――今年のG1、本当に苦しい闘いだったと思いますが、最後までたどり着いた中邑選手を支えたものってなんですか?
中邑「そうですね、言葉にすれば軽いかもしれないけれども、楽しんだね。1回戦から今日に到るまで全ての試合。俺流に楽しませてもらった。俺の空気に包んでやった。それは誰にも文句は言わせない。これ以上ない勝ち方でG1獲ったんだ」
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この中邑の叫び・コメントに、いろんな中邑の道のりがオーバーラップする。格闘技路線も経たために、負けが致命的になる見られ方をしてしまう宿命。会社のための言動が徹底している棚橋らとのギャップ。ケイオスに閉じこもり、観客とコミュニケーションをとらないながらも名勝負連発するという到達点にたどり着いた。一方で、勝敗に関しての会社不満と受け取られてもしょうがないコメントなども中邑からは何度かあった。
充実する試合内容。なのに、晴れない気持ち。
中邑自身の中での折り合いのつけ方なのか、会社や他選手との間での持っていき方なのか。その落とし所で中邑はずっと揺れていたんじゃないかと思う。並行して「棚橋劇場」ともいうべき棚橋の人気が爆発。もちろん中邑が「愛してまーす」と叫ぶわけではないが、棚橋の試合運びの背景にある“努力”というものは中邑にも感じるものがあったんじゃないか。
充実した中邑の試合。気持ちだって解き放て!
このG1では、「棚橋劇場」の先にある「新日本劇場」を先取りしてみることができた。なかなか構築できない世界だ。試合レベルや身体能力、コンディションは、インディ団体はもちろん、他のメジャー団体をも引き離すグレードが出てきている。技や攻防のレベルだって、昔の武藤敬司のムーンサルトプレスが内藤のスターダストプレスに進化したくらいのレベル差だと認識してもらいたい。昭和よりもはるかに高い技量がなければこの世界には入れないし、生き様だってネットや映像で晒されてしまう怖さだ。
そんな中で、新日本プロレスは確かなブランド化をさらに進め、中邑が新ステージに立った。これで中邑が安住するというのではなく、中邑がどこに進むのかが本当に楽しみになった。
プロレス復興のためには、マニア受けにも新規開拓にも通用する「納得度+明るさ」が必要で、それを棚橋がひとつのあり方として示している。中邑が、内藤が、いったい何をやってくれるのか。G1クライマックスがゴールじゃない。G1を起点とした物語がどう転がり、どんな未来を見せてくれるのか。楽しみでしょうがないんである。
日刊スポーツ。

・ 初V中邑「棚橋かかってこい」/新日本 - プロレスニュース : nikkansports.com
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「どうしても頂点に届かない。オレには夏に縁がないのか」。最近はその苦悩が、逆に過度の気負いになっていた。
転機は今年6月に訪れた。同5月にIWGP王者の棚橋弘至に挑戦して敗れ、6月に1カ月間、メキシコに単身で遠征した。1人で重い荷物をかつぎ、航空機はエコノミークラスの列に並んだ。デビュー2年目から王道を歩き続けた男には初体験だった。メキシコでは髪をモヒカンに刈り上げ、マスク姿で入場。空中殺法を駆使する現地のプロレスに、勝負度外視で応じた。「楽しむために行ったんだ。刺激を受けてきた」。プロレスを楽しむという原点に戻って帰国した。
今年のG1は最後まで気負いはなかった。「楽しめたよ。おれ流の空気をファンにも楽しんでもらえたと思う」と笑った。
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一夜明け会見動画。
G1最終日の煽りV。
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