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2012.02.06

なぜかターザン山本氏がプロレストーク第1回開催~GK金沢克彦氏が登場、プロレスメディアを語る

 4日にターザン山本氏が主催してのプロレストークショーが行われた。こちら、足を運んできました。観衆は70人の満員。
記事全文はコチラ
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               * * *

■2月4日(土)午後1時~;阿佐ヶ谷ロフト
「なめるなよプロレス!!昭和プロレス最強宣言Vol.1」
【出演】
ターザン山本!(作家、元週刊プロレス編集長、昭和プロレスの生霊)
新間寿(過激な仕掛人、元新日本プロレス営業本部長、昭和プロレスの生き字引き)
金澤克彦(格闘技・プロレスライター、元週刊ゴング編集長)
【スペシャルゲスト】
康 芳夫(猪木アリ戦を実現させた世界の暗黒プロデューサー)
【MC】
小滝かれん(イベント制作会社代表、女優)


 冒頭で山本氏が声を裏返しながら語る。

 山本氏「きのう全日本プロレスの後楽園ホール大会の会場まで行ったんですけど、札止めで入れなくてね。それで彼女(小滝かれんさん)と水道橋で飲んでたんだけど、そういう超満員であったり、彼女のような若い人がプロレスに興味を持ってくれている。K-1や格闘技が一区切りして、ここからプロレスが復興するという幻想をボクは持った。それは彼女と出会ったから」

 小滝さんは元アイドルで、現キャッシュボックス(以前は金村キンタローが所属)代表。24歳。最近の山本氏はこの人に対して電話魔、メール魔状態にあるらしく、小滝さん「ターザンさんとは毎日のように話をしています」とのこと。

 そんなこんなでプロレスイベントの第1回目をやることになったのだが、中盤に金沢氏に突っ込まれた際には「何でやる気に? なりゆきで新間さんに『やってよ!』と言われて、ロフトにやるって言ったら2月4日でと決まった」と回答。複合的な背景で、山本氏は「プロレスに対してやる気になった」ということらしい。今はそうとう、プロレスとも離れていて知識的にも少なくなっているはずです。

 前半のゲスト、新間寿氏が登場。

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 新間氏は、ブシロードに5億円で買収された新日本プロレスに触れて「新日本プロレスの価値は何億じゃないよ、100億だよ。5億で売ったなんて新日本の人を疑うね」。気持ちはわかるが、いろんな意味でそういう状況にない現状を無視して発言。山本氏とともに、ゴールデンタイムで隆盛を誇っていた頃の新日本プロレスのエピソードを語りまくった。

 前田日明を発掘した際には、新間氏によると猪木が「この男(前田)はルー・テーズ以上になる」と言ってたんだという。

 山本氏「当時の映像を見てくださいよ。新間さんがリングサイドで口をポカーンと開けて必死で見てる。試合結果知ってたらあんな見方はできない。ボクもそういう見方でしたよ。ミスター高橋の言ってたことはおかしいんですよ。でもね、ゴング(週刊ゴング)の連中は、みんな知ってるんですよ。堕落してるなと思いましたよ。これ言ったら、後で来る金沢さん怒ると思うけど」

 山本氏「猪木レベルじゃないと新間さんも仕掛けられない。棚橋じゃ無理ですよ」

 このあとは様々な仕掛けを振り返る。アミン大統領戦プラン、プロレスVS柔道、極真空手大会への新日レスラーズ応募、寛水流。もちろん当時だからできたものも多くあるわけだが、このあたりは当時の新日本プロレスのチャレンジ精神が思い起こされた。

 新間氏「プロレスが好きで、アントニオ猪木を守らなきゃと思ったからいろいろできた。馬場さん言ってたよ、新間チキショーと思うたびに地下に行ってベンチプレスガンガンやったから選手寿命が伸びたって。NWAの総会でも、ほとんど馬場の味方でね。あのスタイル(ストロングスタイル)はやめろなんて言われたよ。選手たちもオールジャパン(全日本)に行ったら『イージーイージー』で、ニュージャパン(新日本)に行ったらどこかケガしたり調子悪くするってね。でも、このスタイルはやめられませんということでやった」

 新間氏「新間が頭で考えてることを猪木がひっくり返す。それを世間に受けるとあのとき(第1回IWGP)は猪木が思った。あのときは坂口さんが裏切られた」

 山本氏「国際軍団で新日本プロレスはものすごく儲けましたよね」

 新間氏「いやね、僕らは彼らにちゃんと渡すものは渡してますよ」

 新間氏「昔は、この選手のこの技というのが決まってた。それを他の選手が使ったら控え室でボコボコにされたもんですよ」

 さらに、猪木・アリ戦実現へとサポートした康芳夫・当時プロデューサーが加わり、猪木・アリ戦が語られた。

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 話題の途中で山本氏が「東スポは新聞協会に入ってないブラック新聞」とコメントし、笑いをとる。しかし、それを観客がツイートしたものに対して「完全なデタラメですね」と東スポがツイッターで反論(新聞協会リストのリンクつき)。休憩明けに山本氏が訂正するというハプニングもあった。

 休憩明け、金沢克彦氏が登場。山本氏とMCの小滝さんの3人で再開。

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 山本氏「(著書『金権編集長』は)インタビューアーに『これ書くな』って言ってたものがそのまま本になってしまった」

 金沢氏「『黒い霧』なんて発売初日で5,000部出ましたから。座談会内容は嘘くさいし、肩書きとかもでたらめだろうけど、裁判記録の記事は本当だから宝島シリーズはヤバイ」

 金沢氏「きのうの後楽園、全日本プロレスの超満員札止め。3年ぶりだよ。丸藤VSカズ・ハヤシの世界ジュニア戦以来。それくらいここんとこの全日本は苦しかった。メインでは、これがまた大森の悪いところが全て出た。次は秋山と武藤の試合には注目ですね。いま武藤はコンディションがキツイ。1・4ドームも10分過ぎから急に動かなくなったでしょ? 昨日もリングの中で休んでいるシーンがあったけど、休んでる背中にはドントタッチミーって書いてるわけですよ(笑)。その背中を蹴れるのは秋山か永田しかいないんじゃないかと思うから注目したい」

 金沢氏「(ブシロードによる新日本プロレス買収の件は)所属選手、誰も知らなかったですよ。社員も限られた人しか知らなかった。新日本は昨年は単年度黒字を出してるんだけど、今年は震災の影響があったにもかかわらず、トントンか黒字に落ち着きそう。なぜユークスが手放したかと言えば、いまゲーム業界全体が落ち込んでいる。それで新日本を抱えていることがリスクになってしまうと」

 どんどんエスカレートすると踏んだのか、小滝さんがUST放送をここで切るようスタッフに指示。ところが、ここでみんなが知りたかったであろう新日本の現在の話題自体までもブツ切れになってしまう。あらら。

 金沢氏「(週プロとゴングが対立していた時代を振り返り)週プロが『テレ朝、打ち切り』って書いたでしょ。新日本は怒ってたよ。だって根も葉もないんだから。それによって、現場の週プロ記者がもの凄く怒られるからどんどんゆがんでいく」

 山本氏「そりゃゆがむよ。書くのはボク、現場は彼らが行く(現場で団体関係者に怒鳴られる)」(観客笑い)

 このあと天龍源一郎、長州力のとっておきの話題を山本氏・金沢氏がするが、ここでは割愛。

 話題はプロレスメディア論へ。

 金沢氏「もう時代は変わって、今の記者って“決まった仕事”しかやらないでしょ。いま中心になってるのは週プロと東スポと携帯サイトなのね。それ以前に知りたい人はカクトウログをみる(試合速報のこと?)。活字プロレスというか、文章で何かを表現することがもう必要なくなっている」

 金沢氏「山本さんもそうだと思うけど、選手がコメントしない方が好きに書けるから。選手がコメントするということは、(記事が)ある程度会社の方針に従っているということと、これから何が起こるかっていう、例えばアングルであるとか…(語気を荒げて)オレ、アングルって言っちゃったよ!(観客笑い) そういうものを示唆されているわけですよ」

 安田忠夫の話題に。割愛。

 金沢氏「週プロはあまり面白くないね。たまに買うんですよ、資料性があるから。それだけでほとんど読まない。なぜ売れないか。あそこにはメインディッシュがないから。ボクが降りた後のゴングと同じで。メインディッシュは巻頭の社説なんだよね。けっきょくディナーなのに、出てくるべきステーキがない。雑誌は表紙と社説ですよ」

 ここでMCの小滝さんが、週プロ・宍倉氏から預かったメッセージを披露。

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 金沢氏「宍倉さんが山本さんを嫌いになった瞬間知ってます? 昔の全日本で永源さんが100パーセント、スモールパッケージで負けていたんですよ。それを俺と宍倉次長が2人で見てゲラゲラ笑ってた。そこに山本さんが『試合はちゃんと真面目に見ろ』って怒って。あれでしょうね」

 山本氏「あいつは当時、府中に家があって。よりによって府中だよ。あいつの家に泊まって、翌朝競馬に行った。あれが原因かも」

 シメになったような、ならなかったような。ともかく山本氏と金沢氏は最後に立ちあがってガッチリ握手。

 山本氏主催なので、トークの途中で「何が聞きたいの?」と何度も問いかける金沢氏。そこで山本氏がむりくりひねり出すんだが、金沢氏はバチバチだろうがルチャだろうがどんなスタイルでも闘うとばかりに切り返す。様子を見ている間にタイムアップという感じもあった。

 前半の新間氏のトークがかなり長かったこともあり消化不良感も。これからのプロレス界のあり方や、メディアのやり方が突っ込んで聞きたかったし、ファンと意見交換できてもよかった。

 それでも、全体としてはとっておきの話がふんだんに聞けたことは間違いなく、ライブならではの満足感の高いイベントとなった。

 はたして第2回はあるのか? 山本氏はどれくらいプロレスに対してやる気になったのか。

 冒頭ではこんな言い方もしていた。山本氏「ボクは土曜なのに、競馬を捨てて(この場に)来たわけですよぉ!」

…うーむ。


■□T.SAKAi
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