新日プロの親会社がブシロードに交代ニュースまとめ~“マイナス10億円の会社”を5億円で買う
pick up ▼ニュース 「ALL TOGETHER~もう一回、ひとつになろうぜ」前夜祭、開催決定┃マイク・タイソンWWE殿堂入り~ミル・マスカラスらとともに授賞式へ┃ZERO1 2月1日(水)後楽園全カード決定┃【記者会見】ディーノvsアントンKO-D前哨戦はシングル2戦/【記者会見】今のユニオンに必要なのは新高木/2月12日ユニオン大阪大会全カード/2月10日ユニオン新木場大会全カード ▼情報&コラム 2月26日(日)20:00新宿ロフト 鈴木みのるvs高橋トークバトル『決着戦』┃2月8日(水)13:45 健介・北斗 越谷レイクタウンにてトークショー┃巻頭カラーは中西学ロングインタビュー=「週刊プロレス」2月1日(水)発売/レインメーカー旋風! 「NEW JAPAN ISM」開幕戦動画!! 2008年・岡田かずちかの新日本再デビュー戦をアップ┃山下書店FINALで高木大社長が一日…いや、一時間店員/昼下がりにいいオトナたちがユニバの思い出でプチ祭り@鈴木健 ▼格闘技 アリスター・オーフレイムが傷害容疑で告訴される@MMA IRONMANさん┃「石井慧の体調は良好」格闘家が引退説に怒り┃KID帰国 UFCへ「調子いい」┃キック引退バダ・ハリのラストメッセージ
1月31日、新日本プロレスの親会社がユークスからブシロードへと交代した。
・ 4Gamer.net ― ブシロードがプロレスリングカンパニーとしても世界一を目指す! 新日本プロレスのオーナーが,ユークスからブシロードに
##
ブシロードグループパブリッシング(以下,ブシロードGP)は,本日(1月31日)付けで新日本プロレスリングを100%子会社化することを明らかにした。
1972年1月に設立された新日本プロレスは,現存する団体の中では日本で最も長い歴史を誇る。アントニオ猪木氏が設立した団体といえば,あまりプロレスに詳しくない人であっても,ぼんやりとイメージできるのではないだろうか。
新日本プロレスは何度となくプロレスブームを牽引してきたが,1990年代末から2000年代初頭にかけて,リング上のみならず経営的にも混迷を極めた。
しかし2005年11月,新日本プロレスを題材としたプロレスゲーム「闘魂烈伝」シリーズなどを手がけてきたユークスが,創業者であるアントニオ猪木氏から51.5%の株式を買収し,経営権を掌握(その後,100%を保有)。それまで続いていた赤字体質からの脱却を果たし,歴史あるプロレス団体が先行きの見えない不況にあえぐ中,新日本プロレスだけは“メジャー団体”としての体面を保つことに成功している。
そんな業界最大手のプロレス団体を,ブシロードが傘下に収めたというのが,今回の発表だ。なおブシロードは,ユークスの保有していた株式のみならず,新日本プロレスの発行済み株式100%を円満に譲り受けたという。
ブシロードといえば,「カードファイト!! ヴァンガード」や「ヴァイスシュヴァルツ」といったトレーディングカードゲーム,そしてゲームやアニメなどマルチに展開している「探偵オペラ ミルキィホームズ」などの人気コンテンツを世に送り出してきているコンテンツ企業。
ブシロードの木谷高明 代表取締役社長は,プロレスや格闘技の支持者としても知られ,昨年5月にはプロレス興行「ブシロードレスリング」を後楽園ホールで開催(関連記事)。K-1 MAX 2010日本王者の長島☆自演乙☆雄一郎選手をプロレスデビューさせるための舞台作りにも尽力している。
さらに同年8月には,新日本プロレスの“夏の本場所”「G1 CLIMAX」の冠スポンサーを,今年1月4日には「NJPW 40th anniversary Tour. レッスルキングダムVI in 東京ドーム」に協賛したほか,つい先日,テレビ東京で放送された「WWEレッスルマニア27 ワールドプレミア」に番組スポンサーも務めていた。
このように,ここ最近のブシロードはプロレスと非常に親和性の高い活動を活発化させてきたのだが,その極めつけともいえるのが,新日本プロレスの買収といえるだろう。
果たして,ブシロード傘下の新日本プロレスがどのように変わっていくのか,プロレスを題材にしたカードゲームはリリースされるのか,そしてブシロードの持つコンテンツと新日本プロレスの連動などはあり得るのかなど,興味は尽きない。今後の情報を楽しみに待とう。
##
まず、ユークスに対しては本当に感謝。会社内でしか通じないようなルールが多々あったと伝えられる新日本プロレスを厳格な会社にしていった。無駄な経費を削り、団体として統率がとれるようになり、メジャー団体としての復権がみえてきた。一緒に苦しんできたファンにとっては本当に救世主である。
と同時に、さらなる建て直しに自信を持つブシロードのやり方も注目に値する。
ユークスによる「子会社の異動(株式譲渡)および特別利益の発生に関するお知らせ」。
・ 子会社の異動(株式譲渡)および特別利益の発生に関するお知らせ(PDF)
東スポも触れていたが、新日本プロレスのバランスシートを確認すると、純資産がマイナス10億円(債務超過10億円)となっている(1年前の数字だが大きく変動はしていないはず)。
ブシロードは5憶円で新日本プロレスを買収。東スポが2億円と予想し、一部で5億円の値付けがどうなのかという話題となったが・・・おおざっぱに言うと、ブシロードは「マイナス10億円の会社を5億円で買った」ことになる!
上場企業の場合、株主への説明責任があるから、このような値付けは難しい(ユークスは上場、ブシロードは非上場)。その点でブシロードが新日本プロレスの価値を高いものとして考えていることがわかるし、社長の手腕が試されることになる。なお、今後の新日本プロレスは非上場企業の部門となるため、決算状況(赤字か黒字かなど)も発表する必要はなくなる。
関連リンクおよび会見詳細はこちらを。
・ 新日本プロレスリングからのお知らせ
・ 株式会社ブシロード - 新日本プロレスリング株式会社の子会社化に関するお知らせ
・ 新日本プロレスリングの親会社が株式会社ユークスから株式会社ブシロードへ、記者会見内容
・ 「世界一のレスリングカンパニーを目指す」(木谷社長)/新日本プロレスの新体制発表会見
テレビ朝日との関係含め、新たな発表が2月に予定されている。ブシロードからは強気かつプロレス愛にあふれたコメントが多数。特に、WWEとの違いがメディアの使い方だとしている点が印象的だ。このあたりをかなり戦略的に組み立ててくれそう。
これからの新日本プロレスのさらなる発展を期待せずにはいられない。テレビももう少し、いい時間帯にならないかなぁ…どうでしょう?
とにかく1月31日は、プロレスファンにとって歴史的ニュースに触れた1日でした。
* * *
おまけ。
ワールドプロレスリング3D 第4弾 1.4東京ドーム2012告知動画。
>> プロレス・格闘技人気ブログランキング
>> 新日本プロレスリング
■□T.SAKAi 当サイトでの事実誤認・誤字の指摘、感想・苦情等は左下・ココログマーク下「メール送信」から。大変助かります。
« 新日本プロレスの親会社が「ユークス」から「ブシロード」に! 本日、全選手出席で新体制発表会見 | トップページ | ブシロード・木谷社長「もう言います。来年1・4ドームやります。プロレス復活の最後のチャンスだ」 »
« 新日本プロレスの親会社が「ユークス」から「ブシロード」に! 本日、全選手出席で新体制発表会見 | トップページ | ブシロード・木谷社長「もう言います。来年1・4ドームやります。プロレス復活の最後のチャンスだ」 »