エンターテインメントのプロとしての手腕は予想以上だった~新日本プロレス戦略発表会まとめ
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こちら会場にもユーザー記者として足を運ばせていただきました。29日、新日本プロレスが2012戦略発表会を行った。(写真は当サイト管理人撮影)
・ スポーツナビ|格闘技|新日本プロレス×ブシロード 新体制の2012年戦略を発表
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新日本プロレスが29日、東京・秋葉原のUDXシアターで戦略発表会を開催。カードゲームメーカーのブシロードが新たに親会社となったことに伴い、今後の展開やシリーズ構想などを発表した。
司会進行は尾崎仁彦リングアナウンサーと声優の橘田いずみ、三森すずこが担当。会見には棚橋弘至、真壁刀義、永田裕志、天山広吉、小島聡の5選手も参加した。
■年間のシリーズ予定を発表
まずは会社の方向性として「エンターテインメントの追求」「コンテンツの追求」「コミュニティの追求」という3本の柱を打ち出し、社内に「経営戦略室」を新設。また、「地方の人でも予定を立てやすいように」と、早くも年間のシリーズ予定を発表した。
新春恒例の1.4東京ドーム大会「レッスルキングダム7」開催決定に加え、前日にファンイベントも実施。カード発表もこれまでの開催ギリギリではなく、8月には第1弾カードを打ち出し、12月初旬には全カードをオープンにすることで、より多くの人にチケット購入を促す狙いだ。
毎年恒例の8月の「G1クライマックス22」の開幕戦&最終戦の日程も発表。また、「より分かりやすく」とのことから、今後はブシロードにちなんでシリーズ名に「ロード」をつけることで統一。秋恒例の「G1タッグリーグ戦」は「ワールドタッグリーグ戦」として、世界の強豪タッグチームを招へいした、よりワールドワイドなリーグ戦へ変身する。また、来年春開催予定の「ワールドリーグ戦」では、日本人vs.外国人という、かつての力道山時代を彷彿とさせる「日の丸を背負って世界と戦う」構図で、世間の関心とファンの愛国心に火をつける。
さらに、元大相撲第64代横綱・曙も夏シリーズから参戦決定。ネームバリューとインパクトを持ち合わせた大物選手の登場により、地方やライトユーザーへのアピールも狙う。
■カードゲームやフィギュア化も展開
新日本の取締役会長となったブシロード・木谷高明社長は、プロレスをより世間に浸透させるためのメディア戦略に重きを置いており、さまざまなビジョンを激白した。
まずはブシロードの本業であるトレーディングカードゲームの世界に進出し、オンライン対戦ができるカードゲーム「キング オブ プロレスリング」を発売。ブースターパックを購入し、データを入力することでオンライン対戦ができる方式で、タッグマッチや因縁の組み合わせによって様々なコンボも発動する。8月のG1各会場でプロモーションカード(1種)が配布され、10.8両国国技館大会で第1弾が先行発売される予定だ。
また、「ねんどろいど」で知られるグッドスマイルカンパニーからは選手フィギュアを発売。永田の白目式腕固めや天山のデカ頭&角、小島のラリアットなどの名場面がデフォルメされてフィギュアとなる。
さらには、ブシロードの1社提供により、世間にプロレスブームを巻き起こした名作アニメ「タイガーマスク」の再放送(4月6日23時よりMXTVにて)も開始。番組中には、今度の3.4後楽園ホール大会の試合終了後に収録される棚橋出演のCMや、DAIGOと真壁、中邑真輔が共演した「ヴァンガード」の新CMなども放送されるという。
また、さらなる増資を行ったことにより、現在、地上波で「ワールドプロレスリング」を放送するテレビ朝日が新たに10%の株を獲得(残りはブシロードが66.7%、木谷会長が23.3%を保有)。4月からはBS朝日で「ワールドプロレスリング リターンズ(仮)」が60分枠で放送されることが決定した。
その他、深夜のプロレストークバラエティ番組「ラジオ新日本プロレス(仮)」(ラジオ日本にて土曜深夜26時より)のスタートや、棚橋のツイッター開始など、あらゆる角度からライトユーザーの拡充をはかる。
■WWE目指し、さらなる世界戦略も
今後もさらなる世界戦略や二次商品の展開、メディア戦略、コミュニティーの形成などを匂わせた木谷社長は、「目標はWWEのビンス・マクマホンと同じテーブルに就くこと。対抗戦とは言わないまでも、共同開催や選手の交換などをできれば」と大いなる野望を激白。まずは全盛期の新日本が達成した40億円という収益を超え、世間や世界にその存在を轟かせることで、新日本を真の「プロレスリングカンパニー」として生まれ変わらせるか。
<今後のシリーズ予定>
7月 「キズナロード」(東北地方予定)
8月 「G1クライマックス22」
開幕戦 8月3日 東京・後楽園ホール
最終戦 8月12日 東京・ 両国国技館
9月 「ボルテージロード」
10月8日 「キング オブ レスリング in 両国」東京・両国国技館
10月後半~11月前半 「ワールドタッグリーグ戦」
11月後半~12月前半 「ロード・トゥ・東京ドーム」
2013年
1月4日 「レッスルキングダム7 in 東京ドーム」東京ドーム
1月後半~2月前半 「新春黄金ロード」
春 「ワールドリーグ戦」
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特に印象に残ったことを列挙したい。
●カードゲームでは、タッグマッチや因縁の組み合わせによって様々なコンボも発動
●プロレスの存在を世間に届かせるため、名作アニメ「タイガーマスク」の再放送をスポンサード
●テレビ朝日『ワールドプロレスリング』(土曜深夜26:25~26:55)放送時間帯直前にラジオ日本「ラジオ新日本プロレス(仮)」(土曜深夜26:00~26:25)を配置、土曜深夜の“1時間”をファンに提供
カードゲームをスタートするだけではなく、プロレスならではの「タッグ関係」「因縁」のエッセンスを含めようとする動き。単に試合放映だけではなく、プロレス露出そのものを増やしていく発想のタイガーマスク。ラジオ&テレ朝による“1時間”の提供。これだけ計算しつくされた戦略の細かさにはエンターテインメントのプロとしての手腕を感じさせられた。できることだけを普通にやるんじゃない。知恵を絞って、効果を最大化する。その創意工夫ぶりは予想以上でした。
●東京ドーム大会の大会タイトルは「レッスルキングダム」が継続
何に替わるのかと思っていたら、意外にも継続。このあたりは前オーナーであるユークスをリスペクトしていることがうかがえる。ざっくり言えば、ユークス傘下の6年間は「マイナスを0にした」時期であり、これからは「0をプラスに持っていく」段階となろう。前段階があってこそ、思い切った戦略投下もできるわけなんである。
もっと言うと、ユークス傘下の期間は、格闘技という競合コンテンツがある中で、ファンと一緒に試行錯誤しながら「新日本プロレスかくあるべし」をつくっていった期間であった。喪失感を味わったこともあるし、喜びを感じたこともある。その試行錯誤自体が“闘い”だったわけであり、そのスピリットを絶やさずに“闘いの続き”をやろうというメッセージにも受け取れる。
■新日本プロレスが第三者割当増資を実施、木谷会長は「テレ朝が新日本の株主に復帰」と表現
ブシロード傘下になった際、東スポの「身売り」という表現に疑問を投げかけた木谷会長。今回は「第三者割当増資」という前向きにニュースを、「テレ朝が新日本の株主に復帰」とファン感覚にそったズバリな表現で言い直していた。ボクらは、テレ朝との黄金タッグで隆盛を極めた新日本プロレスを知っている。この表現の的確さには驚かされた。
まとめると、エンターテインメントのプロとしての手腕で新機軸投下ラッシュ。されど、テレビ朝日との関係性や、ユークス時代からの継続性は押さえていた。間違いなく、「戦略発表会」という名にふさわしい会でした。ボクらはプロレスがもっとジャンルとして根ざすことを願っているわけだが、ブシロードと一緒に闘えそうだと確信できた場でもあった。
ファンをユーザー記者として招いたわけだが、統率をとるため?(会見途中で携帯の写真シャッター音が出るのを避けたのかも)に携帯電源オフ、フォトセッション限定での撮影が案内された。これはしょうがないかな。それでいて、最後はマスコミを選手前から引き揚げさせて、ユーザー記者だけが選手のすぐそばで撮影できるように運営。この場面には、ファンを大切にしているなぁ、コミュニティをつくっていく戦略は本当にありがたいなぁと実感しました。
ひとつ苦言を言うと、真壁以外の選手のトークがもうひとつ冴えず。関係者との掛け合いのテンポがもうひとつハマらなかったわけだが、ここは主役である選手たち、もっと頑張れ!
=記事リンク集=
第三者割当増資(会見より前)。
・ アキバ総研-新日本プロレス、木谷高明とテレビ朝日に第三者割当増資-[秋葉原総合情報サイト]
発表会での公式サイト記事。
・ 君も参加しよう!! 3.4後楽園大会終了後、新日本の大会告知CMを収録します!!
・ “100年に1人の逸材”棚橋弘至選手がついにTwitterをスタート!!
・ 『カードファイト!!ヴァンガード』のCMに、中邑真輔、真壁刀義が出演!!
・ BS朝日で新日本プロレスの60分新番組スタート!ラジオ日本でラジオ番組!TOKYO MXで『タイガーマスク』も!
・ 2013年1月4日(金)『レッスルキングダム7 in 東京ドーム』開催!! 今後のシリーズ&大会名も続々決定!!
・ 新日本プロレスのトレーディングカードゲーム「キング オブ プロレスリング」概要決定!! 8月の『G1』で先行発売!!
・ この夏、あの曙選手が新日本プロレスに本格参戦決定!!
・ グッドスマイルカンパニーの新日本プロレスフィギュア製作開始!第1弾候補に永田、天山、小島!!
・ 今年4月!! 「新日本プロレスリング公式モバイルサイト」がついにスマートフォンに進出!!
・ 追加:新体制が本格スタート!! 「新日本プロレス戦略発表会」で新機軸が続々発表!!(情報まとめ)
バトルニュース。
・ バトル・ニュース|ニュース|ブシロード体制となった新日本プロレスが、シリーズ名の刷新、TCGやフィギュアの発売、テレ朝とのタッグ強化といった戦略を発表!
・ バトル・ニュース|ニュース|日本vs.世界がテーマの闘いを増やすという新日本の木谷会長「今は相手にされないだろうが、WWEと同じテーブルにつくのが目標!」
日刊スポーツ。
・ 真壁、新日本会長を“引き回し” - プロレスニュース : nikkansports.com
ファミ通。
・ ブシロード体制で目指すはキング・オブ・プロレスリング! 新日本プロレス戦略発表会リポート - ファミ通.com
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