前田日明がアントニオ猪木&佐山聡を激語り! 真夜中のハーリー&レイスイベント【週刊 前田日明】
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前田日明が足りない世の中に、とことん前田日明を発信してみる。毎週日曜日は、前田日明関連の動きをできる限りカクトウログが追う「週刊 前田日明」の日です。連載第128回のラインナップ▼前田日明がアントニオ猪木&佐山聡を激語り! 真夜中のハーリー&レイスイベント・・・[記事全文へ]
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不定期連載となっていることをご了承ください。
情報をキャッチしていながら、最新1週間(月曜から土曜まで)で取り上げなかった前田日明の話題、あれば翌週送りせず日曜にまとめる。あと、1週間で取り上げた前田関連記事、主要記事リンクも再集約しておくことにします。
(週刊前田日明バックナンバー →「週刊前田日明」参照)
この連載を毎週見ておけば前田関連の動きは逃さない!
理想はそこですが、どうなるか。
▼▼▼ W E E K L Y A K I R A ▼▼▼
ひさびさの「週刊 前田日明」ですが、5日に行われたトークショーの模様の再現レポート記事をお届けします。
<概要>
5/5(土)19:30
『真夜中のハーリー&レイス 2周年記念興行』
新宿ロフトプラスワン
司会:
清野茂樹
出演:
[0]ミラノコレクションAT
[1]キャプテン渡辺
[2]東京03豊本明長&エレファントジョン加藤憲
[3]清野とおる
[4]徳光正行
[5]前田日明
前田日明登場の部は詳しめに再現。他の出演者も含めて、めちゃめちゃ面白かったのですが、その片鱗を感じていただければと。
第0試合、ダークマッチとして、開演19:30よりも30分前の19:00過ぎよりミラノコレクションATが登場。清野氏とのトークとなった。
ミラノ「『真夜中のハーリー&レイス』の放送って26:00よりも早い時間の開始にならないんですかね?」
清野「そこは、金ですね。スポンサーがつかないとできない。それが上場している会社だと株主から“なんでプロレスなんだ?”と突っ込まれるから、上場していないワンマン会社の社長じゃないと」
ここで、番組のリスナーは何人くらい?という話になり、聞いている人は手を挙げる。なぜか、100人くらいいる参加者のうちの8人くらいしかいない。
ミラノ「いったい何の2周年イベントなんだっていう(笑)」
ミラノコレクションATのリングネームの話で盛り上がる。モロに下ネタのリングネームをウルティモ校長につれられそうになったものの、なんとかミラノ~に。
しかし、ファッションに敏感だったわけでもなく、ファン時代はデルフィンTシャツ、邪外Tシャツ、愚乱・浪花Tシャツといった、バリバリプロレスTシャツファッション。今はレスラーもオシャレになって、プロレスTシャツをイベントのときしか着ないねって話になる。
ミラノ「闘龍門で学んだのは、プロレスラーとしての見られかた。目線を2列目に送りながら闘えって言われるんですよね。新日本プロレスの参戦時には、新日本でさえ、そういうことをやってなかった。ん?7列目だったかな(2列目と違いすぎて、観客笑い)。闘龍門、浅井さんの教えっていうのは素晴らしかったですし、あの人が師匠でよかったと思いますね」
ミラノ「プロレス学校っていうことで、浅井さんが急に半年分で50~60だったと思うんですが授業料を納めろって、きっちりせっついてきたことがあって、多くの選手がかき集めて納めたんですけど、次の日に浅井さんが新車に乗ってきてアッと思った(観客爆笑)。そんなこともありましたね」
ミラノ「ハヤブサさんを治す? それが目標で(治療室を)やってます。でも、ハヤブサさん、いま少し調子が良くなったみたいで、活動的でなかなか来てくださらなくなったんですよね。(清野さんに)それを言われると、ちょっと心苦しいですが、頑張ります」
第1試合は19:30過ぎ。清野アナが苦労話を明かす。
清野「まさかこんなに番組が続くとは思いませんでした。毎週ゲストの方に出ていただくんですけれど、ボクの仕事の8割くらいは、この番組のブッキングですから(笑)」
清野「本日はラジオの様子を楽しんでもらえるつくりにしています」
UWFのテーマがかかり、元UWFインターナショナル練習生、お笑いのキャプテン渡辺さんが登場。
ご存知の方も多いと思うが、渡辺さんはスクワット30回でヘロヘロになるくらいなのに、ファンの延長でUインターの門を叩いてしまい、ずっと逃げることばかりを考えていた。そして1995年に夜逃げに成功した経歴を最近は“売り”にしている。
渡辺「ヤマケンさんの好きだったドリカムを聞くと、今でも当時の(トラウマのような)記憶が甦りますよ(笑)」
渡辺「ボクがやめるときは、新日本vsUインター対抗戦の2か月前でしたけど、新日本とやるって決まってました。(長州力の)『ドーム押さえろ!?』そんなわけないです(笑)」
渡辺「Uインターの経営は、安生さんがヒクソンにやられてからグーッと落ちましたよね。ファン目線で『高田さんが行くしかないぞ』と思っていたのに、参院選出馬って、、、一気に冷めました」
この日の観客はどこの団体のファンかという話になり、手を挙げる。新生UWFとリングスが多め。
渡辺「やはり前田さんが出演されるということで」
清野「出演者みんなから聞かれたんですよ、前田さんの入り時間はいつですかって(笑)」
鉢合わせするとしたらそうとうな覚悟がいるということで。
豊本さんよりスーパーFMWはヒドイという話に。
豊本「みんなプロレスをわかっていないスタッフで。アナウンサーが入場コールする際に、暗転するとカンペが見えなくなるんですよね。すると携帯の明かりを右手に持ち、左手にカンペをもって、肝心のマイクが持てないから肝心のコールが聞こえない(笑)。あとその日のコールで大仁田さんをコールするとき『大仁田厚です!』ってコールして、、、“です”って前代未聞ですよね」
豊本「REINAっていう女子プロレスが、メキシカンを大量に呼ぶんです。ところが誰も飛ばない。CMLLから来てるんですけど、練習生の修行の場という噂もあって。でも、後楽園ホール大会になると、出る選手を調べたんですが、有力選手の奥さんだったり、誰かの娘だったりと血筋が違うんですよ。だって選手をインターネットで調べましたから。これ週プロにも載ってない情報ですよ」
清野(せいの)とおるさんと清野(きよの)アナによる、「清野」って名字の有名人談義。ホモビデオに出ている清野さんが「あつーい」で有名だという話で爆笑の連続。
なお、清野(せいの)さんは赤羽で人間ウォッチングしてマンガを書いているが、取材過程で得た動画を披露し、会場を大爆笑に導く。
天龍源一郎の真似で「じゃあ、飲もう」で、徳光さんによる乾杯の音頭。ネット書き込み禁止の三沢光晴ネタへとトークは続く。
新日本と全日本の違いについて。
徳光「新日本の方がビジネスライクですよね。馬場さんは個人商店。昔は新日本に私も対抗心がありましたけど、企業としたら新日本が正しい。馬場さんは出て行った人は戻さないですもんね。ブッチャーとプロディだけはビジネスライクに(全日本に)戻しちゃいましたけど。他にもやればよかったのに」
徳光「三沢さん、マスカラスは嫌いでした。技を受けないし、タイツに指が入らない。マスカラスはウエストの太さを隠すために凄いタイツの紐を締めているんで、指が入らない。だからブレーンバスターとかいけないわけです」
清野「どうもマスカラスは74歳らしいんですよね。なのに昨年の日本の興行でメインに出てダイビングボディアタックで勝利ですよ。こんな選手いません。ボクの中ではマスカラス最強説が浮上してきてます」
徳光「親父はプロ野球を外されてプロレスの実況をやることになったんですが、人間としてのプロ野球選手よりもプロレスラーに惹かれたことが多かったって言ってましたね」
徳光「天龍さんがSWSをつくったとき、天龍さんが許せなくて、高3か大学の頃だったと思うんですが、週プロのSWSバッシングに扇動されて、ゴングから週プロに乗り換えたんです。手紙を天龍さんに書いて送って、『金で動くとはどういうことだ』って書きました。あれから15年経って、ハッスルのバックステージで天龍さんの前を横切らなきゃいけない場面があったんですが、天龍さんが『徳光君だろ、覚えてるよ。あのときはカチンときたけど水に流そうじゃないか』って(握手の手を出してきて)。素晴らしい人ですね」
徳光「ファンには全ての団体を見ていただきたいと思いますけどね。いま新日本の一人勝ちですけどね、正直ね。もうちょっとノアも頑張らなきゃいけない」
清野「ひとつにしちゃえばいいのにって」
徳光「ブシロード頑張れよ、一個にしちゃえよって思いますよね」
徳光「プロレスの番組もいずれは地上波でやってほしいですね(場内拍手)。拍手されてもボク、スポンサーじゃないんでね。いずれね、どっかテレビ東京さんあたりで」
清野「そこ(局)は現実的なんですね(笑)」
清野アナが紹介したい方ということで、赤井沙希(あかいさき)さん登場。清野さんと赤井さんはコンビで「ラジオ新日本プロレス」をやってます。客席から「いつも聞いてます」「そうなんや~」と声が飛ぶ。
赤井「今日はヘビーな内容で、勉強になった部分もありますし、私がポカーンとしててもみんながワーッてなってたりで、これは濃い人たちなんやなと」
赤井「わたし、お父さんが赤井英和なんですけど、ケンドーコバヤシさんが教えてくれたんですけど、むかし噂で、大阪で前田日明さんと赤井英和が出会ってしまったら、大阪が壊れるんじゃないか(会場爆笑)という話があったんで、今日わたしお会いするの初めて」
清野アナから「今日は“新日本プロレスバージョンの『キャプチュード』”で」との前振りがあると、場内異様な盛り上がり。
22:20ごろファイナルゲストの前田日明が登場。熱狂的マエダコールで前田日明入場!
前田「さっきいたの、赤井の娘!? 俺みっつかよっつのときダッコした。もう、こんなにおっきくなったんだ(笑)! (オレも)年とるはなぁ」
清野「前田さんと赤井さんが出会ったらという噂は本当だったんですか」
前田「勝手に話が膨らんだだけの話で、当時赤井君は1学年下で、浪速高校のボクシング部でしょ。会わないですよ! スティーブン・セガールがあのころ十三(じゅうそう)で合気道の先生だったんですよ。アメリカ人で変な先生がいるから観に行こうぜって行ってたんですよ。もっと当時は細くてね」
にこやかに進んでる中でボソッと前田「ここ灰皿ないんですかね」っと背筋が伸びるようなコメント。さらに気にいったドリンクメニューがしばらく見つからず、なんとも言えない緊張感。この独特の空気が、タマらない!
清野「覚えてます? (2月に)番組に出てくださったときのこと」
前田「夜中の2時とか3時でしょう。待ちくたびれて」
清野「前田さん、8時から六本木で飲んでたんですよね」
前田「綺麗な女の子がいてね、これいい調子やなと電話番号聞いたりしてて、『ところでお父さんは何してるの?』とまわりから探ろうとすると、お父さんが俺より年下なんだよ! 気持ちが萎えちゃった」
清野「藤波40周年の話、聞いてもいいですか?」
参考。
・ 藤波辰爾デビュー40周年4・20後楽園ホール大会速報観戦記まとめ~エンディングで起きた奇跡: カクトウログ
前田「いいですよ」
清野「藤波さんから直々にオファーがあったんですか?」
前田「そのはるか前の半年とか前に大阪でリング上での対談があって、、、」
参考。藤波40周年で2回の対談トーク。
・ 藤波辰爾vs前田日明トークショー30分1本勝負~ほぼ全文【週刊 前田日明】: カクトウログ
・ 前田日明のリング復帰について、藤波辰爾「間違いなく上がる。ドラゴン計画に完全に入ってます」: カクトウログ
前田「、、、そのとき『来年もやるから出てよ』って言うんで『わかりました』って。そのあと、いろんな人が集まるって全然わかんなくって、行ったら(ああだった)」
清野「猪木さんと前田さんが同じ絵(写真)に収まっていることにびっくりしたんですが、バックステージではどういう会話をされたんですか」
前田「なんかね、どういう会話もこういう会話も(なく)って、ギリギリにパッとやって来て、パッと出て、3・2・1・ダーッ(サン・ニー・イチ・ダーッ)ってやって、パッと帰って来た(会場爆笑)」
清野「今の(観客の)笑いは1・2・3・ダーッを(会場爆笑)」
前田「(1・2・3ではなく)3・2・1・ダーッ、、、だよね!?(会場爆笑)」
清野「前田さんがそう言ったらそうです(会場爆笑)。我々は前田さんの兵隊ですから」
前田「(乾杯の発声)では、みなさんのご健勝とご多幸を祈りまして、乾杯!」
清野「猪木さんに話を戻していいですか? で、猪木さんとは会話なかったんですか」
前田「全然なかったね。なんかね、リングに上がれっていうのもオレ、ウダウダしてて遅れたんだよね。で後楽園の地下の階段パッと上がろうとしたらね。壁にこうやって(猪木さんが手を突いて)出待ちしてたんだよね。イノキボンバイエかかってて。知らずに通り抜けたんでね、パッとなったら猪木さんが出るとこで、『あぁ、しまった無視してたらまたあとで機嫌悪いなこれ』って(観客笑い)」
清野「いま猪木さんに対してどういう感情をお持ちなんですか、前田さんは?」
前田「猪木さんはね、よくも悪くも俺にとって反面教師ですよね、いいところも悪いところも」
清野「猪木さんみたいになってはいけないところもあったり」
前田「猪木さんみたいにならなきゃいけないなと思うところもあったり」
清野「前田さんが前におっしゃっていた言葉でいいと思ったのは、俺が猪木さんの悪口を言うのは別にいいんだと。ダメ親父を俺が言うのはいいんだと。でもほかのやつが言うのは許せないというようなことをおっしゃってた」
前田「(強い口調で)そりゃ、そうですよ! 自分の血縁のある息子が言うのはいいんですよ。それを他人がね、お前の親父がなんだって言ったら、そりゃブッ殺しますよ(観客「おー!」)。みんな覚えときな。自分の父親母親がどんなダメな人間でも子供が言う分にはいいんだけど、それを他人に言わしたらダメなんですよ。他人が、そういうことを親子だってことをわかってて言うってことは、あんたたちの人間否定してんだよ。親の名前にかこつけて。親の存在にかこつけて。それはもう全人生、全人格をかけて怒らな。オラッ!て。オマエ、首取るぞって」
清野「場内が一瞬戦慄と言いますか(観客笑い)。猪木さんのために本気で怒る前田さんって言うのは、我々ファンとしては見たい気がするんですよね」
前田「Sっていう(ライターの)、彼がねラスベガスのHERO'Sやったとき、猪木さんと仕事をしたときに、ブラジルの女の子に猪木さんが恋しちゃって『大変だったんですよ。連れてきた女の子の電話番号教えろって言われて、そういうの嫌なんですよ』って。ああ、そうかって。でもしばらくしたら、そのころもそうだし、今も猪木さんでメシ食ってるんだよね、彼ね。それでアタマきて、『オマエ、アントニオ猪木でメシ食っててアントニオ猪木の悪口言っちゃダメじゃないか』って。『ボケッ』って。『だからいつまでも坊ちゃんライターって呼ばれるんだよ』って」
清野「佐山さんのことは聞くと、マズイんですか?」
前田「いや、いいですよ(会場笑い、大拍手)。こないだ亡くなった真樹(真樹日佐夫)さんが『どうしても俺の顔を立ててくれないか』ってことを(佐山と)対談をやったときのことなんですけど」
参考。
・ 前田日明vs佐山聡、20年ぶりの遺恨試合【週刊 前田日明】: カクトウログ
前田「もうピリピリしてるんだよね、佐山さんが。どうなることだと思ったら、ライターが話が進まないから、昔のUWFのときの記事を出してね。佐山さんがいきなりブチ切れて。『話が違うじゃないか、こんなナメたことするとブチ殺すぞ』みたいになって。ちょっとなだめようと、あの話をしたんだよね。佐山さんがシュートを追いだされたときに、当時事務局長のSと、後援者のスポンサーが来たんですよね。『ロシアと東欧の中軽量の選手を紹介してくれないか』って。『それはいいですよ。でもね』って条件を出したんですよね。『一つは、今までシュートの名前で言ってたプロレス界とリングス、パンクラスに言ってた悪口を、あれはすみませんでしたと謝罪会見をしてくれ』と。『もう一つは、十代からプロレス界に入って、いろんな人脈とか友情とかを断ち切って全財産を突っ込んでやってた創始者の佐山聡をね』当時借金が5000万とか1億だとかあったんですよね『それをそういう状態で追い出すというのはいかがなものか』と。『それを佐山聡のもとに戻してやってくれ』と『それができるんだったらタダで、100人でも1000人でも1万人でも』って。そういう話を(対談で)したら、(佐山が)穏やかになって」
清野「こないだバックステージで会話はあったんですか」
前田「『いやぁ、おっきくなりましたねぇ』って(会場爆笑)」
清野「そしたら佐山さんはなんて」
前田「『いやぁ、一時期108キロまでいったんだよ』って。108キロって、俺がUWFで新日本とやり合ってた頃の体重ですよ。(佐山さんは)『水飲んでも太るんだよ』って(会場爆笑)」
清野「砂糖水じゃないんだから。でも、そういうことを聞くと、みなさん嬉しいですよね(会場拍手)」
前田「(前田が佐山にスカウトされた話)その頃は、世の中にこんな絵を描いたような素晴らしい青年が実在するんだなって感動するくらい、いい人なんですよ。青年中の青年で、エラぶることもないし」
清野「海外から戻ってきてタイガーマスクとして大活躍しますよね。前田さんはどう見ていらっしゃったんですか」
前田「一人のアスリートとして見ると、たぶん俺が人生でみた人の中で一番運動神経がいいですね。世界中、ロシアとか全部を含めて。生まれながらの運動神経に関してはとんでもないものを持っている。スポーツならどこ行っても成功したでしょうね、あの人はね。天才的なものがありました」
清野「タイガー、藤波さん、長州さんの今の試合をご覧になっていかがですか」
前田「なんか心配でね(会場爆笑)。体は当時の3分の1ですよね。頭は当時のつもりで動いてるんだけど、やっぱタイムラグがあるんですよ。あーあ、アブナイアブナイ、あーって(会場笑い)。ヒヤヒヤしますよね」
新間さんとの会話は術中にハマるという話。
猪木引退試合でのモハメッド・アリにサインをもらった話。
前田による語学を覚える術の話。
ここで時間切れのゴング! 観客「えー」
前田「ここで終わるの? 俺はまだええけど(会場大拍手)」
大エンチョーコール! 10分延長決定。
清野「リングスの話がけっこうよくって、みんなリングスの選手が『待遇が良かった』と言うんですよ。フロントも選手も」
前田「プロってやってんのに、いつまでも食える食えないでやってるんじゃなく、デビュー間もないやつがベンツのってるっていう方がカッコイイじゃないですか。そうやってやらないと、当時、総合格闘技なんて『ナニソレ?』でしたから、選手を見て、それに憧れて、若い才能が野球とかサッカーに行かずにね」
清野「前田さんが身銭を切ってやってたわけですよね」
前田「無理してポルシェ乗ってたしね。たまたま高田が中古車情報見ててね。『ポルシェターボ買えるやんけ!』って、でビーチサンダル履いて『ターボちょうだい』って(会場拍手)」
プロとは何かの話。
インターネットの話。
北陽高校の話。みんな受かった入試の話。
見事にオチがついてゴング。大拍手。
清野「今日ふりかえっていかがでしたか」
前田「プロレスのこと話すかと思ったら、プロレスのことぜんぜん話しなかった(会場爆笑)」
清野「僕としては猪木さんと佐山さんの話が聞けて嬉しかったですよ。今後機会があればひとつのことが実現するなんてことは?」
前田「もうみんなトシだからね。仲たがいする元気もないだろうし(会場笑い)」
さらに刀の切れ味の話。きりがなくなり、、、。
前田のリクエスト曲へ。RCサクセションの「ドカドカうるさいR&Rバンド」。
前田「RCはね、クイックキックリーのとき、RCのテープを向こうに持って行ったんだよね。帰って来ても聞いてたんだけど、これ前座の塊のUWFのね、なんとかみんなでいいふうに見せて、ブーム作ろうとしてやった感じを思い出すんですよね。
『子供だましのモンキービジネス』
『まともな奴はひとりもいねえぜ』
『イキがったりビビッたりしてここまで来た』その通りだしね」
拍手とともに前田退場。「ドカドカうるさいR&Rバンド」がかかる。
* * *
いかがだったでしょうか。こうやって再現してても、ボクはまたまた楽しめました。いろいろカットさせていただきましたが。
何と言っても、現在のアントニオ猪木、佐山聡への思いが前田日明の口から聞けたことが嬉しい。おりしも、藤波40周年興行での呉越同舟シーンが見られたばかりというタイムリーさあり。
いがみ合った部分があっても、熱い時代を共につくってきた同志であることがわかる。一つひとつのセリフが重すぎる。1枚の写真に収まるシーンも感動したが、前田のコメントによる裏付けによる感動も度合いも写真に匹敵する衝撃と感慨深さがあった。これ、実際の強い口調とかまでセットで味わうと、もっと違うと思います。こういうイベントは、できる限り足を運ぶべき!
また、話が聞けた要因として、清野アナの司会ぶりは欠かせない。いやはや、グッジョブでした。ありがとうございました!
【週刊 前田日明】はここまで。
今週も前田日明を追いかけます!
↓週刊前田日明バックナンバー、カクトウログ前田日明記事、関連サイトリンクはこちらで
・ 週刊 前田日明 ~unofficial~
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