モンゴル出身力士はなぜ強い?~馬乳酒でつくる「骨太な体」、裸馬を乗りこなす「体のバランス」
大相撲におけるモンゴル人力士の活躍は目覚ましいが、強さの秘密に迫るこんな記事が。
・ 優勝力士も新十両も。勢い止まらぬ蒙古旋風。~モンゴル出身力士はなぜ強い?~ - Number Web : ナンバー
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彼らのその強さの秘密は何なのか。幼少時から日常的に飲む馬乳酒によって作られる「骨太な体」。自転車代わりに馬に跨り、草原を走ることで身に付く「体のバランス」。相撲は相手のバランスを崩す競技だが、幼い頃から裸馬を乗りこなすモンゴル人は、自然に体の均衡をはかれる身体能力が培われるという。かつて朝青龍を育てた高砂親方は、「彼はボクシング、サッカーなど、ほかのスポーツでも成功する運動神経と身体能力があった」と、語っていた。
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もちろんモンゴル国内でプロスポーツ化されていることが前提ではあるが、トレーニング云々ではなく、馬乳酒と裸馬という背景分析は面白い。こういう話を聞くと、モンゴル力士に感情移入しちゃうなぁ。
馬乳酒は赤ん坊から年寄りまで飲用。
・ 馬乳酒 - Wikipedia
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・ モンゴルでは人間は「赤い食べ物」と「白い食べ物」で生きているという考えがあり、赤が肉、白が乳製品を指す。肉食中心の遊牧民の生活において、貴重な野菜の替りにビタミンやミネラルを補うものとして大量に飲まれている。酒とはいうものの、アルコール分は1~3%程度であり、水分、エネルギー、ビタミンC補給源として赤ん坊から年寄りまで飲用する。酒というよりは限りなくヨーグルトに近い乳酸飲料であり、これだけで食事替りにしてしまうほどの夏のモンゴルの主食的存在である。大体1日に0.5~1.5リットル位を摂っているという報告が殆どだが、中には1人1日平均4リットルを飲んでいるという驚くべき調査結果もある。馬乳酒を1日3リットル飲むと1,200カロリーに相当し、基礎代謝に相当する。モンゴルでは丼のような入れ物にいれて飲む。
・ 国立民俗学博物館の小長谷助教授の実験では、被験者に1週間馬乳酒を飲ませ続けた結果、血中総コレステロールは平均10%、中性脂肪は平均20%下がったという。馬乳に含まれる蛋白質がアミノ酸に分解され、血圧安定の効果があるという。また、大量の乳酸菌を摂取することになる為、腸内環境の改善、老廃物の排泄といった効果もある。さらには牛乳同様カルシウムが豊富である為、骨折や骨粗しょう症の改善、妊産婦の栄養補給や乳の出を促進するという。
・ モンゴル出身の大相撲力士、元横綱朝青龍もこの故郷の食品を愛飲し、体にも塗って力士としての健康や活力の源として活用している。
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しばらくモンゴル人の快進撃は続く?
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しかし、白鵬はいう。
「日本でも初代若乃花さんや大鵬さんたちは、親を助けて子どもの頃から海や山で働くことによって、足腰のバネが鍛えられていたと思う。これまでのモンゴルも、昭和はじめの日本のようでした。でも、昨今は日本と変わらない。民主化されてから豊かになり、馬に跨る子どもも少なくなった。家の中でテレビゲームばかりやっていますからね」
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豊かさと連動して、国別の勢力も変わっていく? 長いスパンを経て大相撲にモンゴルとはまた違う勢力が入ってくることもあるんだろうか。
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