桜庭和志&柴田勝頼、新日本プロレス参戦の全疑問に答える!~「KAMINOGEロックフェス」まとめ
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8月26日開催のトークイベント「KAMINOGEロックフェス’12」(東京・ザムザ阿佐ヶ谷)に、いま話題の桜庭和志&柴田勝頼がゲスト出演。新日本プロレスに宣戦布告している心境を中心に、ファンの前で語った。ボクも会場で楽しませていただきました。登場コーナーを振り返ります。[まとめ記事全文]
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両者が桜庭和志のテーマ『スピード2』で入場。桜庭は両国でもかぶっていたマスク姿、着席後に脱いだ。柴田はすでにビールを何杯も飲んでいて上機嫌。
司会(井上崇宏氏)「最新の『KAMINOGE』インタビューで2人が新日本プロレス参戦を予告して、これはオイシイと。それで記事で“Xデー”と予告されていたんですが、なんと“Xデー”は発売日前だったと(観客爆笑)。慌てて(発売予告記事を)告知しましたが、新日本プロレスの両国はいかがでしたか?」
8・12新日本プロレス両国国技館大会。
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柴田「会場は熱が凄かったですね。試合とか見てないんですけど、熱気は凄かった」
桜庭「いい感じでしたね。ただ、ごく一部、『帰れ!帰れ!』と」
リングサイドで赤Tシャツ軍団に「帰れ!帰れ!」と言われたことに頭に来て、毎日のように柴田に電話して怒りをぶちまけていたエピソードに場内爆笑。柴田「桜庭さん、器が小さいじゃないですか!」。
司会(井上氏)「新日本の菅林社長が暗黒期に戻りたくない、格闘技もどきのプロレスをやりたくないと発言しましたけれども」
一夜明け会見。
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柴田「まず整理します。暗黒期とは?」
司会「(ボソッと)上井さん」(場内爆笑)上井文彦氏は新日本プロレス暗黒期と呼ばれた時のマッチメイカー。
司会「両国に取材に行ってましたが、桜庭さん柴田さんが引き揚げた後に上井さんからメールが来て『とんでもないことが起きた!』と。『プロレスの夜明けが。こんな日を待っていた』と」
なぜ知っていたかというと、知り合いから上井さんにメール連絡がきたとのこと。
柴田「格闘技路線とかそういうことを言ってるんですよね? そしてボクたちが上がることによって暗黒期を呼び戻すんじゃないか? バカヤロウですよ。本当の暗黒期は、ボクが新日本を辞めて上井さんと過ごした日々のことですよ」(場内爆笑、拍手)
桜庭&柴田宣戦布告後の本人発信とまわりの反応。
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司会「東スポの記事だったと思うんですけど、格闘技もどきという言葉に対してなんておっしやったんでしたっけ?」
桜庭「『上井が悪い!』と」
明らかなウソに場内笑い、まわりから「上井さん知らないじゃないですか、今知ったでしょ」と突っ込まれる。
桜庭「(上井氏うんぬんという)話題に入りたかったんですよ。いつ入れるかと」(笑い)
桜庭「(東スポで言ったのは)プロレスも格闘技もやっていることは一緒で強さを競うものじゃないのかなと」
桜庭「(大晦日の試合はプロレスだった?)はい。あの試合でね、タッグマッチの面白さを思い出して」
柴田「新しい可能性を感じてしまったと。プロレス・格闘技のジャンル超えて、なんかできるな、2人でと。『プロレスのリング』という選択肢が出てきたと。本人たちが意図したことじゃなくて、奇跡的に組まれたものだったけど、新しいものが生まれるんじゃないかと」
桜庭「オギャア、オギャア!」(場内、微妙な笑い)
桜庭「すみません、これKAMINOGEの取材のときにずっと言ってたんですけど、思いっきりカットされちゃって」
IGFが会見で桜庭&柴田に噛みつく。
・ IGF澤田敦士らが桜庭和志&柴田勝頼を挑発~相手にされてないのに「逃げるのか」と勝手に主張: カクトウログ
司会「IGFが『柴田、腕が治ったら俺らとやるんじゃなかったのかよ』っていう記者会見を開きましたけど。あと『格闘技もどきって言うのは俺たちのことか』と」
柴田「自覚あるじゃねぇか!」(場内爆笑)
司会「(「格闘技もどき」というのは)絶対、菅林さんもIGFに対しては言ってないですよね」
柴田「でも、あそこまで世間に届かない会見も初めてですよ!」(場内爆笑)
司会「一部ファンの中には、桜庭・柴田を介してIGF澤田(澤田敦士)・鈴川(鈴川真一)と絡むんじゃないかと言う読みもありますが」
桜庭「(テンション下げて)関係ないですね。イラッときたのは、年末の試合中に澤田に唾を吐かれたときですね。人としてダメだなと」
柴田「もっとプロフェッショナルの高い集団とやったら、もっといいものが生まれるんじゃないかと」
IGFとの試合がきっかけになったということではなく、タッグを組んだことに感触があったという両者。
柴田「だから新日のリングにターゲットがいるわけじゃないんですよ。2人で闘いたいと」
桜庭「スイカに塩かけて食うようなものですよ。美味しくなるかもしれないじゃないですか。ボクらは塩。甘いものに砂糖をかけてもしょうがない」
新日本プロレスの選手からの反応も始まる。
・ 中邑真輔が桜庭&柴田に返答「喧嘩売りに来ましただと? 勘違いするな、買って下さいだろ!」: カクトウログ
・ 中邑真輔、元ライバル柴田勝頼につれない態度。桜庭和志には「その感覚が面白い」と興味示す!: カクトウログ
司会「中邑選手が『ケンカを売りに来たじゃなく買ってくださいだろ』って発言がありましたが」
柴田「いやいや、ケンカなのに『買ってください』って馬鹿がどこにいるんだと」
司会「中邑選手とは仲は?」
柴田「時間たっても無理なもんは無理で、生理的に無理です(会場笑い)。なんかもうクネクネしてて(会場爆笑)。価値観だったり、合わないですね。試合したらどうなるかわからないですけど」
司会「中邑選手は、桜庭選手との試合は楽しそうだと」
柴田「というかですよ、暗黒時代をいちばん活用したのは彼じゃないかと(格闘技大会でも活躍)」
桜庭「中邑選手? 名前は知ってる。でもクネクネとかは? どんな感じなんですか」
前列観客が実演。桜庭「えっ、それ試合中にやるの?」
真壁&井上も週プロなどで喧嘩を買った。
・ 真壁刀義「あの2人が上がったって新日本は暗黒時代に戻りゃしねえ」=井上・真壁・棚橋の反応: カクトウログ
司会「(桜庭&柴田への反応として、新日本プロレスの)真壁(真壁刀義)選手、井上(井上亘)選手は歓迎じゃないですけど、俺たちがやってやるよ的な。それで『桜庭、もっと熱くなれ』と」(桜庭、えっと目を見開く。観客笑い)
桜庭「真壁選手は知ってます。ケンカはやめましょう、リングの上で試合がしたいんです」
司会「ケンカ売りに来たんですよね?」
柴田「だからボクはボクなりの言葉を使って、桜庭さんは桜庭さんなりの。表現方法が違うだけだと」
桜庭「ボク、ゴングがカーンとなるとスイッチが入りますから」
柴田「井上さんの発言? 同期というのもあって、よく知ってるコメントを出してるなって思いますね」
司会「KAMINOGEではとにかく後藤(洋央紀)選手が柴田選手への愛を語ってましたが」
柴田「なぜ後藤はコメントを出さないのかなと。いま絶好のチャンスじゃないですか」
司会「ボクが最近気になっていることがありまして、ストロングスタイルって何なんですか?」
柴田「(観客に)ストロングスタイルって何ですか?」
観客「黒パンツ!」
観客「世間と闘うこと!」
柴田「ボクの中の新日本プロレスってものがあって、総合のリングでも黒パンでやるのはこだわりがあってやっているんですよ。やっぱり新日本プロレスが好きすぎて辞めているんで。辞めることが新日本だと思って。そこの温度差というか、それでいいのかなと思いますね。ボクが思っているものがストロングスタイルじゃないかもしれませんけど」
柴田「週プロがボクにインタビューしたんですけど、記者に『ストロングスタイルじゃもうないんですか』って聞いたら『ないわけじゃないですけど、逆にそれを排除することによって今の新日本をつくっている』と」
ここで桜庭が「ないわけじゃない」がツボに入って笑い止まらず。
(※カクトウログ注:柴田の記憶、解釈によるものなので、どこまでのニュアンスで週プロ側が語ったかは正確ではありません)
新日本のDVD(ユーチューブ)をよく観ているという話題に。
桜庭「大好きです、アンドレ特集とか。藤波さん(当時・藤波辰巳)うまいなぁ。ピンクのジャンパー着たいなぁって。アンドレ、ハンセン、ブロディ、藤波さん、あと佐山さん(佐山聡)のタイガーマスク。昔の新日vsUWF。あれ最高に面白いですね。前田さん(前田日明)、ガツーンと蹴り入れたりとか。(試合で)やっていいですか?」
司会「(これからやっていくものとして)ぼんやりと想像するのは新日vsUWFの抗争なわけですか」
桜庭「微妙に違うんですけど、ボクは前田っていう名字にして、後ろから思いっきりハイキックやりたい。緊張感を持った試合は面白い」
柴田「同じことを繰り返すんじゃなくて、違うものが生まれるってことをやりたいなと」
司会「タッグマッチでしかやらない?」
柴田「タッグマッチに可能性を見い出したんで、タッグでやりたいですね。格闘技ってタッグはできないじゃないですか? プロレスの醍醐味にひきつけられたんで」
桜庭「面白いですって! 選手とお客さんと入れ替わり入れ替わりになれるんで。タッチするとお客さんになって見れるんで」
司会「特に新日本と何か話が進んでたりとか、一切ないんですか」
桜庭「ないですね」
司会「どういう心もちで日々の生活を」
柴田「あのー、コスチュームを持って、神戸の会場に行くという(計画を)」
桜庭「いやいやいや横浜アリーナの方が近いから」(会場笑い)
司会「新日本(の横浜アリーナ大会)はないです。横アリじゃないので行かない?」
柴田「連れていきます。グリーン車こだまで」
司会「それはKAMINOGEの取材を受けるときの上井さんで、いちばん安い席を取ったよって、あとで精算してくださいって。なぜグリーンなんだと…すみません余談でした。それで9月23日の神戸に柴田勝頼は桜庭和志を連れていくと」
桜庭「いやいや23日は田舎で結婚式だと」
柴田「大丈夫です。行きましょう、神戸」
桜庭「えーっ」(会場笑い)
司会「全然タッグチームの感じしないじゃないですか!」
桜庭「神戸行ったら泣いちゃいますよ。神戸~泣いてどうなるのか~(と突然唄う)」(観客苦笑い)
司会「最後にお一人ずつ、メッセージを」
柴田「神戸に、行きまーす!」(観客拍手)
桜庭「神戸、考えます」(観客笑い、拍手)
柴田「新日本もビビってないで上げてほしいです。暗黒期にしようと思ってないです、もっといいものを作ろうと思ってるんで」
桜庭「ボクらはやることによって盛り上げる立場なんで」
柴田「勝手に暗黒期の申し子みたいになってる(会場笑い)。そんなレベルの低いことはできない」
司会「余談ですけど、上井さんが『俺も絡めんかなぁ』って(会場笑い)。『無理でしょ』って言っときましたけど」
柴田「絶対無理ですよ!」
司会「今日は本当に、お越しいただいてありがとうございました」(会場大拍手)
* * *
どうでしたか。会場のノリや盛り上がりの全ては再現しようがないが、とにかく熱すぎる空間がそこにあった。
まず司会の井上崇宏氏が、桜庭&柴田の最新全情報を調べ上げていた。これがイベントの方向を決定づける。脱線しようとも、軸はぶれない。
ツイッターから東スポ、週プロ、ファンのブログ記事?、、、それに対して、片っぱしから自分の思うままに答えていく桜庭&柴田。上井氏から、IGFから、中邑から、すべてを斬っていく2人。赤Tシャツ軍団への大人げない発言の数々もたまらない。2人がつじつまを合わせにいくなんてことはしない。
おのずと、ボクらの全疑問への答えが明らかになっていく。全ての答えによって、点が線になっていく。
ニュース的視点でいえば、柴田が桜庭を連れて神戸に乗り込むことを(東スポに続いて)再宣言したこと。東スポでの真壁からの挑発にあった“コスチューム持参で”という注文を知ってか知らずか、コスチューム持参を明言。試合が確約されたものではないが、逃げない姿勢が伝わってきた。
新日本プロレスと話が進んでいるかもしれないが、ストーリーラインは語らない。このあたりは、いったいどうするんだろうというところを想像するのも大人の楽しみだ。良くも悪くもパッケージチックな昨今の新日本プロレスを、どこまで2人は打ち破っていくのか。近年稀にみるナチュラルアングルが会場を支配する。
昭和プロレスへの思いも面白いですね。桜庭の「ボクは前田っていう名字にして、後ろから思いっきりハイキックやりたい」にはやられました。
相手を見下したような、現行の新日本プロレスファンからするとカチンとくる言い回しも多かったことだろう。ただ、印象としてははるかに“新しいものを生もうとする”自分たちへの期待にはち切れんばかり。気持ちよすぎるイベントなんであった。
▼new! KAMINOGE [かみのげ] vol.9
8月23日発売!詳細は[コチラ]燃えてる!新日本プロレス特集 桜庭和志&柴田勝頼インタビュー まさかの参戦表明!!「いま、レスラーもファンもなかったかのようにしてる昭和のプロレスを俺らがいまのプロレス界に持ち込んでやる。勝手に諦めてんじゃねえ、都合良く消し去ってんじゃねえって!」/オカダ・カズチカ with 外道/後藤洋央紀 盟友・柴田勝頼、中邑との高校時代からの因縁/前田日明&宮田和幸 あのゴッチ式の洗礼を受けた宮田が待望のリングス参戦!!
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