諏訪魔戦で大の字、救急車搬送の河野真幸は脳震盪~諏訪魔「プロレスの危険さを改めて感じた」
18日の全日本プロレス札幌大会、脳震盪で動けなくなった河野真幸。19日から欠場となっている。
・ スポーツナビ | 格闘技|ニュース|河野が諏訪魔戦で負傷 19日の札幌大会を欠場=全日本プロレス
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全日本プロレスは河野真幸が負傷のため19日の札幌テイセンホール大会を欠場した。河野は前日18日に同会場で行われた諏訪魔とのシングルマッチで脳震とうを起こし、大事をとって19日の大会を欠場することになった。河野に代わり「X」が出場する。
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19日の大会、Xとして武藤敬司が緊急出場となった。
動けなくなった試合。18日のフィニッシュシーン。携帯サイト「プロレス&格闘技DX」より。
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河野はジャンピングニーを連発して巻き返す。意地の諏訪魔もすぐさま立ち上がってラリアットで徹底抗戦。2発目のラリアットで突っ込むと、河野もラリアットで迎え撃って相打ちに持ち込んだ。が、その瞬間、河野は腰砕けとなり、大の字に。諏訪魔が先に立ち上がると、ダウンカウントが数えられたものの、河野はピクリともせず。カウント10寸前で体を起しかけたものの、立ち上がれず、諏訪魔のKO勝利が宣せられた。
試合後、大の字となった河野を船木、稔、金本らが介抱していると諏訪魔がカズ、近藤とともに勝ち名乗り。河野をまたぐ構えをみせると、船木が手で制した。河野は自力で退場できず、担架代わりのテーブルに乗せられて控室まで運ばれた。
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このシーン、サムライTVで見ました。ラリアットはいずれもキレイに決まったものではない。どこか当たりどころが悪かったとも思われるような動き。腰砕けとなった河野には、見るからに異常と思われるものはなかった。カウント10近くまで行ったので、レフェリーも「起きるのか?」と様子を見ながらだった。判定が告げられると、すぐさま船木誠勝らが駆け寄る。
一方で、諏訪魔が倒れたままの河野をまたごうとする。これを制する船木には、諏訪魔に突っかかっていくそぶりはなし。ケンカに対抗していくことよりも、河野の様子を心配しているところで深刻さがわかる。諏訪魔は因縁の深化をアピールするプロ意識なのか、気持ちが高まったのか、わからなかったけれども、アクシデントが起きたことを事前に文字ニュースで知ってたボクからすると、ドキドキさせられる行為ではあった。
サムライTVでは、会場から救急車に乗せられる河野の映像も。担架に乗せられ、首を固定されていた。
今回の件を受けて、諏訪魔がブログに記す。
・ 札幌2連戦|諏訪魔の『ぶっ壊し日記』
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札幌2連戦
初日は
河野とのシングルだったが
試合はラリアット相打ちからの
KOという結果になった。
そして今日は
俺が船木誠勝のハイキックと
新必殺技を初めてくらい、意識が朦朧として試合に負けた。
今回の2連戦でプロレスの危険さを改めて感じた。
事故だけは絶対に起こさないと今まで以上に毎日考え
明日からの戦いに挑みたいと思う。
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おりしも、1週間前に諏訪魔は人間凶器宣言したばかり。
・ 08月13日(月) 人間凶器宣言!!|諏訪魔の『ぶっ壊し日記』
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クソッ!!河野の張り手で左耳の鼓膜が破れちまった。
ちょいと耳に痛みが走る。
そんな事はどうでもいいとして
今シリーズより
「場外暴走」から、
「リング内暴走」にシフトすることに決めたよ。
と言ってもどこかの媒体が言っている品格なんて物を
追求する気まったく無いから。
相手を机や椅子などの凶器で痛めつける事に、飽きたんだよね。
場外暴走はもう誰も俺に追いつけない自負が出来たし
次はリング内でぶっちぎりの強さを対戦相手にこれでもかと分からせる為に
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意気込みは河野も望むところだっただろうが、欠場につながってしまった。これには、諏訪魔も闘い方に迷いを生じてしまうかもしれない。
4年前にも雷神が「(諏訪魔の)張り手を浴びてリングに倒れ、直後に受けた頭部へのキックで意識を失った」という出来事があった。
・ 2008.09.14 雷陣、意識を取り戻す。「強度の脳震盪」と診断/リングに異例の救急隊出動。諏訪魔戦で倒れる: カクトウログ
かつてのチャンピオン・カーニバルで鈴木みのるや佐々木健介らと異常なまでの身の削り合いの試合を繰り広げた諏訪魔。あのときの試合のできあがりを、諏訪魔はずっと理想形にしているんだろうと思う。それを現有メンバーでやることや、(生え抜きではない)船木にこの時期の三冠挑戦で先を越されることのストレスなどが、いつも以上に力の入った試合に突入させた可能性もある。
プロレスのスタイルというのは、本当に難しい。新日本プロレス・三澤トレーナーの日記より。
・ 新たな時代を生きよ|三澤トレーナー日記・「七人のボルサリーノ」
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ここ数年、と言うかここ何十年、
プロレス界の試合運びは、大技傾向、それも危険な技に危険な技を被せる相乗合戦になっていた。
今回のG1をよく見ると、、大技には違いないが、それは何がなんでも頭から落とすという危険な技の出し合いではなく、高度に計算された持ち技の掛け合いであることに気付くだろう。
危惧された、大技合戦の行き着く先。それはどちらかが死ぬしかないのではないか。
そんな論調に見事、答えを出したのが今回のG1ではないのか。
技の掛け合いと騙し合い。
気絶合いではない勝負。
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新日本の棚橋弘至や中邑真輔は、このあたりを主張としても持っている。新日本全体が一撃必殺を大事にしていることは、ここ数年、ヒシヒシと感じていた。プロレスを議論していく際のひとつの意見には間違いなくなってくるだろう。
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諏訪魔は大田区大会ではKAIと対戦する。
・ 「40th Anniversary Year SUMMER IMPACT 2012」【最終戦】8.26(日)大田区大会全対戦カード決定!! 全日本プロレス オフィシャルサイト - 公式ホームページ
・ 8.26大田区で諏訪魔vsKAI決定!!KAI「強さの追求」〜KAI会見 全日本プロレス オフィシャルサイト
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