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2012.09.24

桜庭和志は想像以上にプロレスどっぷり、それでいて緊張感は最高潮~新日プロ初戦は3分で圧勝

 23日、ついに桜庭和志&柴田勝頼の新日本プロレス初戦が行われた。
・ 9/23 16:00~ 【新日本プロレス】棚橋vs.丸藤IWGP戦、桜庭参戦(神戸))(スポーツナビ)
・ 09/23(日) 16:00 兵庫・神戸ワールド記念ホール|NJPW 40th anniversary DESTRUCTION|大会結果一覧|Match Information|新日本プロレスリング

 試合経過と試合後のやり取り。
##
井上亘&×高橋広夢(03分03秒、PK→体固め)桜庭和志、柴田勝頼○

 8月12日両国国技館大会で、新日本プロレスへの参戦を表明した桜庭と柴田がついに登場。迎え撃つは、1998年10月10日のシングル対戦で柴田と共にデビューした同期・井上と、ヤングライオンの有望株・高橋(広)のコンビ。桜庭はマスクを被って入場し、それを観客席へ投げ入れた。
 
 ゴングと同時に高橋が柴田へ突っ込み、チョップ、エルボー、張り手を乱打する。しかし、平然と受け止めた柴田が、強烈なキックと張り手で報復。
 高橋対桜庭となり、桜庭が掌底ラッシュからテイクダウンを奪い、チキンウィングアームロックを極める。これを高橋がロープへ逃れると、桜庭はボディに掌底と膝蹴りを連射。さらに、スイッチした柴田が、エルボースマッシュと膝蹴りを連発する。
 それでも高橋は控えの桜庭にバックエルボーを見舞うが、柴田の猛攻は止まらず。フライングメイヤーからのローキックを食らい、高橋は動きが止まってしまう。
 しかし、井上がリングへ飛び込み、ランニングエルボーで柴田をなぎ倒す。これで高橋が立ち上がり、ドロップキックで柴田にお返し。さらに、コーナー最上段からミサイルキックを発射する。だが、柴田が余裕の表情でかわし、高橋の顔面に膝蹴り。
 井上と桜庭が場外で番外戦を繰り広げる中、柴田は高橋に対して張り手からスリーパーホールド。これで高橋の力が抜けると、自ら技を解いてPKを見舞う。そして、大の字となった高橋を膝で踏みつけ、3カウントを獲った。
 
 試合後、なおも井上と桜庭が乱闘を展開。そこに柴田が割って入り、井上を鉄柱に叩きつける。そして、さらに井上と柴田がやり合う中、桜庭はリングに戻って勝利をアピール。
 すると、そこへ真壁が現われ、「オイ! オイ! 枯れ散らかした桜庭さんよ? そしてオイ! 柴犬! 間違えた。豆柴だ。オイ、コノヤロー! 新日本に来たからにはよ、この俺がケンカ買ってやる、コノヤロー! 覚悟しろよ、コノヤロー!!」とマイクアピール。桜庭、柴田と至近距離で睨み合った。
 すると、桜庭も「皆さん、どうもありがとうございました」と、マイクアピール。そして、真壁たちの方向に向かって柴田と共に一礼すると、それ以上のアクションは起こさず、そのまま堂々と特設花道を引き上げた。

■コメント
テレビ朝日・寺川俊平アナウンサー「あっという間の試合でしたが?
柴田「あっという間の試合で、終わったという……感じですね」
寺川アナ「新日本のリングの感想は?」
柴田「どうなんですかね? ……変わったなって。どうなんすかねぇ。ちょっと一回やっただけなんで、わからないっす」
桜庭「僕は、あの高橋選手っていう若い選手、けっこう威勢があってよかったなって。あと、リングの上では絡めなかったですけど、井上選手とはまた絡んでみたいですし。僕の正直な本当の気持ちは、ケンカになっちゃってますけど、おたがいに闘いとして、試合をやっていきたいな、というのがありますんで。ちょっと短かったですけど。いい感じではできたかな、と」
柴田「ちょっと、まだ感触が試運転の前ぐらいの感じなんで……。まだわかんない。タッグで、タッグで!(力を込めて)やっていこうと思ってるんで」
寺川アナ「最後、真壁選手が挑発する場面もありましたが?」
柴田「どうなんすか? そういう図式とかよくわかんないっす(苦笑)」
寺川アナ「お二人は、何を目指していく?」
桜庭「僕らしかできないような……、一発一発の技の重みというか、そういうのが表現できれば」
柴田「動けんのかな! っていうのは感じましたね。普段、どんな練習してるのかな。なんか動けてないなって」
寺川アナ「物足りない?」
柴田「物足りないっすよ! というか、こんな感じなのかなって、新日本」
寺川アナ「今後、誰と闘いたいというのは?」
柴田「べつにないっすね。知らないっすもんね、桜庭さんも(笑)。僕も最近の選手はわからない。だから、タッグで! タッグでやりながらというか」
寺川アナ「意識する選手はいない?」
柴田「……いないすね。俺らを意識している選手はいるかもしれないですけど、こっちはとくに。新日本というものがこれでいいのかな? っていうものはありますけど。ハテナマークだらけですよ。こんな……」
寺川アナ「そのへんもう少し具体的に教えてください」
柴田「見ればわかるでしょ?」
寺川アナ「どういうところですか?」
柴田「わからないすか? わからないすか? 」
寺川アナ「ハイ」
柴田「ホントですか? ダメでしょ、いまの新日本?」
寺川アナ「何がどうダメか教えてもらえますか?」
柴田「試合で教えますよ。……本気で? 本気で(わからない)?」
寺川アナ「ハイ」
柴田「凄いなぁ。(あきれて)ハハハハハ!」
桜庭「まぁまぁ。ま、僕らはリングの中で……」
柴田「べつに口ゲンカをするつもりはないんですよ」
桜庭「リングの中で、闘いができればいいかなというスタンスで。ただ、試合がカーンと鳴ったら、スイッチが入りますけどね。そこを見せていければいい」
――次は、10月8日、両国大会にも出たいという気持ちがある?
柴田「……いや、わかんないっすね。ただ、やるべきでしょうね。普通に考えて。よっぽどのバカじゃなければ」
――柴田選手、観客の反応は、どうでした? 
柴田「いや、けっこう罵声は飛んでましたけどね」
桜庭「ブーブー言われましたし。一部は、僕らを応援してくれるお客さんもいて。いりまじった感じはありました。ただ、お客さんに僕らが強制的に、俺らはいいヤツだぞ、とか、俺らは悪いヤツだぞ、ということは強制しませんし。お客さんが喜んでくれれば、それでいいかなと」
――柴田選手、身体が少し大きくなりました?
柴田「いや、そんなことはないっす。普段からこのぐらいです」
――桜庭選手、真壁選手とにらみ合いましたが?
桜庭「やっぱり、リングの上に上がったら、スイッチはいりますし。リングの上では、声がハッキリ聞こえなかったんで。ただ、文句を言ってるんだろうなと思って。ちょっと、イラッと来たというか(笑)。印象? 『わ、デカイな』と。ただ、体重がいくらでしょうが、いままでずっとそういう人とも試合はやってきましたし。重かろうが軽かろうが、シッカリした闘いというものをできれば、いいと思います」
――この神戸は、星野勘太郎さんのお膝もとですが特別な思いが?
柴田「いや、ありますよ。特別な思いはあります。試合ができたことは、よかったなと思います」
――解説席の山崎一夫さんに笑いかけましたが?
桜庭「いや、いや、まさかいるとは思わなかったので(笑)。こんにちはって感じで(笑)」

 
井上「オイ、柴田!ケンカ、これで終わりじゃないよな?! 次はやってやるからな!」
※高橋はノーコメント
 
真壁「いいぜ?新日本に売ったケンカはよ、この俺が全部勝ってやるコノヤロー!俺は新日本背負ってるわけでもなんでもねぇ。ムカつくヤツが嫌いなだけだ!オイ、いいか?豆柴!枯れ散らかした桜の木さんよ!いいか、テメーらの居場所、テメーらで作れるか?この俺が全部よ、オマエら伐採してやっからよコノヤロー!豆柴!テメーもだ。覚悟しとけコノヤロー!それだけだ。高橋?よくやったじゃねぇかよ。アイツにすりゃあ、上出来だ。よく頑張ったと思うぜ。思わねぇか?アイツのキャリアでよ、ケンカ早さはいいじゃねぇか。それだけだ」

##

 神戸に流れたテーマは「スピード2」。井上亘に一度もタッチさせず、高橋広夢を3分で料理。井上はカットプレーで登場しただけ。

 映像も見ました。どんな光景だったか? ひとことで言うと、ガッチリと噛み合った。まぁ、3分なのでそりゃそうだろと言われるかもしれないが、どんな攻防が繰り広げられるんだろうと興味津々で見ているこちらからは一つひとつのシーンがたまらない。柴田はケンカ流の殴る・蹴る中心。桜庭は総合テクニックで流れるように極めていく。

 そう思ったら、桜庭は井上亘の参入を食い止める場外乱闘。真壁刀義と井上が対戦意志を表明した試合後には、井上と、続けて真壁と、額をつき合わせてニラみ合う。もう一度書く。あの桜庭が、井上と、続けて真壁と、額をつき合わせてニラみ合い!

 もう想像以上にプロレスどっぷり。ここには相手をバカにしたような素振りはない。むしろ、相手の意欲をすべて受け止めてやると言わんばかり。とはいえ、まったく大味にはならなかった。それどころか、ヒリヒリ感が半端じゃない。この感触は映像をみてもらうほかないが、桜庭&柴田が再三口にしている言葉を借りると、「昭和プロレス」の緊張感が、現代ナイズされたプロレスの中に甦った感じ。これは、本当に。

 桜庭らはもっと相手をバカにしたような方策をとるのかと思いきや、それは最後の「皆さん、どうもありがとうございました」くらい。かくして桜庭は、片手間ではなく、しっかりとプロレスの世界に足を踏み入れたんである。

 「殴る・蹴るで喧嘩プロレスを強調した」柴田よりも、「場外乱闘やニラみ合いというベタな世界に足を突っ込んだ」桜庭が印象に残った。ふつうは前者の方が緊張感を生むはずなのに、そうではなかったのが桜庭マジックであり、ナチュラルなプロフェッショナルぶり。恐るべしだ。

 大会終了後に、菅林直樹社長が両国国技館のカードを発表。
##
菅林「今日の桜庭選手、柴田選手の結果を踏まえてですね。負けてしまって、とてもくやしい気持ちでいっぱいです。ただですね、新日本というリングで、勝ち逃げは許されない。また、そういう状況で、真壁選手が名乗りを上げてくれたことにも非常に頼もしく思いました。ということで、両国で真壁&井上vs桜庭&柴田という試合を組むことにしました。ここに発表させてもらいます。次は、勝ってもらいたいと思います。試合内容ですか? 結果がすべてなんで。健闘はしましたけど、負けは負けなんで、次こそは雪辱してほしいと思います」
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 ついに主力の一角である真壁が登場。

 ボクらはプロレスが大好きだ。でも、最強伝説の続きで格闘技も追いかけた。ずっとファンで居続けたら、枝分かれしたものがクロスする奇跡に出会えた。それが目の前に出てきて、実際に面白かった。

 どこまで見せてくれるんだ、新日本プロレス。両国国技館が楽しみでならない!


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