「ネット・プロレス大賞2012」結果のまとめです~MVPはオカダ、ベストバウトは棚橋vs鈴木みのる
単に“見るだけ”ではなく、ブロガーやツイッターアカウント保持者などの“ネット発信者”となっているプロレスファンが選ぶアワード「ネット・プロレス大賞」。多くの投票をありがとうございました。ブラックアイさんが昨年まで行っていた集計・発表作業を他ブロガーとともに代行しました。
ツイッターで先行発表させていただきましたが、こちらでもカンタンにまとめます。
前回の166、前々回の155を上回り過去最高。感謝いたします。
なお、無効票や文字バケがありました。連絡を試みましたが、不通の方は直せないままになっています。集計ミスがないよう慎重に作業しましたが…絶対とは言えません。大きな間違いがないことを祈ります。
せっかく投票フォームを使って集計したのですが、たとえば最優秀興行の票の例で「DDT日本武道館」大会ひとつとっても、日付間違い、会場名間違い、団体名と会場名が逆さという感じで実に7パターンもの投票が! 目で追って、これとこれは同じ大会のようだ、などと潰していきました。すべて潰せている自信はありません。他の集計も苦戦しました。来年に向けて何かいい方法を考えねばと考えさせられた次第です。
改めて、これまで運営されてきたブラックアイさんの苦労がわかりました。
1位=10点、2位=6点、3位=3点で計算。その他、昨年までとくらべて行き届いてない点もあるかもしれません。お詫びします。ただ、ファンが投票した魂のこもった結果であることは間違いありません。結果をお楽しみください!
(11位以下はリンク先詳細で確認を)
2012年、最も活躍したプロレスラー。
個人が望ましいが、タッグチーム・軍団などでも可とする。 個人名とタッグチーム・軍団が重なった場合は、全て「別」として集計(「飯伏幸太」と「ゴールデンラヴァーズ」は別で集計)。
1位 オカダ・カズチカ 1363点
2位 棚橋弘至 704点
3位 アブドーラ・小林 235点
4位 CIMA 151点
5位 飯伏幸太 139点
6位 エル・ジェネリコ 138点
7位 KENTA 120点
8位 秋山準 106点
9位 ケニー・オメガ 87点
10位 船木誠勝 83点
2位以下を大きく突き放し、新日本プロレス・オカダ・カズチカ選手がMVPの座に輝く。これで「東スポ制定プロレス大賞MVP」、「日刊バトル大賞プロレス部門MVP」、「週刊プロレス・プロレスグランプリMVP」に続く2012年のMVP4冠! まさに大躍進の年。総得点1363は、2006年から続くネットプロレス賞MVP受賞者でもぶっちぎりの得票数。
加えて昨年度に引き続き1位、さらに2位までをもメジャー中のメジャー、新日本の選手が獲得したことも注目。マスメディアに載りにくいものを推すネット住民の特性から、インディペンデント選手が強い傾向にある中では快挙。まだまだプロレス界をけん引していきそうです。
3位には2012年日本インディー大賞MVP、大日本プロレスのアブドーラ小林選手。以下、CIMA選手、飯伏幸太選手ときて、WWE入りが伝えられるDDTの優良ガイジンマスクマン、エル・ジェネリコ選手が6位ランクイン。女子では紫雷美央選手が最高位となりました。(多重ロマンチック)
2012年、最も素晴らしいと感じた試合。
シングル・タッグ・3WAY・バトルロイヤルなど全ての試合形式が対象。
1位 棚橋弘至vs鈴木みのる 2012-10-08
新日本プロレス(両国国技館)647点
2位 ケニー・オメガvs飯伏幸太 2012-08-18
DDT(日本武道館)489点
3位 オカダ・カズチカvsカール・アンダーソン 2012-08-12
新日本プロレス(両国国技館)233点
4位 オカダ・カズチカvs棚橋弘至 2012-06-16
新日本プロレス(大阪府立体育会館)201点
5位 オカダ・カズチカvs棚橋弘至 2012-02-12
新日本プロレス(大阪府立体育会館)147点
6位 MASADAvs葛西純 2012-08-27
フリーダムズ(後楽園ホール) 122点
7位 オカダ・カズチカ&中邑真輔vs近藤修司&諏訪魔
2012-07-01新日本&全日本(両国国技館)103点
8位 秋山準vs船木誠勝 2012-08-26
全日本プロレス(大田区総合体育館)95点
9位 オカダ・カズチカvs内藤哲也 2012-03-04
新日本プロレス(後楽園ホール)91点
10位 エル・ジェネリコvsケニー・オメガ 2012-12-23
DDT(後楽園ホール)73点
「週刊プロレス・プロレスグランプリ」にも選ばれた「2012-10-08 棚橋弘至vs鈴木みのる」が1位に。得票としては「2012-08-18 ケニー・オメガvs飯伏幸太」との2トップとなった。上位をざっと見ただけで、棚橋弘至そしてオカダ・カズチカが複数押さえているところに勢いを感じずにはいられない。そんな中で「2012-08-27 MASADAvs葛西純」が6位ランクインと好位置。
DVDシリーズ『燃えろ!新日本プロレス』がヒットしたり、桜庭和志&柴田勝頼が新日プロ参戦で「昭和プロレス」という言葉を持ち出したり。進化し続けるプロレス界の中にあって、棚橋・みのる戦は古き良きプロレスでの感情や緊張感が溢れた試合だった。かつてのレスラー・関係者・ファンに勝負を挑んで行われた図式でしっかりとした“回答”を出したという流れも、この試合を際立たせた要因だろう。(カクトウログ)
2012年、最も活躍したタッグチームに与えられる。
タッグ(2人)チームだけでなく、ユニット、軍団なども可とする。重なった場合も全て「別」として集計(「矢野通&飯塚高史」と「CHAOS」は別で集計)。
1位 GET WILD(大森隆男&征矢学) 881点
2位 バラモン兄弟(バラモンシュウ&バラモンケイ) 433点
3位 桜庭和志&柴田勝頼 317点
4位 K.E.S.(ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.) 242点
5位 ヤンキー二丁拳銃(宮本裕向&木高イサミ) 206点
6位 ヘル・ノー(ダニエル・ブライアン&ケイン) 195点
7位 テンコジ(天山広吉&小島聡) 154点
8位 ジミーズ 124点
9位 関本大介&岡林裕二 118点
10位 オカダ・カズチカ&外道 93点
固定のタッグチームが育ちにくい中、昨年度7位のゲットワイルド、昨年度3位のバラモン兄弟2組が順当にジャンプアップ。特にゲッドワイルドは2位以下にダブルスコアをつけての受賞となりました。タッグリーグでインパクトを見せつけるチームも多いですが、年間通して活動したタッグチームがやはり強い。
昨年度1位の大日本・関本&岡林組は9位。これは大日本内で岡林選手が忍選手と組み始めたこと(=36位)にも起因するか。入場や会見で2人そろって見かけるけれど、試合ではあまり組んでいないオカダ&外道組が上位にいるのも面白い。
女子1位はさくらえみ選手を中心に、JWPで活動したハートムーブ系リフォーム(HMK)。ワタクシ漁師はこの大賞に関わるまで、このユニットを知らなかった…。ゴメンナサイ。(多重ロマンチック)
2012年、最も素晴らしいと感じた興行。 1つの大会であることが望ましいが、「どうしても」という場合のみ複数の大会・シリーズなどでも可とする。
その場合、重なった興行・シリーズも全て「別」として集計する。 「G1クライマックス2012」と「8月12日、新日本プロレス・両国国技館大会」は別として集計。
1位 2012-08-18 DDT 日本武道館 706点
※飯伏vsケニー
2位 2012-08-12 新日本プロレス 両国国技館 485点
※G1優勝戦
3位 2012-10-08 新日本プロレス 両国国技館 423点
※棚橋vs鈴木みのる
4位 2012-06-16 新日本プロレス 大阪府立体育会館 199点
※棚橋vsオカダ(棚橋勝利)
5位 2012-07-01 新日本プロレス&全日本プロレス 両国国技館 137点
※新日本・全日本40周年
6位 2012-01-04 新日本プロレス 東京ドーム 87点
7位 2012-07-27 森谷俊之さんを送る会 杉並区立松ノ木中学校 70点
8位 2012-02-12 新日本プロレス 大阪府立体育会館 69点
9位 2012-08-27 フリーダムズ 後楽園ホール 52点
10位 2012-03-04 新日本プロレス 後楽園ホール 51点
DDT初の日本武道館大会が1位を獲得。新日本プロレスのG1クライマックス決勝・両国大会を振り切った。トップ10興行のうち実に7興行が新日本プロレス関連。合同興行として行われた新日本全日本の7・1両国大会は5位にランクイン。
1位のDDT武道館は「飯伏幸太をやり切った」「DDTをやり切った」感があった。プロレスの常識を覆しながらも、プロレスのツボを押さえ続けるDDT。この矛盾が生み出す快感が大人のファンを刺激。今年の両国2連戦では、どんなインパクトを見せてくれるのだろう?(カクトウログ)
2012年、最も素晴らしいと感じた団体。
団体内ブランドの判断は投票者に任せます。だいたい“別”扱いで。 プロモーション、選手・軍団自主興行、引退興行、合同興行などもそれぞれの判断に任せます。団体っぽいならばOK。
1位 新日本プロレス 1685点
2位 DDT 886点
3位 大日本プロレス 384点
4位 全日本プロレス 268点
5位 ドラゴンゲート 173点
6位 WWE 73点
7位 WAVE 63点
8位 大阪プロレス 61点
9位 PWG 56点
10位 NOAH 49点
この部門は、活動への評価と支持率という両側面があってのランク付けと言っていい。以前にはメジャーと言われるのは新日本プロレス・全日本プロレス・ノアだったわけだが、順位はそれぞれ1位・4位・10位と差がついた格好となった。
新日本プロレスの半分の得点とはいえ、DDTが2位。今年は新日本プロレスとDDTが「両国国技館2連戦」を1週間差で競演する。アクティブにプロレスを見ているファンにとってのプロレスの代名詞は、この2団体が争っていることになる。
ほか、報道量からすると、女子プロレスでWAVEが7位、スターダムが11位というのは意外な感も。(カクトウログ)
2012年、最も活躍した“新人”に与えられる。
デビュー3年目ぐらいまでの選手が望ましいが、デビュー日かハッキリしない・不明な選手でも、投票者が「新人」と判断するならキャリアを問わず投票可とする。個人が望ましいが、タッグチーム・軍団などでも可とする。 個人名とタッグチーム・軍団が重なった場合は、全て「別」として集計。
1位 橋本大地 398点
2位 竹下幸之介 386点
3位 谷崎なおき(旧トマホークT.T) 273点
4位 福田洋 256点
5位 塚本拓海 239点
6位 夕陽 167点
7位 高橋広夢 145点
8位 安川惡斗 110点
9位 マイバッハ谷口 107点
10位 中之上靖文 106点
昨年度2位、ZERO-1橋本大地選手が僅差で1位を獲得。東スポ制定「プロレス大賞」と同じ結果に。競り合ったのは2012年8月にデビューしたDDTの現役高校生レスラー。竹下幸之介選手。こちらは試合はもとより、ネットを通じて投げかけた「プロレスにおける新人とは何か」の問題提起が反響を呼びました。
3位はタニザキナオキ問題で抗争をつづけるドラゴンゲートの、「嵜」じゃないほうの谷崎なおき選手(ややこしい)。インディー大賞ニューカマー賞受賞の大日本・塚本拓海選手が5位。12位にはDDTで水を得た坂口征夫選手が「プロレスラーとしては新人」ということでランクイン。
また、マイバッハ谷口選手やオカダ・カズチカ選手。キャプテン・ニュージャパン選手もニューフェイスとして票が集まり、九州プロレスのがばいじいちゃん選手も話題に。
若手が少ないなどと言われるプロレス界ですが、インディー、メジャー、女子問わずこんなにも若手がいるのだから未来は明るい!
なお、2011年度新人賞受賞者である世IV虎選手は規定によりランキングから外しております。ご了承下さい。(多重ロマンチック)
本・雑誌などの出版物、地上波・CS・BS・Youtube・USTREAMなど問わずテレビ番組、映画、ラジオ、ネット、ケータイ、CD、DVD、アート、ゲーム、グッズなどなど、プロレス関連のメディア・企画で2012年に最も優れていたものを選ぶ。
「週刊プロレス」「ワールドプロレスリング」のようなレギュラーモノも、今年1年充実していた、良い企画があったと感じれば投票してもOKとします。 本、番組、CD、DVDなどは2012年に発売、もしくは放送されたモノが対象。 「USTREAM」」「Twitter」「Youtube」「ニコニコ動画」など、ツール・サービスそのものに投票するのは不可。
1位 週刊プロレス 235点
2位 キング オブ プロレスリング(オンラインTCG) 189点
3位 KAMINOGE(KAMINOGE MOVE含む) 187点
4位 ニコニコ動画 DDTプロレスアワー 151点
5位 東京スポーツ(東スポWeb含む) 142点
6位 ファイティングTVサムライ 132点
7位 週刊プロレスmobile 94点
8位 金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」 81点
9位 Dropkick(雑誌) 80点
9位 ブシロード 80点
全体的には「紙メディアの逆襲」が目立ちます。前年度は、1位のTBS「ガチ相撲」を除くと、上位がブログ、ユーストリーム番組、ウェブラジオとネットメディアが席巻していましたが、2012年度は週刊プロレスをはじめとする専門誌、プロレス情報に強い東スポと軒並み上昇。情報源としての紙媒体が再び評価されたこととなる。
また、新日本プロレスのメディアプロモーションも多数エントリー。ラジオ新日本、ワールドプロレスリングリターンズ、TCG情報局、など番組名から、ユーチューブ、ニコニコ、ユーストリームといった媒体名まで。さらには「ブシロード」「新日本プロレス」などズバリなものも。まとめるにまとめられないため、票が分散してしまい、上位に食い込めませんでしたが、逆にその広域さがわかる結果になりました。広告の一端を担ったオンライン対応カードゲーム「キング オブ プロレスリング」に至っては堂々の2位!
もちろんネットならではのメディアも票を集めました。「ハルク・ホーガン体操第一」を一躍有名にしたニコニコ動画 DDTプロレスアワーは4位。 2013年からは多くの団体を包括したニコニコプロレスチャンネルも開局。コンテンツとしての力をますます上げていきそうです。
なお、事前告知の通り主催サイト「ブラックアイ2」への投票は無効票とし、事後告知ではありますが、公正さを考え集計者のブログ「カクトウログ」、「多重ロマンチック」への票もランキングには反映させておりません。ご了承ください。参考としてカクトウログに111得点分の票、多重ロマンチックに60得点分の票があったことを、お礼に変えて発表させていただきます。(多重ロマンチック)
多数のご参加、ありがとうございました。また来年、お会いしましょう!
できなかったこともいっぱいある。すべての部門で前年比較とかして論評すべきだけど、そこまで手が回らず。すみません、やり切るのが精一杯でした。
最後に、ファンとしてこのアワードに結集したパワーが、体調不良のため集計・発表作業に関われなかったブラックアイさんの快方を早めることを心から祈ります。あせらず、治してください。
=発表代行者のブログ=
・ 多重ロマンチック
・ カクトウログ
=集計支援者のブログ=
・ 明日出来ることは今日しない
=発起人のブログ=
・ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2
※7:35追記
改めまして、昨夜は発表へのおつきあい、ありがとうございました。
こちらもあわせてご覧ください。
・ 多重ロマンチック:ネットプロレス大賞2012 皆様ありがとうございました!
・ ネットプロレス大賞2012 裏側からのアレコレ|明日出来ることは今日しない
なお、お問い合わせをいただきましたが、例年投票項目として扱われていた「該当者なし」投票が今年度は開票作業の工程上、カウントせず、除かれてしまったことをお詫び申し上げます(後日発表サイトにも記述します)。
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>> ネットプロレス大賞2012(受付)
>> ネットプロレス大賞2012(結果)
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