高山善廣がオーナー務める「胃袋掴味」が閉店に~“本当においしい”焼鳥屋だったが1年半で幕
高山善廣のお店「胃袋掴味(Stomach Hold ストマックホールド)」が13日をもって閉店。2011年12月オープンであるから、1年半の歴史で幕を閉じた。
事前告知はなし。閉店翌日に高山本人がブログに記した。
・ 2013年07月14日(日) The End・・・・・・|高山善廣オフィシャルブログ Powered by Amrba
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昨日
胃袋掴味を
閉店しました。
今まで御来店戴いた皆様
ありがとう御座いましたm(__)m
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ボクが閉店を知ったのは9日(火)の夜。足を運んだ知人が「13日の土曜日まで」との話が、料理人との会話で出たことを知らせてくれた。何もできることはないけれど、とにかく足を運んでみよう。プロレス仲間ですぐさま日程が合うわけでもなく、ボクも含む何人かは水曜に、もうひとグループは金曜に。知り合いで“最終週のストマックホールド”を楽しみ、名残りを惜しむことにした。
水曜日には高山の姿なし。何かの収録とぶつかったようだった。金曜日にも姿はなかったとのこと。それでも十分に焼鳥とプロレストークに花が咲いた。
閉店との告知は店内にはなかったものの、料理人との会話で出てくる。「高山さん本人が伝えるかと思ったんですけど、出しませんね。(ファンが)ツイッターとかで知らせる? 別にかまわないですよ」とは言われた。だけれども、水曜日も料理人一人だけで切り盛りしていたということもあり、最終週の混乱につなぎたくはなかったのでブログにも書きませんでした。ご了承ください。
大使館も多い高級住宅街、代々木上原。ちょっと高めの焼き鳥屋さん。ハマればいいかなとも思ったが、苦戦したようだ。行けばいつもそれなりに入っていたが、サラリーマンがアテにできないぶんランチのラーメンが出なかったというのもあるだろう。
なお、ランチのラーメンは別店(武蔵小金井)として3日にオープンしています。
鶏湯ラーメン ばふ。7月3日 OPEN!!!! お待たせいたしました。 胃袋掴味のランチタイムで大変好評をいただいておりました、らーめんが装いも新たにラーメン店としてオープンいたします。... http://t.co/seII01fgfQ
— Yoshihiro Takayama (@Takayamado) July 1, 2013
胃袋掴味。オープン当初に足を運んだとき、いっぱいで入れず、高山自らが店頭で「少々お待ちください」「ただいまいっぱいでして申し訳ありません」とたどたどしいながらも説明してくれたことを思い出す。店内でもテーブルをまわってファンとの交流を楽しんだり、質問にも率直に(答えられる範囲で)答えてくれた。あと、お店には美人でスレンダーな奥さんも登場。来店したファンとツイッターでやり取りしてくれたり、プロレスラーや関係者も多く訪れた。
ボクが知ってる東京の焼鳥屋の中では一番美味しい焼き鳥屋さんだった。まわりでも評判よかったですし。1本1本を精魂こめて焼いてくれて、シメの高山めしがこれまたお腹いっぱいにしてくれる。ファン仲間で何度も集まり、利用させていただきました。
店内のほぼ中央部分に掲げられた、高山がアントニオ猪木にスリーパーを仕掛けた写真
戴冠したベルトのレプリカが飾られている。いかにもプロレスラーの店の構え
メニュー表。一本一本の焼き鳥を楽しみ、高山めし(ひつまぶし風焼鳥丼)でシメる
こちら参考。開店することになった経緯や高山の思いが明かされているインタビュー。
・ 【Dropkick vol.4】高山善廣の焼き鳥専門店『胃袋掴味』が絶好調! 人間風車
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――もともと大将とはどういったきっかけで知り合ったんですか?
高山 大将は俺の友人の従兄弟なんですよ。その友人は新潟で有名な『ラーメン潤』っていうラーメンチェーンの社長で、何軒も経営しててね。大将はその従兄弟なんだよ。
――もともと焼鳥屋さんをやられてたんですか?
高山 そう。それで10年以上前に彼がこじんまりと焼鳥屋をやってるときに食べに行ったらうまかったの。そして5年前に新潟市内の繁盛店を任されるようになって、そのときも食いに行ったらうまかったから、凄く印象に残ってたんだよね。で、去年の春から夏くらいに「そろそろ何かやんなきゃいけないな」と思ったときに、『ラーメン潤』社長の松本さんに、軽く相談じゃないけど、話してみたんだよ。
――飲食のプロに聞いてみたわけですね。
高山 そしたら、その従兄弟も店を辞めて、何か次のステップを考えてるんだって話を聞いて、お互いの考えが合致したんだよね。俺が店を出したいと思ってるときに、大将も「高山さんとならやる」って言ってくれて。それで店を出そうってことになっあんだよ。
――やはり大将も料理人として「東京で勝負したい」という野望を胸に秘めていたわけですか。
高山 そうだよね。だから、凄くタイミングがよかった。しかも、アドバイザーとしてラーメン店で成功してる従兄弟が共同経営者として入ってくれることになったんで。
――それは心強いですねえ。
高山 だから俺の店はね、素人がやるデンジャラスな感じじゃないから(笑)。
――ダハハハハハ! 極力、デンジャラスは回避して(笑)。
高山 そこは、ちゃんと考えないとね(笑)。
――もともと飲食店を出したいというのは、いつ頃から考えていたんですか?
高山 これがね、前々からは思ってなかった。「なんかやらなきゃ」っていうのは、それこそ脳梗塞をしてから、ずっと考えてたけどね。やっぱり、俺はいつまでも元気でいられる保証はないってことに気づかされたし、そこから「リングに立てなくなったときのことを考えなきゃいけない」と思ってたんだよね。
――プロスポーツ選手が必ず直面する問題ですよね。
高山 でも、何をやったらいいか思いつかなくて。それこそ、自分で料理するわけにもいかないし。俺が格闘技ジムを作ってもしょぼいしなあ、とかね(笑)。
――東京は格闘技ジムだらけですからね(笑)。
高山 だから、プロレスを続けながら、頭の片隅でずっと考えてたんですよ。それが今回、いろんな考えが合致して大将や松本と一緒にできることになったんで、「じゃあ、やっちゃおう」ということだよね。
――「やる」と決めてからは、大将が持っている一番の腕である鶏料理、焼き鳥店というのは、すぐに決まったんですか?
高山 いや、最初はね「ラーメンやる?」って話だったんだよ。
――ああ、『ラーメン潤』社長のノウハウもバッチリあるわけですからね。
高山 そこでなんでラーメンをやらなかったかと言うと、『ラーメン潤』は豚の背脂チャチャチャ系なの。でも、俺は脳梗塞やってから豚は食べなくなったんで、「あんたんとこのラーメン、俺は食えない!」って前から言ってたんだよ(笑)。
――自分の身体を考えるとそうなりますよね。
高山 そうなると、脳梗塞やってから牛と豚を食べなくなった俺は、そのラーメンをお客さんに「おいしいですよ」とは言えないんだよね。脳梗塞やる前はもちろん食べたことはあるけど、いま食べてないものを「おいしいですよ」とは言えないからさ。
――自分が本心から「おいしいですよ」と言えるものを出したい、と。
高山 そしたら松本が「じゃあ、従兄弟が焼鳥やってるから」って言ってくれて、そこからなんだよね。俺はウチの大将がやってた店に昔食べに行ったとき、おいしかった記憶が残ってたからさ、「これはいいな」と思ってね。だいたい、焼き鳥ってとりあえず食べるけど、本当に「おいしい」と思うのって、そんなにないんだよね。
――確かに鶏肉は「当たり」は多いけど「大当たり」にはなりにくいですよね。
高山 ここ最近は、この店をやるからいろいろ食べに行って、おいしい店もみつけたけど、とりあえず居酒屋とかそのへんで食うと「こんなもんかな」って納得はするけど、「おいしい」とは思ってないわけ。でも、うちの大将の焼鳥を15年前に食ったときは、本当に「おいしい」と思ったからさ。で、5年前に行ったときもおいしかったし、「あいつの焼鳥だったら、おいしいから間違いないな」って。
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高山本人がホンモノにこだわり、自分が本当にススメられるものを出す店。リング上だけではなく、自身ができる範囲の中で焼鳥屋の“帝王”を目指してくれたから、ボクらもノレた気がするなぁ。
高山さん、料理人のみなさん、これまでおつかれさまでした&ありがとうございました!
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