新3冠ベルトについて渕正信「3本作っても3本の歴史には勝てない。1本にして新しくやっていきたい」
6日発売分の東スポに「全日が3冠ベルトを馬場家に返還へ」との記事が掲載されていたが、、、
・ 完全に壊れる前に・・・全日が3冠ベルトを馬場家に返還~諏訪魔vs潮崎を最後に1本の新ベルトへ カクトウログ
1本の新ベルトになるのは素案段階ながら、王道継承を掲げている中で3本が1本になることの寂しさもあり。一方で、変わるのであれば1本に思いを込めて運用していっても問題ないのではという声もあったり。
そんな中で、9日の会見にて正式発表。
・ 新生全日本プロレス、決断。三冠ヘビー級ベルト返還。渕正信・諏訪魔が会見。(全日本公式)
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全日本の象徴として長く受け継がれてまいりました3本のベルト「PWFヘビー級」「ユナイテッド・ヘビー級」「インターナショナルヘビー級」。新生・全日本プロレスとして新たな出発にあたり、以前より申し出を受けておりました馬場家に返還することになりました。
また、現在3本のベルトは傷みが激しいものもあり、継続して使用していくのも難しく、歴史的価値も考慮した上での返還となります。
なお、現状のベルトでの三冠戦は8月25日、大田区体育館での王者・諏訪魔VS挑戦者・潮崎豪の一戦で最後となります。
【渕正信の話】
「この5年間、自分としては役員でなく、普通のフリーという形でいたんだけど、解説者としてリングサイドで見てきて、選手がこの3本のベルトを巻いてるのをみて、うれしい思いもあったんだけど、ある面、ベルトを見るたびに歴史がある分、古くてちょっと痛々しい面もあったんでね。馬場家の方で以前から新しいベルトにしてはどうかという話もあってね。役員でなかったので、その話には入らなかったけど、今回、新生・全日本、馬場家、双方のタイミング、意見が一致したこの段階で馬場家の方にお返ししようということになりました。円満な感じで返還するということです。
今回、三冠ヘビー級選手権が行われる大田区総合体育館での試合がこのベルトの見納めということになります。
三冠ベルトは返還するけど、三冠という名称は全日本プロレスでずっと使っていてよいという承諾も得ています。
レスラーは一つ一つに愛着を持ってる。リング上がった時、レスラーがどのベルトを腰に巻くかこだわりがあって、それを見るのも楽しみだったけど、このベルトがきれいな時から見てたからね。それが古くなればなるほど 歴史的価値が出てくるというのもあるんだ けど。でもこうやってみると確かに壊れたところもあるし。このタイミングかなという思いが双方で一致しました。
もちろん3本のベルトはお返ししますけど、三冠ベルトとしてまた新たに作っていくしかないなという思いもあるし、その予定です。1本にするか、新たに3本にするか。どうだろうね。これはみんなとの話し合いになるんだけど、早い段階で決めないとな。選手との話し合いによるけど、1本にした方がいいのかなという部分はあるよな。
89年にジャンボ鶴田さんとスタン・ハンセンが やった大田区体育館で生まれたんだよ。大田区体育館で誕生して大田区体育館で返す。それを今現在こういう状況になったということで馬場家に全面的にお返しすると。24年ぶりに大田区で最後の三冠戦をやるのも何かの縁だね。
新生・全日本になって一番いいタイミングだと思ったんじゃないかな。元子さんと話した時、『かなり古くてひどい状態になったわね』って。やはり大事に保管したいという思いがあったんだと思いますよ。新たなベルトを作ることに関してもその時期かなという思いがあった。このまま使ってたら壊れてしまったら元も子もないし、このタイミングかなという思いは僕自身ありましたね。お互いの思いがいいタイミングでちょうどあったということです。
一本のベルトだったら3本分の重みのあるベルトにしたいよな。今年中には何とかしたいね。草案も全くないわけじゃなく、3本にするか1本にするかみんなでディスカッションしてる。 いくら凄い3本作ってもこの3本にはかなわない。歴史が違うんだから。僕自身は1本にまとめたい気持ちがある。チャンピオンの意見も聞かなくちゃいけないんだけど。3本にしてもこの3本には勝てないだろ。だったら1本にして新しくやっていきたい気持ちがありますよ。」
【諏訪魔の話】
「節目となる会見に出席させてもらいましたが、3本のベルトを馬場家に返すと全日本として決まりました。
自分としてもこの3本のベルトへの思い入れが強い。そんな中で、相当傷みが激しく、巻いて、肩にかけて入場する時も傷んできてるなと実感してました。
前体制の時から返還の話があることを人伝てに聞いたことがあります。新生・全日本プロレスがスタートしたこのタイミングで戻すというのは僕もベストなんじゃないかなと思っています。
また8月25日、大田区の大会で三冠戦、この3本のベルトの最後の試合になると思うんですが、当然入場は自分が持っていきます。三冠戦終わってこのベルトをもう一度、自分の腰に巻いて、三冠ベルト現役最後の大仕事に自分が立ち会いたい。そういう気持ちでいます。絶対防衛して、次の新しい三冠ベルトがどういう形になるかわからないですけど、それを巻けるようにまず大田区で勝ちたいなと思います。
(大田区で始まって大田区で終わることは)凄い偶然が重なっただけなんで、それに関してはいつも通り三冠戦をしっかり頑張ると。そう思ってるだけです。不思議だなと思いますけど、特別なアレはないですね。
まずは大田区の防衛戦に勝つことに今は集中します。このベルトを最後巻きたい。その気持ちだけですよ。先の事を考えすぎてもこのベルトに失礼だしね。何としても最後、勝って巻きたいですね。
勝ったらチャンピオンとして元子さんに渡したいですね。」
ファンの皆様、選手、全ての人に愛されてきた3本のベルト、その形が変わることになります。
しかしながら、その威厳は普遍であり、全日本プロレスは大切なものをしっかり継承し、試合で見せていけるよう今後も努力していきます。
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ファンがすこし不安になっていることについて、こうやって渕がコメントし、公式サイトとしても真摯に発信していることに好感。ボクらとしても、レスラーやファンの気持ちを受け止めた上で、しっかりと考えられた結論ならば異論なし。
普遍であるベルトの威厳を継承して、全日本プロレスは古くも新しい闘いへと踏み出していく。
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