藤田和之「もうオレの役目終わったよ」石井慧「(プロレスでも戦う?)求められれば」2014年のIGFはどこへ行く?
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大晦日に行われた猪木ボンバイエ両国国技館大会。メインはMMAルール、石井慧が藤田和之を破り、IGF王座が移動した。
・ 猪木祭り両国国技館大会、速報観戦記まとめ~メインは藤田和之vs石井慧タイトル戦、青木真也も登場 カクトウログ
途中で石井のインローが急所に入ってしまったことが残念ではあったが、石井の完勝といっていい内容。特に3ラウンド、石井が攻勢を見せるたびに観客席最前列のジェロム・レ・バンナが上半身裸で立ち上がる喜びよう。インローがバンナの直伝だったという。
そのインローで藤田の足の動きを止め、試合後半ではパンチ中心にトドメを刺しにかかる。絵にかいたような作戦も、技術の裏打ちやスタミナなくしては成り立たない。石井の試合運びは見事だった。
終盤の藤田はまるでマーク・ハントのようなノーガード状態を見せていた。活路を見い出しにくかったのだとしても、ノーガードで構える必要はない。単調ぎみになった試合にアクセントをつけようとしたのか、本当に手が出なかったのか。このあたりの答え合わせは急ぐ必要はないだろう。いまは「完敗」という事実にだけ向き合えばいい。
ただボクは、ノーガードの藤田を目に焼き付けさせてもらった。なかなかできることではない。
さて、王者になった石井。IGFの本流であるプロレスルールでも戦う?
・ IGF「INOKI BOM-BA-YE 2013」|試合速報|格闘技|スポーツナビ
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「初めてのベルトを獲れてうれしいです。ホッとしています。次はKOまたは一本で勝てるように努力したいです。
(IGFのリングは)ずっとやっているリングなのでいつもと同じでした。このベルトは猪木さんのベルトでいろんな意味で重みが違うと思います。これからはいつ何時、誰の挑戦でも、どんなルールでも受けます。
(藤田の印象は)高阪剛さんがセコンドについていて、僕のことを研究されている感じがしました。テイクダウンしようと思ったのですが、ああいうずんぐりして小さい体系の選手はテイクダウンするのが難しい。でもそれをテイクダウンできるようにしないとダメなので、それが課題ですね。
(試合後にバンナが激励していたが)インローはバンナ選手の直伝のローです。試合でできてよかったですね。
(藤田は思い入れがある相手だと思うが)勝てたというよりも、試合をやれてよかったです。試合後に声もかけてもらって、2013年の年末に勇気づけられました。もっと頑張っていこう、と。
(藤田は『石井に世界を獲って欲しい』とコメントしていたが)IGFのチャンピオンとして、IGFでの試合はもちろん、海外でもIGFの代表として戦い、どの団体でもチャンピオンになろうと思います。
(MMAではない通常のIGFルールでも戦う?)求められればやります。
(猪木とはどんな言葉をかけられた?)おめでとう、と。とてもやさしい顔をしていました。これからは猪木さんのようなカリスマ性を学んで、そう(IGFを引っ張る選手に)なっていきたい」
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「求められればやります」とは微妙だが、IGF王者として戦っていく意志は見せた。IGFでは石井の防衛戦がメインとして毎大会行われていくんだろうか? 大会前には海外試合の機会増も示唆していたが、そのあたりのバランスは問われそう。
敗れた藤田はどうする?
・ 藤田完敗で陥落「役目終わった」/IGF - プロレスニュース nikkansports.com
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王者藤田和之(43)は最後は、コーナーにつまったまま、ノーガードで石井のパンチを受け続けた。0-3の判定で完敗。
顔面を真っ赤に染めた藤田は試合後「悔しくない。すっきりした。あいつの熱い気持ちが伝わってきた。もうオレの役目終わったよ」と、新王者の誕生を素直にたたえた。
2回には、石井のキックが急所を直撃し、回復まで5分以上かかったが、言い訳はしなかった。猪木イズム最後の継承者としてIGFでは3度ベルトを巻き、団体を支えてきた。石井に敗れ王座を陥落し、団体を引っ張るリーダー役をその石井に託した。
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・ 石井慧、圧勝!IGF新たな路線へ向かう~鈴川真一、小川直也からダメだし!K-1コンビにやられ放題! INOKI BOM-BA-YE2013 (ファイト!ミルホンネット お知らせ)
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試合後、国技館地下で行われた打ち上げパーティで並び立つ、勝者と敗者。藤田は石井の肩に右手を回し、左手で石井を指差し「こいつが新しいチャンピオンです。IGFを宜しく。」と石井の健闘を讃えた。
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すっかり石井に地位を継承したというコメント。戦い抜いたことに満足しているのか、石井を立てるためのリップサービスなのか。「悔しくない。すっきりした。あいつの熱い気持ちが伝わってきた。もうオレの役目終わったよ」ひとことひとことのニュアンスが、藤田にしては非常に珍しい気がする。
藤田と石井の2014年、すなわち2014年のIGFの行方は? 会見やマッチメイクに注目していきたい。
大晦日のIGF大会全体にも触れておくと、とにかくMMAマッチ以外のプロレスマッチがドタバタ過ぎ。ものすごく質の悪いプロレスをやっている感が出てしまい、かなり残念。特に今回はMMAマッチが多数組まれ、プロレスラーとして試合巧者である選手が出る余地がほとんどなかったのも印象を強める要因となった。ケンドー・カシンも新人のデビュー戦相手だったからなぁ。
主催者発表は超満員だったが、実際には1階席6割、2階席4割といったところ。しかし、団体は成り立ち、50ページ大サイズのパンフレットは無料で配られるIGF。猪木という“営業マン”と“パチンコスポンサー企業”がタッグを組んだビジネスモデルも、本当にすごい。
※1/2 7:45追記
藤田、別のコメント。
・ 藤田 金的抗議せず「アイツの執念だよ」 ― スポニチ Sponichi Annex 格闘技
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藤田は判定で石井に敗れたものの、3回を戦い抜き「すっきりした。負けたけど気持ちは晴れ晴れしてるよ」と納得の表情を見せた。
金的が入ったことについても「それはもう言わない。アイツの執念だよ」と言い訳なし。石井については「立派になったね、あいつ。育ってんじゃん」と評価し、試合直後のリング上で「これからはおまえが日本の格闘技界を引っ張れ。世界を獲れ」と耳元でメッセージを伝えた。
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