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2014.04.19

木谷高明氏「すべてのジャンルはマニアが潰す」発言を男色ディーノが解説~新規とマニアの両立とは

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 新日本プロレスの親会社・ブシロードの木谷高明社長が、かねてより「すべてのジャンルはマニアが潰す」と発言。プロレスを広めていくための問題提起を行いつつ、内外に覚悟を見せている。

 この発言に関してDDTの男色ディーノが解説。
・ 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第275回「新規とマニア」 - 4Gamer.net
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 これだけ長年プロレスをヤっていると,もう分からなくなってしまうことがあるの。感覚がマヒしてしまうというか。何がって,初めて見る人の感覚が。私はスレてしまったのよ。もうあの頃の私はいない。でもそこで諦めちゃダメ。初めて見る人が私を見てどう思うのかというのは,分からないなりに考えていかなきゃいけないこと。
 ブシロードの代表取締役社長で,かつ新日本プロレスの元会長でもある木谷高明氏が,以前「週刊プロレス」のインタビューで語っていたことがあってね。これすなわち「すべてのジャンルはマニアが潰す」。私も同意なのよ。広い意味において,そのとおりだと思う。
 誤解のないよう先に言っておくと,ジャンルを支えるのもマニアなの。これに関しては間違いない。実際に多大なお金や労力を費やしてくれるのは,マニアだけだから。ただ,それは現状を維持する場合のみね。ビジネス,とくにエンターテイメントビジネスって,現状維持をしようという志だけでは,現状維持すらできないものが多いのね。なぜなら,生活に必ず必要なものとは違って,お客さんの入れ替わりが発生するから。
 エンターテイメントって,人生における優先順位が低いわけ。例えば1万円しか持っていないとき,食糧とエンターテイメントのどちらにお金を投じるかとなると,普通に考えたら食糧でしょう。もちろん,そこで食費を削ってエンターテイメントに投じる人もいるんだけど,それこそがマニアなわけで。一般的には娯楽の前にまずは生活ありき。
 で,入れ替わりなんだけど,お客さんの側にも娯楽にお金をかけられなくなる事情が出てくるケースもある。失業だったり,結婚だったり,出産だったり,もっとシンプルに,別の娯楽に心変わりしたり。だから,新規で入ってくる人と離れてしまう人,その足し算と引き算が常に行われている世界なのね。
 そこで現状維持を志すと,新規を増やすための方策を施さないことになるから,だいたいの場合は離れていく人のほうが多くなる。だから,大きくするために努力をして,ようやく現状維持っていうのが現実的に最も多いパターンなの。つまり,エンターテイメントビジネスは,どうしてもご新規さんを意識し続けなければならないというわけ。
 するとここで,マニアと新規の摩擦が問題になってくるの。マニアって,基本的には排他的なのよ。それこそ,よりマニアックな知識を持っているほうがランク上位とされる,よく分からないピラミッド世界でもあるから。
 もちろん,それ自体は構わないと思うのよ。実際のところ,深く知ることで楽しみ方もより深くなる面があるから。ただ,「○○を知らないくせに」「そんなことも知らないの?」的な空気が出ると,新規はもう入っていけない雰囲気になる。ここで足し算と引き算のバランスが崩れて,縮小していく。ここまでは,顧客レベルの話ね。
 提供する側に立ってみると,これもまたマニアがジャンルを潰す一面があるの。マニアが潰すというよりも,マニアに向けるっていう意味だけど。例えば,もうすでにみんなが知っている前提でそのエンターテイメントが披露されたとしましょう。マニアは知っているから,その出されたものを理解できますわな。でも,初めて見た人は当然知らないから,意味が分からなくて温度差を感じる。結果,新規がリピーターにならない。足し引きのバランスが崩れる。そういうこと。かといって,新規だけに向けたら,マニアが離れるのが加速してしまう。
 一番理想的なエンターテイメントは,マニアが去らずに新規が入って来やすい,それでいてリピートしてもらえるようなコンテンツなんだけど,それはまず不可能に近い。でも,それに近いものを目指す必要はあると思うの。もちろん,ビジネスとして考えた場合,の話よ。作家性だとか作品性だとかの志向の話ではなく。もちろんビジネスにも,その要素は含まれているんだけどね。
 で,結局のところ何が言いたいかというと,今いる顧客だけに向けたエンターテイメントは,先細るしかないっていう考え方が,私の根底にはあるってこと。

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 非常にわかりやすい解説。新規とマニアの両立。こういうところに目を配ったファンでありたいと自戒を込めたい。

 ブログでもときどき書いているが、桜庭和志だったり柴田勝頼が輝く存在になるのも棚橋弘至や中邑真輔、オカダ・カズチカといった主軸があるから。

 中邑とオカダという対比も面白い。2013年で言えば、ファン投票であったり金沢克彦氏の見解だったりでは“中邑の評価がオカダよりも上”だった。だけれども、東スポ大賞のMVPやボクの評価ではオカダが上。これは試合内容もあるのだが、会場での新規ファンからの歓声の上がり方、新規ファンからのわかりやすさが“新日を引っ張ってる”感を生んでるわけです。対比すると、トータルで新日を盛り上げていたのはオカダなんじゃないかと。

 自分の好き・嫌いやこだわりでプロレスを見ていきながらも、新規ファン獲得につながる動きはちゃんと認められるファンでありたい。

 そんな中で、中邑が“幻の右ボマイェ”なんかを抜いてきた日には、もう新規もマニアもグッと来たりするわけです。何ができるのかという知恵の絞り込み、現場努力をめちゃめちゃしてるんだろうなってところが新日の面白さなわけです。

 そして、男色ディーノがいるDDTは、新規ファンにとっては新日より面白いという言われ方も多く聞かれりもする。

 ブロガーとして言っていかなきゃいけないことはホントはもっといろいろあるんだろうなぁ。興行時間も2時間半くらいに収めてもらって新規ファンと飲みに行きたいし、中規模会場では客席雛壇は必須にしてほしい。もっとケアするところが増えれば、本当にいいジャンルだと思うわけで。


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