2002年からの全ての怒り、そして「捨て石」発言の撤回~棚橋弘至インタビューは涙なしでは読めず/復刊ゴング第1号
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いちど休刊となった雑誌が、出版不況の中で復刊。ついには定期刊行化が決まるという奇跡。2007年3月に休刊(当時は週刊)となった『ゴング』がプロレス復活の追い風を受け、8年ぶりに定期刊行誌として帰還。昨年9月の復刊第0号に続いて創刊(新装刊)第1号が1月23日に発売となった(3月発売の2号から月刊化)。
創刊第1号の感想を記しておきたい。
第0号の中邑真輔に続いて棚橋弘至の表紙。まず思うのは、この重厚感の装丁のもとにこのグレードの写真でプロレス界の有力選手がこれから毎号表現されていくんだという嬉しさと期待。ニュース追っかけが中心となる週プロとも、サイズ小さめのKAMINOGEとも違うアプローチでの“カッコいいプロレスラー像”表現が可能になるのだから。
つかみは中邑真輔とYOSHI-HASHIの新日本プロレス1・4東京ドーム大会解説対談でOK。YOSHI-HASHIとの漫才テイストも面白いが、それ以上に中邑のやる側からの見解、そしてバックステージでの中邑の試合までのタイムスケジュールとの同時進行感がリアル。試合レポートとしてのエッセンスも期待されたゴングだが、こういう企画モノで来るとは意表を突かれた。
安心できるのは、まさにゴングの“巻頭言”の役割を果たすGK劇場。金沢克彦編集長による新日本の展望だが、ここにゴングの姿勢ともだぶらせながら見どころを説く。電車の中でみんなが雑誌も読まずにスマホやタブレットを開くスマホ時代到来の中にあって、ゴングにおける紙媒体としての挑戦。確かにボクらにとって紙媒体を読むことはかなりしんどい作業になりつつある。
だけれども、インターコンチ挑戦決定の永田裕志「ここ最近、俺は新日本で見せられなかったものを、外で見せてきた。だけど新日本プロレスで見せてこそでしょう?」とのコメント込みで掘り下げるGK劇場。歴史的検証と、編集長との信頼があって生まれる言葉も手伝って、ボクらの確認作業に必要なテキストが繰り広げられているのだ。
そしてクライマックスは棚橋弘至インタビューと石井智宏ドキュメントとなる。ここでは棚橋インタビューを取り上げて書きたい。
見出しには、「こないだ柴田さんに『棚橋くんってさ、勝っても負けてもな泣くよね』って言われちゃって」との言葉が。だけれども、このインタビューで号泣させられたのはボクの方だ。
2002年2月、リングに降臨したアントニオ猪木に対して、言いたくても「あなたに怒ってますよ」と言えなかった暗黒時代振り返り。このシーン、そして2006年の永田裕志戦後にトイレのドアを蹴る棚橋の姿という記憶を、金沢編集長が棚橋にぶつける。いや、終わらない。2006年以降のブーイング現象、2007年の“満員にならなかったG1決勝”での制覇、2008年の後楽園ホールでの女性ファン「武藤に負けろ」野次…。
これを自分事としてとらえ、猪木への不信感や永田という壁も「自覚」形成につないでいった棚橋。なるほどと唸らされるし、暗黒時代での怒りと涙に彩られた数々の象徴的なファクトを全て押さえることで棚橋インタビューの最高傑作となっている。相手がいないとプロレスが成り立たないように、メディアはレスラーから引き出してこそが仕事だろう。けっして“言葉を持ちすぎた”現代レスラーの受け手に回るだけにはとどまらないというゴングとしての姿勢を見た。
インタビュー後半は“会場の雰囲気を察しながらテレビカメラの向こう側を意識する”ことができているのは新日本ではオカダ・カズチカだけとか、“中邑のストロングスタイルの呪いを解いたのは彼自身だった”とか、興味深い見解も棚橋から出てくる。最後に棚橋は、かつての自身の「新日本のために捨て石になってもいい」との言葉について言及。「『精一杯やったけど、ここまでだった、ごめん』っていう自分へのスケープゴートだったなと思って、もう二度と言いません」と。
ここで不覚にも二度泣きしてしまうわけだが、とにかく新日本プロレスの暗黒時代にも見続けてきたファンにとっては必読。いやそれだけじゃく、棚橋が乗り越えてきたものを新規ファンも読んで感じてもらいたい。
ゴング一冊全般では、三田佐代子さんが加わったことで陣容に厚みが増した印象。テレビ朝日関係者や新日本プロレスともスクラムを組み、レジェンドからIGF、ルチャ、インディーと幅広く押さえる。もちろん週プロに匹敵する網羅性は組めないわけだが、始まったばかりとしては十分なフィールドの広さだと思った。
未購入の方はぜひどうぞ。
▼new! ゴング 1号 (タウンムック) 1月23日発売!鈴木みのるに直撃「新日本マット離脱→ノア侵攻」の真意 / 棚橋弘至グラビア&ロングインタビュー / 中邑真輔&YOSHI-HASHIが1・4ドームをカオス解説 / IWGPタッグベルト載冠!後藤洋央紀&柴田勝頼の“絆"グラビア
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伝説のプロレス誌の使命感! 定期刊行決定で“完全復活"だ!!
2015年いきなりの事件だ! 鈴木みのるに直撃!!
新日本マット離脱 → ノア侵攻 その真意とは何か!?
【グラビア&インタビュー】
●“第61代IWGPヘビー級王者"棚橋弘至
●“魂のプロレス青春録・戴冠編”後藤洋央紀&柴田勝頼
【セクシーグラビア&インタビュー】
●獣神の怒りをも鎮める、マリア・ケネリスの妖艶な魅力。
【インタビュー】
後藤洋央紀 × 柴田勝頼 / 潮崎豪 / 長州力 / 鈴木修 / ハヤブサ × 田中将斗 / 鈴木みのる / 秋山準 × GAMI / 志田光 / 水波綾 / テリー・ファンク / 飯伏幸太 / 竹下幸之介 / 紫雷イオ
【特集】
●2015年、鈴木みのるが動いた! 鈴木軍フルメンバー、新日本を離れノアのリングへ!!
●1・4新日本プロレス『WRESTLE KINGDOM 9 in 東京ドーム』 中邑真輔&YOSHI-HASHIが全試合をカオス解説!
●GONG Star Pro Wrestling Super Photo #3(ウルティモ・ゲレーロ&アトランティス)
●GONG Star Pro Wrestling Super Photo #4(ブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカ)
●《巻頭特集》 2015年GK劇場第一幕
●『ゴング』選定・2014プロレス大賞
●三田佐代子の『インディーのお仕事』出張版
●IGF『INOKI BOM-BA-YE 2014』Report
●スペシャル三者三様インターナショナル ミル・マスカラス&テリー・ファンク&NOSAWA論外
●『HUMAN DOCUMENT STORY』Vol.1 石井智宏という生きざま
● Gノンフィクション『会長・菅林直樹』
●『ワールドプロレスリング』×『ゴング』コラボ企画
『新日本プロレスワールド』プロデューサー登場
『テレ朝アナウンサーのワープロ実況奮闘記!!!!』text by 吉野真治
『人類プロレスラー計画 中西ランド』Making Photo公開
●三者三様
●プロレスラー自宅探訪:藤田和之
●2・15 DDT『さいたまスーパーDDT 2015』4つのポイント
●モッキーの突撃!隣のマスクマン:ソンブラ
●須田信太郎のMAGMA MANGA
【コラム】
男色ディーノ / ターザン山本! / 高木圭介 / 嶋田隆司(ゆでたまご) / KENSO / KUSHIDA / 斎藤文彦 / 柴田勝頼
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※10:05追記 当記事を金沢編集長に取り上げていただきました
わわっ、これは光栄なこと。ゴング・週プロの毎週対決連載、やってましたよ、自分で懐かしい(笑)。
・ カクトウログ|金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!」Powered by Ameba
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で、今回のブログで本当はなにが言いたいのかというと、
先月23日に発売された『ゴング』新装刊1号を読んだ感想が、
カクトウログさん(以下、敬称略)に掲載されていること。
かつては毎週、『週刊ゴング』と『週刊プロレス』を読み比べて、
どちらが面白かったかを検証し、判定を下す企画なども行なっており、
私たちも大いに参考にさせてもらったものだ。
私のブログのコメント欄に『ゴング』新装刊1号を読んだ感想を
寄せてくれるファンの方にも感謝しているが、
今回のカクトウログの感想記には軽い感動をおぼえる。
昔の『週刊ゴング』編集長時代を少し思い出させてくれるからだ。
当時も、「あ、ちゃんと見てくれているな、鋭いな」と思うことが多かったし、
ファンの代表のようなカクトウログに評価されることは嬉しくもあった。
今回も、バッチリと読み込んでくれているし、意図が伝わっているようだ。
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リンク先には、ガラケーをスマホに買い替えた話もあり。ガラケー保有にこだわる金沢編集長がゴング創刊号でスマホ時代の時代遅れ(原点回帰)宣言をしていたばかりなのに、オイッ(笑)。
一字一句へのこだわりゆえの訂正あり。
・ ゴング創刊号の訂正|金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!」Powered by Ameba
Twitterなどで取り上げましたが、創刊第1号発売日当日に金沢編集長の父親が亡くなりました。改めてこの場を借りてお悔やみ申し上げます。
・ 1月23日|金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!」Powered by Ameba
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「なんだよ、亡くなったって…。
そんなのナシだろ!
そんな、わざわざ『ゴング』の発売日に!」
それを聞いた嫁さんが、
「お父さん、ゴングの発売日まで頑張ったんだよ、きっと」
と涙声で言う。
枕元に持参してきた『ゴング』を置いた。
「本できたよ」と声をかける。
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お父さんも天国でゴングを楽しんでくれているに違いありません。(追記ここまで)
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金沢編集長をサポートして『ゴング』を制作しているペールワンズによる『KAMINOGE』の方の新刊表紙情報が6日に。表紙は“時代のトリックスター”飯伏幸太。
「プロレス女子」という言葉が賑わい、イケメンの象徴と言える飯伏をこのような格好で起用。本当の飯伏の魅力を押し出そうとする編集部の姿勢がTwitter上では絶賛されてます!

金井久幸さんはTwitterを使っています いま最も強くて、楽しくて、アブナイ男。vol.39の表紙はコレだ! 2月下旬発売!KAMINOGE vol.39
プロレスラーは強くて、楽しくて、ちょっとアブナイ!!
“時代のトリックスター”飯伏幸太
前田日明
鈴木みのる
マッスル坂井
秋山準
安生洋二
玉袋筋太郎
幅允孝
久龍ジョー
スーパー・ササダンゴ・マシン
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