ファンの声に向き合う新日本! 7万人G1来場への御礼とともに、選手のコンディションのための日程・開催地見直しを宣言
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G1ロス状態のファンも多いだろう。過去最大級のファンが詰めかけた2015年の真夏の祭典が16日に閉幕して1週間が経った。
20日、公式サイトで新日本プロレスが御礼を発信。
・ 新日本プロレスリング:【G125】ファンの皆様へ、『G1 CLIMAX 25』への御礼
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ファンの皆様へ
今年の『バディファイト presents G1CLIMAX25』へのご来場、ご視聴、誠にありがとうございました。
今回の『G1 CLIMAX』は「極みの夏。」をキャッチフレーズに28日間に渡り、全国各地で19大会を開催、述べ7万人以上という過去最大級の動員人数を記録し、『G1 CLIMAX』25周年という節目を無事に終了することができました。
これもひとえに、応援して頂きましたファンの皆様のお蔭です。
一方で、ファンの皆様からは、長期間に渡る日程と試合数、また連日の移動などによる、選手のコンディションへのご心配も頂いておりました。
今後の『G1 CLIMAX』シリーズにつきましては、選手コンディションに過度の負担の生じない日程、開催地の見直しを図り、開催する所存です。
これからも、新日本プロレスリングはファンの皆様に楽しんで頂けますよう、選手、社員一同が一丸となって、大会やイベントに取り組んで参ります。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
新日本プロレスリング株式会社
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どちらかというと、主旨はファン・関係者による日程への意見への回答のように思う。昨年の全12大会から、今年は1.6倍の全19大会へ。出場選手は昨年より減らしたものの、A・Bブロックが交互に公式戦を行う形式に。
東スポより。
・ 【新日G1】あまりに過酷だった28日間 近づいていたレスラーたちの限界
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【記者の目】新日本担当になって今年が7度目のG1だったが、ここまで重苦しい空気の取材現場は過去に見たことがなかった。
史上最長28日間、史上最多19大会の日程はあまりにも過酷だった。全出場選手が完走したことは敬服に値するが、中邑真輔(35)は左ヒジ負傷で一時離脱。舞台裏で負傷者は続出し、選手は例外なくコンディションづくりに苦労していた。
団体の集客力が好調なだけに、いわゆる「ドル箱」シリーズで大会数が増えるのは自然の理。ならばレスラーの負担は最小限にする必要がある。A、Bブロックの公式戦が1大会ごとに行われ、シングルマッチの負担を軽減する措置がとられたが、個人的にはそれで十分とは感じられなかった。現に公式戦以外のタッグマッチで負傷する選手もいた。バスが中心となる移動方法も、G1に限っては改善する余地があってもよかったのではないかと思う。
ある主力選手は期間中「(一歩間違えば)死ぬということをもっとみんな認識したほうがいい」とつぶやいた。感動のフィナーレに水を差すつもりはないが、過酷は美徳ではない。回復した新日本プロレス人気が持続してほしいからこそ、今年のG1は、レスラーたちの限界ラインに近づいていたことを伝えたい。
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テレ朝実況陣のブログより。
・ 遅ればせながら・・G1優勝決定戦 吉野|俺達のプロレスオフィシャルブログ「ワールドプロレスリング実況アナの俺達のプロレス」Powered by Ameba
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端的に言うと、ファンにとっては最高のG1だったと思います。
高品質の試合、
脚光を浴びた新戦力、
最多の観客動員、
感動のフィナーレ、
間違いなく、記憶に残る25回目のG1だったと思います。
しかし、敢えて生意気を言わせて頂くとするならば、
「日程」に関しては、今後の重要課題だと思います。
あくまで個人的な意見ですが、
今回の日程は、明らかに、プレーヤーズファーストではないと思います。
好調な新日本だからこそ、
ここは、財産である「プロレスラー」の待遇を含めて、
立ち止まって、何がベストなのかを考えてみるべきではないかと思いました。
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まず、正確な情報把握が必要なのだが、報道されている多くの負傷はG1前、もしくはG1序盤でのもの。負傷の全てについて過酷日程を原因とするのには無理がある。
柴田→右腕(G1開幕前の2大会を欠場)
石井→G1前(7・5大阪城)に左肩鎖関節脱臼
棚橋→首の古傷再発(開幕戦で再発)
中邑→左ヒジ負傷(2大会目で左ヒジにすり傷。ここから細菌感染して4大会目後の深夜に激しい痛み。白血球の数値が異常となった期間、3大会欠場)
矢野→右目を腫らす(5大会目に負傷)
天山→右まぶた(5大会目に負傷)
AJ→右ヒザ外側靱帯損傷か(6大会目のタッグマッチ)
ここから言えるのは、プロレスにおけるコンディション維持はもともと大変だということと、名誉をかけたシングルマッチでは力が入るため負傷しやすいということ。
そのうえで、もちろん28日間・19大会日程はハードであることは間違いない。東スポ記事のように「大会数が増えるのは自然の理。ならばレスラーの負担は最小限にする必要がある」との提言には賛成だ。
具体案を考えてみる。まずは移動を最小限にしたいし、移動が「ない」のが理想。例えば「札幌2連戦、福岡2連戦、大阪2連戦、後楽園3連戦、両国3連戦」くらいを軸に組むのはどうだろう。首都圏以外の連戦については大箱2連戦が厳しければ「大阪府立+府立第2」といった大小会場のカップリングも有効かと思われる。
もうひとつは日程の真ん中に1週間程度の休日を設けること。2シリーズ分で開催のイメージ。招聘外国人の滞在費はかさんでしまうが、必要な段階に来ていると思う。ぜひ検討してほしい。
今回くらいの興行数で行く場合、A・Bブロック交互での公式戦は非常にすぐれた手法だと思いました。プロレスの醍醐味であるタッグマッチが前半というのは興行として盛り上がりを徐々につくっていける。選手もコンディションの調整になるし、前哨戦として当たることで馴染みのない選手相手での負傷回避にも有効となりそう。また、シングルマッチ自体が1日置きになることで「負傷をやわらげる」ことをできたケースもあったのでは。
Twitterでも書き込んだが、ボクも究極は初期G1のように参加選手・日程を絞るのが理想だと思っています。でも、大量広告投下の新日本が回収と本格的売り上げ拡大を意図した場合、東スポにあるように「大会数が増えるのは自然の理」となる。ブロック交互公式戦をやめて日程を半分にすべきとの意見もファンからは散見されたが、解決案もなく「あなたの会社の売上げを半分にしてください」と言っているようなものなので、ボクだったら言えないなぁというのが正直なところ。日程を半分にしても、ファンはチケット金額を2倍は払えないですよね。
詰まるところ、選手のコンディションのみならず、会社の売上げに責任を持てるのは会社自身でしかない。にもかかわらず、ファンの声に向き合う新日本に、リーディングカンパニーとしての姿勢を見た思いがしたんである。これは、自団体の所属・参加選手はファンに対しても“所属”していると認識していなければできないこと。ボクらもうまく声を出していきたいです。
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