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2015.10.28

前田日明と木谷高明オーナーの対談が実現~新日本プロレスが復活してきた理由を前田が言い当てる

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 新日本プロレス10・12両国国技館大会を観戦した前田日明。木谷高明オーナー、棚橋弘至との対談を行ったことが伝えられていたが、、、
・ 前田日明が新日本と積極交流! 両国大会来場そして木谷高明オーナー、棚橋弘至との対談も【週刊 前田日明】 プロレス-格闘技 カクトウログ

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 27日、新日本の公式サイトで木谷オーナーとの対談が公開された。
・ 新日本プロレスリング:前田日明氏×木谷高明オーナーが10.12両国大会観戦後に初対談!「ベストバウトは真壁vs石井。オカダはまだまだ“伸びしろ”ありますよ」

 新日本OBによる新日批判をみることもある中で、前田は新日本にしっかりと向き合う姿勢。両国観戦からみえた感想は読んでいて実に興味深いものだった。

 昭和プロレスと平成プロレスの“違い”が話題になることも多いが、前田の考えはこうだ。
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前田 まあ、石井も真壁も2人とも、わかってるんですよ、プロレスのリズムをね。観客が見ているリズムと、自分たちが見せなきゃいけないリズムと。それをうまーく合わせる感覚を持ってるんです、2人ともね。そういう部分は、オカダも結構ありますよね。

(中略)

――その真壁選手や石井選手は、いまの時代でも昭和の匂いを感じさせるような闘いぶりをされますが?

前田 いや、昭和とかじゃなくてね。プロレスのやり方の基礎をこの2人はよく知ってますよ。オカダも若いんだけど、そこは肌感覚でわかってるんですよね。ただ、棚橋とかはあまり変わってないかな。まあ、いまの選手はマスカラス風に技をキレイに見せるんだよね、なんでも。棚橋のいいところは、そこだよね。キレイにピシッと決める部分がある。

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 観客が見ているリズムと自分たちのリズムを合わせる。そこがプロレスの技量であり、両国大会では石井・真壁・オカダにその力量を感じたとの前田評。昔がよかったとかそういうことじゃなくて、昔も今も“うまい選手はうまい”といったところか。(棚橋の場合は、あの内藤哲也戦だけではなんとも言えないかもしれません)

 新日本プロレスを活性化させるためのアイディアを考えたことがあるという前田。そこと合致するやり方が今の新日本に見てとれることを前田は指摘した。
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前田 で、「(オカダ・カズチカが)どういう選手なんかな?」と思ってね。よく聞いたら、元は別の団体にいて、海外に行って1回辞めてから、また新日本プロレスに入り直したと。そうして彼の名前を聞くと同時に「いま、そういう選手が新日本プロレスには結構入ってる」って話を聞き始めてですね、「やれDDTだ」「やれどこだ」ってインディーズ系の選手のいい子たちを新日本プロレスに引っ張って来て、積極的にマッチメイクされてるという話を聞いて。「あっ、それはいい考え方だな」と思いましたね。

――ここ数年、生え抜きだけではなく、インディーからもいい選手は起用する姿勢はありますね。

前田 インディーズ系でも団体によって、レベルの高い子っているんですよ。一概にインディーズと言っても、毛嫌いせずによーく冷静な目で選手を観察して評価してね。で、いい選手は、新日本に連れてきて。それに対して新日本の選手も発奮して奮起すると。そういう相乗効果でいい効果って出ると思うんですよね。だから「あっ、そういうモノを狙ってるのかな?」と。「木谷さんは凄く大事なことをやられてるな」と思ってましたね。

――なるほど。

前田 そんなこと思ってたら、最近は観客動員の部分でも「あっちでも満員。こっちでも満員」となってきたと。地方の中堅都市でも、ちょっと前まで、1000人も入らなかった場所に、いまは結構3000人、4000人、5000人と入れるようになったと。「ああ、凄いなあ」と思ってね。

――観客動員の好調さも耳に入っていましたか。

前田 ただね、じつは、最初に木谷さんが新日本を引き受けた時に、「どうするんかな?」と思ってたんですよ。なんか、その当時は、いまの選手はわかってるような気になって上の人の意見に耳を貸さない、というような話も耳にしてたんで……。

――あ、そんな話がありましたか。

前田 それは何かっていうと、自分が一番最後に(山本)小鉄さんと会話したのが、亡くなる3カ月か4カ月くらい前なんですけど。そのとき、小鉄さんが「日明、聞いてくれよ!」と。「会場で試合観てたら、ある選手がつまんない試合してたんで、花道を降りてきた時に、『おまえ、いい試合しなきゃダメじゃないか!』と注意したら、その選手が『じゃあ山本さん、いい試合ってなんなんですか?』と食って掛かってきたんで、俺は殴ってやったよ!」と。自分は「えっ? 小鉄さんにそんなこと言う選手がいるんですか?」と驚いたんですけど、「そうなんだ、いまのヤツは……!」っていうね。そういう話も聞いてたので「いや~、新日本は今後、どうするんかなあ」ってのが、当時の正直な感想でしたね。

――亡くなる前の小鉄さんと、そんなエピソードがあったんですか。

前田 だから、自分もその頃にチラッとですけど、「どういうことをすれば、新日本のカンフル剤になるんかなあ」と考えたりしたことがあってね。たとえば、インディーズ系や外部からいい選手を入れて、内部で競争心を煽って、出来高主義というか。いい試合をしたヤツをどんどん上に上げる、ダメな試合をしたヤツを落としていく。「それぐらいしかないんかなあ」と思ったこともあるんですよ。

――まさにいまの新日本の体制に近いアイデアを持っていたと。

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 いやこれ、新日本が復活してきた理由を前田が言い当てたとボクは思います。

 木谷オーナーは「前田さん、じつはボクがブシロードで新日本プロレスを始めた時と、今日の試合って、そんなには変わってないんですよ」とも口にしているが、はい、木谷オーナーが入る前から始まっている改革かと。

 新日本復活の理由はブログでいつか触れようと思っていたので、このタイミングで書いておこうと思う。いやもちろん、いろいろありますよ。広告費投下とか、選手の世代交代の成功とか。だけれども、いちばんは試合内容至上主義。観客をヒートさせられる選手を団体問わず重宝して、機会を提供した。たとえ顔合わせがマンネリとかリマッチ連発と思われようとも、パフォーマンスが最大化するマッチメイクにこだわった。

 ファンを拡大したくても、全てのファンを取り込むのは無理。では、どんなファンを相手にするか。そう、何度も見に来てくれるお客さんをつくらなければいけない。知名度よりも試合内容で魅せられる選手を起用し、試合内容で「ああ、面白かった。また来よう」と言ってくれるファンを相手にする。おのずと運動量が落ちない、動き続けられる、緩急をうまくつけられる選手が重宝されていく。目先の動員だけを考えたら、もっとレジェンド出せばいいのにって思わせられたこともあったが、新日本は極力そこに頼らなかった。

 目先の動員をまったく考えなかったわけではないですよ。ただ、ずっと見てると、ああ新日本はこういう闘いを団体として認めているんだな、という軸がわかってくる。軸がわかると、選手は健全に競い合うことができる。とはいえすべてが思い通りにブレイクするわけじゃなくて、内藤哲也と後藤洋央紀は苦戦しましたが。

 この考え方を継続的にやってこれたのは、もちろん棚橋弘至・中邑真輔が誰よりも新日本の闘いの体現者となって、実力・人気両面でもって評価を受けてきたことが大きい。オカダ・カズチカとAJスタイルズが体現者に加わったことで、新日本は復活に拍車がかかっている。

 とにかく、新日本OBの前田が木谷オーナーと対談したというのもサプライズだが、この復活理由の前田による言い当てにはもっと驚いた。いやはや、プロレスに向き合い続けるといろんなことが起きるなぁ!


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