中邑ラスト新日ドーム、オカダ・棚橋36分究極マッチ、柴田シングル生涯初戴冠~写真68枚で振り返るイッテンヨン
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新日本プロレスの年間最大ビッグマッチ、1・4東京ドーム大会からまもなく1週間。
・ 01-04(月) 17:00 東京・東京ドーム|WRESTLE KINGDOM 10 in 東京ドーム|大会結果一覧|Match Information|新日本プロレスリング
中邑真輔の新日退団・WWE入りに話題をもっていかれた感はあるが、ドームは素晴らしい大会だった。遅くなったが、大会を振り返っておきます(選手コメントは公式サイトより)。
* * *
一昨年は土曜、昨年は日曜と曜日にめぐまれたイッテンヨンは月曜開催。平日かつ仕事始めと重なった。加えて2年連続同一カードメインに対してのマンネリ指摘もあった。これらの逆境を乗り越えられたのか?
観衆は25,204人(主催者発表)。昨年の36,000人、一昨年の35,000人より大幅ダウン。これは、さらなる発表の厳正化によるもので、実際は「微減」ということ。見た目としても、前年と遜色ない入りだった。
昨年より大幅に主催者発表が減った今年の1.4ドームですが、木谷オーナーは「昨年の春から数十人単位しか誤差のない実数発表にしたので、実際は昨年より微減です」と語り、平日開催の影響が多少あったことを明らかにされました。
— どら増田 (@dramasuda) 2016, 1月 5
文句なしに素晴らしい! 新日本プロレスの勢いを見せつけた結果。
闘いの積み重ねのみならず、『プロレスいこうぜ!』というキャッチコピーで繰り広げられた交通広告、『1月4日に会社を休む36の理由』をはじめとした振り切ったプロモーションが成果につながったといっていい。
当サイトも期待した大会内容はどうだったのか。
・ もう1か月寝るとイッテンヨン~平日開催、マンネリ指摘、AJ負傷…こういうときのプロレスは何かが起きる!? プロレス-格闘技 カクトウログ
大会は屈指の内容だった。第0試合から観戦すれば5時間半のロングラン。それでいて長さを感じさせない内容でもあった(もちろん、エンターテイメントとしては短縮化は取り組んでほしいところではある)。
第0試合でオモチャ箱的な面白さをみせ、ラスト3試合が締めた。石井・柴田の昭和ゴツゴツ感、中邑・AJの技の読み合い、オカダ・棚橋のエンドレス攻防それぞれがベストバウト級だった。
Twitterでは話題にしたが、アリーナ席(グラウンド内)では自席を離れて最後列に立見している人も多かった。雛壇がないため、特に背が高い人の後ろであったりした場合の長時間での観戦はキツかったのではないだろうか。費用がかかることだが、せっかく高いチケットを買った人への観戦環境整備はご一考いただきたい。
■ 新日本プロレス『WRESTLE KINGDOM 10 in 東京ドーム』
1月4日(月)17:00
東京ドーム 観衆25,204人
これだけ混み合ったプロレス大会ドーム前は初めて見た。入場待ちにも長い列。
<第0試合>
▼1分時間差バトルロイヤル~ニュージャパンランボー
○邪道
(31分51秒 オーバー・ザ・トップロープ)
●田口隆祐
※退場順、10:26 キャプテン・ニュージャパン、10:32 藤原喜明、14:05 タイガーマスク、14:27 ヒロ斉藤、14:57 獣神サンダー・ライガー、15:12 中西学、22:39 永田裕志、22:58 小島聡、23:18 マスカラ・ドラダ、24:37 キング・ハク、24:47 天山広吉、27:02 ザ・グレート・カブキ、27:19 桜庭和志、27:51 チーズバーガー、28:19 YOSHI-HASHI、31:30 越中詩郎、31:51 田口隆祐
最初の登場はライガー。藤原が続く。リング上部の電光掲示が盛り上げとしてなかなかよい。
ライガー&タイガーによるダブルアキレス腱固めが“関節技の鬼”藤原相手にいったん決まるが、次の瞬間、藤原がライガー・タイガー2人まとめてのアキレス腱固め返し! こういったレジェンドの見せ場をつくってくれるのが嬉しい。
参戦の噂があったチーズバーガーが登場。えっ、線が細い。ざわざわ。
バレットクラブのテーマ曲がかかり、この男が入場。おっ、タマ・トンガのお父さん、キング・ハクだぁー!
スピード2の旋律! 12・29「RIZIN」青木戦でのダメージ深い桜庭が登場。大拍手。
カブキと桜庭、奇跡の異次元対決。誰だ、こんな面白いことを考えるのは! スタンドで打撃戦の構えを両者がとれば、カブキがアッパーカットで桜庭をグラつかせ、毒霧発射。カブキ、お約束の2年連続反則負け。
最後の入場者、18人目の邪道が「ももいろクローバーZ」の有安杏果さんを伴って入場。杏果さんはマスクをかぶって登場。イメージカラーの緑でライトアップされ、緑のネオンを振るファンがドームのアチコチに。
マスクを脱いだ杏果さんは、この表情。邪道アニキは緊張で表情が固め!? 杏果さんリングインは邪道が制止。
カッコいいところを見せたい邪道だったが、標的にされて田口と越中のサンドイッチヒップアタックを食らう。
田口のダイビングヒップアタックが越中に誤爆。邪道が越中をオーバー・ザ・トップロープで失格に追い込む。優勝目前の田口が躍動するが、その勢いをトップロープずらしでかわした邪道が漁夫の利的に優勝。
棚橋と真壁が映画ドラえもんを応援しているコネクションで小島よしおさん、エヴァちゃん、ドラえもん、のび太が登場。ウンタカダンスを披露した。
<第1試合 1/60>
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合4WAYマッチ(1/60)
ニック・ジャクソン&○マット・ジャクソン
(16分42秒 モアバング4ユアバック→片エビ固め)
バレッタ&●ロッキー・ロメロ
※オライリー&フィッシュが3度目の防衛に失敗。ヤングバックスが新王者となる。もう2チームはボビー・フィッシュ&カイル・オライリー、マット・サイダル&リコシェ
マット・サイダル&リコシェの同時シューティングスタープレス。
<第2試合 1/60>
▼初代NEVER無差別級6人タッグ王座決定戦
●タマ・トンガ&高橋裕二郎&バッドラック・ファレ
(11分34秒 スプリングボード・ドゥームズデイ・デバイス→片エビ固め)
マーク・ブリスコ&○ジェイ・ブリスコ&矢野通
※矢野&ブリスコ兄弟が初代NEVER無差別級6人タッグ王者に
<第3試合 1/60>
▼ROH世界ヘビー級選手権試合
○ジェイ・リーサル
(12分00秒 リーサルインジェクション→エビ固め)
●マイケル・エルガン
※リーサルが王座防衛に成功
エルガンの片手リフトアップ!! 凶器攻撃を織り交ぜられたフィニッシュで王座奪取ならず。
<第4試合 1/60>
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合
●ケニー・オメガ
(12分48秒 前方回転エビ固め)
○KUSHIDA
※オメガが2度目の防衛に失敗。KUSHIDAが新王者に
KUSHIDAが予告していた“協力者”は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のエメット・ブラウン博士(通称ドク)。正体は田口。
片翼の天使をドンピシャで丸め込んだKUSHIDAが技あり勝利。
<第5試合 1/60>
▼IWGPタッグ選手権試合
●ドク・ギャローズ&カール・アンダーソン
(12分49秒 キングコングニードロップ→片エビ固め)
本間朋晃&○真壁刀義
※アンダーソン&ギャローズ2度目の防衛に失敗。真壁&本間が新王者組となる
痛快さ抜群のダブルインパクト式コケシ。ここから本間大コケシ→真壁キングコングニーで王座奪取。
ビジョンで上半期の主要日程発表!
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<第6試合 1/30>
▼スペシャルシングルマッチ
○後藤洋央紀
(12分16秒 昇天改→片エビ固め)
●内藤哲也
<第7試合 1/60>
▼NEVER無差別級選手権試合
●石井智宏
(17分19秒 PK→体固め)
○柴田勝頼
※石井が2度目の防衛に失敗。柴田が第10代王者に
ベルトを掲げた柴田。バックステージにて「どっちが勝ったか、よくわかんねぇよ。自分的にはベルトが懸かっていようが、いまいが、やることはいっしょ。そのスタンスは変わんない」「今はまだ(ベルトを)巻くわけにはいかない。まだ俺のベルトっていう気がしねぇ」。柴田はシングル王座の生涯初戴冠となる。
<第8試合 1/60>
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合
○中邑真輔
(24分18秒 ボマイェ→エビ固め)
●AJスタイルズ
※中邑が2度目の防衛に成功
翌日よりWWE入り報道加熱。いつか新日本にもリターンしてほしいが、いったん新日ラストドームとなりそう。
コーナー固定リフトはAJの負傷明け腰狙い、いつものうつ伏せではなく仰向けに固定された。
AJが掟破りの逆ボマイェ。このあとのファイヤーバードスプラッシュはカウント2。
中邑の三角絞めがハーフスタイルズクラッシュで斬り返される神攻防!
拳を差し出し、AJが呼応した。昨年G1では棚橋と握手もしていた。これらがすべてメッセージでもあったのだろうか。
感極まったようにも見える。中邑がイヤァオ! バックステージ「(次に見据えるものは)世界、世界ですね。自分の思う、自分の目指すさらなる高みステージを、それを目指して生きていきたいと思ってます」。
まるで映画のワンシーンのように。AJにとっても新日ラストドームになるのか?
<第9試合 1/60>
▼IWGPヘビー級選手権試合
○オカダ・カズチカ
(36分01秒 レインメーカー→片エビ固め)
●棚橋弘至
※オカダが2度目の防衛に成功
オカダのミサイルキック。ダイナミックな技が正確に決まる2人のプロレスの醍醐味。
棚橋の必勝、後ろから前からハイフライ2連発もなんとカウント2。
2年前のG1決勝で中邑を沈めたショートレンジ式レインメーカー2発→正調レインメーカー。オカダがついにドーム大会での棚橋戦初勝利。
敗れて引き揚げる棚橋。バックステージ「なにも……浮かばないですね。俺の夢が途切れたのか、受け継がれたのか……」。
右手でマイクを持つ形が独特のオカダ「棚橋さん、IWGPは・・・・・・遠かったらな、俺もここまで追い詰められてないよ。強かったよ、棚橋さん! またやろうぜ!」。
花道最後でレインメーカーポーズ。中邑不在となれば、オカダへの期待はますます大きくなる。
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