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2017.03.18

『1984年のUWF』著者・柳澤健氏にまさかのブーイング!? トークバトルで漫画家・徳光康之先生が「前田に謝れ」と詰め寄る

 3月17日(金)~31日(金)の期間で中野ブロードウェイ・墓場の画廊において、徳光康之先生「最狂 超(スーパー)プロレスファン烈伝」の原画展「最狂超プロレスファン烈展」が行われている。この原画展期間内のイベントの一つとして、『1984年のUWF』著者・柳澤健氏を迎えてのトークバトルが18日(土)に開催された。

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左は徳光康之先生、右は柳澤健氏

 画廊内に用意された12席ではまったくまかなえず、ほとんどが立ち見の35人ほどのプロレスファンが詰めかける。

 『1984年のUWF』のプロモーションとして柳澤氏のトークショーは複数回行われてきたが、これがファイナル。冒頭から柳澤氏は「何度もやってきたが、これが本番のつもりです」と臨戦態勢だ。それはそうだろう。このイベントでの徳光先生の言い回しを借りると、多くの前田日明ファンに「佐山(聡)上げ・前田下げ」の意図ありとの認識を『1984年のUWF』は持たれている。

 「最狂超プロレスファン烈展」販売用に用意された『1984年のUWF』の表紙オビには「ドールマンがこんな事、言う筈が無い!!」と“前田寄り”徳光先生により記された(ただし、ウラ表紙側は「佐山に謝れ!!」となっておりバランス?は取れている)。

 このトークバトル開催に際して、前田ファンが結集。ここまでのイベントで柳澤氏がどういう“答弁”をしているかの徳光先生への通報も多数あったという。かくして、入場した柳澤氏には、まさかのブーイングが巻き起こった(徳光先生が煽ったため、参加者も半分はノリでやってましたが)。

徳光先生「全国の前田ファンは俺に『やれ』と言っている。佐山がUWFをつくったような書き方がされているが、5ノックダウン制は前田がつくったものだ」

柳澤氏「それ本質ですか? 1984年のときは前田は佐山に(存在として)並んではいない。佐山はスーパータイガージムが大事だったが、前田は家としてのUWFを守ろうとした。総合格闘技につないでいった我慢強いレスラーが前田。ただ、ヒストリーを捻じ曲げてUWFの全てを自身がつくったように語っていることに問題がある」

徳光先生「(この日の前田に対しての論評についても)表現がずるい。前田の話になると荒っぽい関西弁になるじゃないですか!」

柳澤氏「歪められてきたことを正せるのは自分しかいないと思っている。(UWFの歴史を語る際に巷にあふれている)前田史観に頼っては全体が見えなくなる」

徳光先生「前田は仲間もお金も人生も奪われてしまった。そんな前田をなぜここまで悪く言うのか」

柳澤氏「そんなの前田が悪いに決まっている! 日本人選手への取材からだと村の中で光が乱反射しているだけ。だから、ドールマンであり、ゴルドー(への取材が必要)。前田の言語空間の外側に出ることが大事なんです。ボクがやっていることは歴史家と一緒。猪木は馬場の歴史観を否定したし、前田は猪木をひっくり返しにいったのはサスガだと思っている」

徳光先生「ただ、前田を悪く書くことはどうしても許せない。前田に謝れ!!」

柳澤氏「(立ち上がり)正直、スマンカッタ!!」

観客「いいトークショーだ!! 柳澤はオトナだ!!」

Uwf1984▼new! 1984年のUWF 1月27日発売!現在のプロレスや格闘技にまで多大な影響を及ぼしているUWF。関わる男達の生き様を追うノンフィクション。佐山聡、藤原喜明、前田日明、髙田延彦……、彼らは何を夢見て、何を目指したのか。果たしてUWFとは何だったのか。この作品にタブーはない。筆者の「覚悟」がこの作品を間違いなく骨太なものにしている

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柳澤氏「ボクはUWFの現象そのものに興味を持っている。現象を生み出したのはあなたたち(ファン)の心、願望なのです。その感情を受け取れる器の大きさは前田にあった。佐山は受け取れなかったですから。前田がいたからこそ、大きなUWFになったとは思います」

徳光先生「いまこの3分ほど喋ったことを、ぜひ文庫本化の際に入れてください。そうするとすくわれると思います。いい本だと思うし、プロレスが取り上げられるのは嬉しいけど、許せない(笑)」

 こんな面白いトークバトルがあるだろうか。背負うところは背負い、突っ込むところは突っ込み、守るべきものは守る。そして、ノンフィクションを一つの筋で書ききった今だからこそ、柳澤氏が捉える前田像というものも垣間見えたのだった。

 トークバトルの背景には、両者のスタンスの違いも色濃く。

柳澤氏「ボクにとって“書く”ということは“わかる”こと。ボクは自分の気持ちを作品に投影したいとは思わない」

 対して徳光先生は、自身の中にある複数のファンとしてのスタンスを、複数の登場人物として漫画内に同居させて展開する。それぞれのアプローチで行われていく作業に終わりはない。両氏からの次回作への意欲が、イベント最後には触れられたのだった。

 終わってみれば1時間の予定が2時間近く。トーク後もサイン会が続いていた。いやはや、足を運んでよかった。

(※リクエストあればトーク詳細版を後日記事化も検討します。ただし、ノーツイートと指定された箇所は参加者だけの特典ということで)


※3/26追加

 詳細版を更新しました。
・ 前田史観を巡る攻防! 『1984年のUWF』著者・柳澤健氏vs『前田に謝れ』提唱・徳光康之先生トークバトル詳細版【週刊 前田日明】 プロレス-格闘技 カクトウログ


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