柴田勝頼「俺の18年は誰も真似できない。そもそも生まれた時から俺は新日本プロレス」~オカダとの前哨戦タッグ対決10大会&IWGP戦が決定!
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20日、新潟・アオーレ長岡にて行われた新日本プロレス『NEW JAPAN CUP 2017』優勝決定戦。柴田勝頼がバッドラック・ファレを下して、初制覇を果たす。覇者としてのベルト挑戦権についてはオカダ・カズチカを指名し、4・9両国国技館大会でのIWGPヘビー級挑戦が決定した。
・ 柴田勝頼「感じる、痛みは、嘘をつかない!」新日本復帰後4年半の間、一度も得られなかったIWGPヘビー王座挑戦権をついに掴む プロレス-格闘技 カクトウログ
21日には一夜明け会見で“正式決定”。全文はリンク先で確認を。
・ 「見たことのないオカダを引き出したい」『NEW JAPAN CUP』覇者・柴田勝頼がIWGPヘビー級王座、オカダへの想いを激白!!【一夜明け会見】
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柴田「ようやくですね。一回、『G1』で闘ったことがあるんですけど、タッグでも数回ですよね。4、5年いて、ホントに数回、リング上にいた時間なんて20、30分もないんじゃないかぐらいの。『こんなことってあるのかな』っていう思いでずっといて。これは俺の中で、『言ったら言っただけ、オカダから離れていくな』と。まぁ、会社が一番大事にしてる選手だから、わからなくもないですけど、ここまで過保護にしていいものなのかなと。オカダを別に否定するわけではないんですけど、素晴らしい選手だと思いますけど、そこにまったく触れることができなかったっていうのが……ずっと常に虎視眈々としゃべらずに狙ってはいましたね。ただ、その中で内藤がいろいろ言いだして、『これは許されるんだ』っていうのもあって、何がなんだかわからなくなってきたんですよね。やっぱりそういう部分では“プロレスは生もの”だと思ったし、『さすが、新日本プロレスだな』と思いましたね。
――時間はかかりましたが、最高の形でカードが組まれましたが?
柴田「そうですね。だから、俺なんか3、4年何も言わず、触れずに過ごしてきて。かと言えば、出戻ってきた海賊の親分は、向かい合っただけで組まれるわけじゃないですか。そういうものもいろいろありましたね、俺の中には。オカダが言ったことですからね。『向かい合っただけで、挑戦できると思うなよ』と。『NEW JAPAN CUP優勝してから来い』って。だから、俺はその通りにしただけです。ただ、時間はメッチャかかった」
――過去に柴田選手が対戦した時のオカダ選手と、いまのオカダ選手は一緒ではないですか?
柴田「それは一緒なわけないでしょ。やっぱり、3年の経験ってそれなりに凄い時間があるわけですし。中学生なんかも、3年あったら入学して卒業しちゃうわけですから。3年ってデカいですよ。オカダの3年は凄いデカいと思います。やっぱ、IWGPを当時も巻いてたし、いまもなお巻いてるっていう現状は、すげぇことだし。俺にはできなかったこと。ただ、『俺も3年前といまは違うよ』って話ですよね。その3年をどう過ごしてきたか。ほぼほぼ空白な3年なわけですけど。俺も去年はNEVERを一年間やって、海外にも行って、イギリスにも行って、吸収するもの、学んだものたくさんあったわけです。おそらく、日本の中でも一番シングルで試合をしたと思います、去年は。いつなんどき、誰からの挑戦も逃げずに闘ってきた自負はあります。その精神というか、根本のライオンマーク、新日本プロレスを謳っているのであれば、『そこは変えてはいけないというか、変える必要がないというか、そこを大事にしなくてはいけない部分なんじゃないのかな』という、俺からの新日本プロレスを象徴するIWGPへの挑戦でもあり、問題提起でもあり、闘いですよね」
――柴田選手にとって、今まで経験してきたレスラー人生18年間の日々とは?
柴田「俺の18年って、たぶん誰も真似できない18年だと思いますし、いまから誰かがやろうとかしても確実にできないことですし。もちろん、オカダがやってきた今までも絶対無理なんですけど。俺がプロレスラーとやってきた18年間、どこを区切ってもプロレスラーなんですよ。そこは誰も真似できない部分だと思います」
――昨日の試合後での、「かつての新日本を知る。そして現在の新日本を知る柴田勝頼と、いまの新日本の象徴であるオカダ選手」というコメントについては?
柴田「やっぱり、なんだかんだ言って、生え抜きにしかわからない意地っていうものが、絶対生え抜きにはあるんで。俺は一度辞めてるんですけど、俺の中でずっとプロレスラーでいたっていうのが。俺は、元々親父の時代から流れてる血っていうのが、そもそも遺伝子が新日本プロレスなんで、生まれた時から俺は新日本プロレスなんですよ。そこは何をひっくり返しても変えられないと思いますね。だから、オカダと闘えることに楽しみである部分、オカダ・カズチカの素の部分をどれだけ引き出して、俺の土俵で試合してやるかっていうのが、俺の中では凄い楽しみというか。アイツは、たぶんレインメーカーとしてのプロレスラーをやってるんですよ。マスクマンじゃないけど、マスクマンみたいな。素でそれをやってないというか。自分でもしゃべっててよくわからないですけど、なんとなくそんな感じです」
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シングルで1度切りの対戦しかなかったオカダ。そこに「ここまで過保護にしていいものなのか」「(俺は)いつなんどき、誰からの挑戦も逃げずに闘ってきた」との言葉をかぶせれば、記事の見出しとしては映えるかもしれない。だけれども、あまりの機会の少なさに「言ったら言っただけ、オカダから離れていく」との直感を柴田は持った。だからこそ、オカダの約束を持ち出し、約束から実に3年越しでカードを実現させたというサイドストーリーがある。
オカダからすれば、いくらでもツッコミどころはあるだろう。柴田は勝負どころで勝てないから、オカダにたどり着かなかったわけでもある。実際に、柴田は新日本リターン後の祭典制覇は春夏通じて初めてだ。
さりとて柴田はお構いなし! 素直に時間がかかったことを認めつつも、自身の18年の経験と新日本の遺伝子を信じ、感情にストレートに発言することをやめない。
21日21時からの新日本プロレスワールド「ワンダーランド」出演では、柴田は1時間にわたって喋り倒した。
気になった個所を抜粋。
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(石井戦は)マイクなんか持つこともなかなかないんですけど、喋りたかった、生の感情を。それくらい吹っ切れさせてくれた試合。それがあったからこその勢いは絶対あった。
(ファレ戦後のマイクで爆発でした。マイクは苦手ですか?)いや、別に喋ろうと思えば(この放送のように)喋れてるじゃないですか。(リング上での寡黙なイメージがあるが?)喋らないだけで。試合は試合で見てもらいたいという。喋りは大事かもしれないですけど、試合で評価してもらいたいというのが強い。そういうので海外の選手に試合をしたいと言われるのは嬉しい、言葉じゃないですから。
(例えばニュージャパンカップが始まる前に、俺はこういう約束があるから、勝ったらIWGPに行くよという、あえて言うことも可能だったかと思うんですけど?)やらないですね。勝ち上がらないと言えないと思ってたんで。トーナメントって1回負けたら終わりじゃないですか。だから、勝ってから、全ては勝ってからだなと。
あの3年前から、IWGPの「ア」の字も出さずに、オカダの「オ」の字も出さずに、虎視眈々と、機を狙ってたんで。やっと条件が揃ったかなと。オカダがどういう気持ちでいるのかなと。すべてが新鮮なんですよね。オカダと1回しか試合してないし。
(オカダに対戦要求に)行くと遠のくと思ったんです。行くと・・・言えば言うほど遠のいてしまうなとは思いましたね。俺の場合。(柴田選手自身としては、言わない方が?)近道だと。その近道が3年でした。
(オカダのことは)認めざるを得ないんじゃないですか? 天龍さんの引退試合の相手を務めた試合も見ましたし。ホント、3年前とは全然違う。認めてなかったら興味沸かないですよ。
(IWGPベルトを選んだのは)オカダが持ってるから、っていうのもありますよ。3年前に持ってて今も持ってるってスゴイじゃないですか。そこに風穴を開けたい。
(そんないろんな引き出しがある中で、闘魂というか?)闘魂なんて自分で言葉にも出したことないですよ。だけど、文字にしたら闘う魂じゃないですか。プロレスには闘いが混じってますよ、目には見えない闘いもありますし。その中で結果を出すのはものすごく難しいことですし。内容ももちろん大事だし、「勝負」なんですよね。そことの勝負をようやくできるというのはありますね。
3年かかりましたからね。(長かったですか?)そのことだけをずっと考えていたわけではないんで、一戦一戦を、自分がやるプロレスの意味のある試合にしたいし。海外でも日本でも自分じゃなきゃいけない試合にしたい。代わりが務まる試合なら、じゃあ自分じゃなくてもいいんじゃないかとなっちゃうんで。
メッセージですか? 両国で男の根性を見せたいと思います。以上。
根性大事ですから。(ニュージャパンカップ入る前に、そう思った?)なんかスッと入ってきて、男の根性~なんとか、モニターから、後楽園ですね。「男の根性見せてやれ」ですね、アッチは。(これテレビ朝日にも貢献しますね?)たまたまね、タイガーマスクですね。
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寡黙なイメージがある柴田だけに、夕方の会見と夜のワンダーランド出演で1年分くらい喋ったような印象も!? 実は、これがトークイベントなどで発揮される柴田の語りなのだ。「いや、別に喋ろうと思えば(この放送のように)喋れてるじゃないですか」と柴田。
さりげない、それでいて、ひとつひとつが見出しになりそうな言葉ばかり。「つくった」キャラクターもない。相手をこき下ろす「挑発」もない。本当の強さとは「ナチュラル」でいれることではないか。
一方で、聞き手となった野上アナウンサーからは、オカダの印象を一変させるような話も飛び出した。
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野上アナ そういえば2月のオスプレイ戦、オカダ選手が解説席に座ってくれたんですけど、オカダ選手が(対戦カードの)ラインナップを見たときに、「ボクはメインよりもこのカードが一番気になるんです」と(柴田vs.オスプレイ戦を指した)。それは、「柴田選手が学んできたいわゆるイギリス伝統のランカシャーレスリングスタイルというのを、自分のものにして最近見せてるんだ」と。それは「もう他のレスラー誰もできませんから」と。それであの試合を見て「これは今までの柴田選手とは違いますね」とハッキリと言ってたんで。
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レインメーカーvs.ザ・レスラーであって、オカダ・カズチカvs.柴田勝頼でもある。キャラを貫く強さか、キャラを覆す強さか。奇跡の試合当日に向けて、カウントダウンはとことん楽しめるものになりそうだ。
柴田は両国までの全10大会でオカダとタッグ対決。対戦カードをイッキ。
・ 【4月9日(日)両国・全カード決定!】オカダvs柴田!ヒロムvsKUSHIDA!後藤vsザック!テンコジvsウォーマシン!タイチ&金丸vs邪道&外道! タイガーWも参戦!!
・ 【4月4 日(火)後楽園・全カード決定!】メインは“NEVER6人タッグ戦”SANADA&EVIL&BUSHIvs棚橋&田口&リコシェ! オカダ&YOSHIvs柴田&真壁!
・ 【3月26日(日)後楽園・全カード決定!】メインで、オカダ&YOSHIvs柴田&永田!タグチジャパンがL・I・Jと前哨対決!! 岡vsファレも実現!!
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『戦国炎舞-KIZNA- Presents Road to SAKURA GENESIS 2017』2017年3月25日 (土)~ 2017年4月7日 (金)
▼3/25(土)静岡・ふじさんめっせ 18:30
<第7試合>
真壁刀義
柴田勝頼
(1/30)
YOSHI-HASHI
オカダ・カズチカ
▼3/26(日)東京・後楽園ホール 18:30
<第7試合>
永田裕志
柴田勝頼
(1/30)
YOSHI-HASHI
オカダ・カズチカ
▼3/29(水)福島・いわき市立総合体育館 18:30
<第7試合>
タイガーマスク
柴田勝頼
(1/30)
バレッタ
オカダ・カズチカ
▼3/30(木)秋田ふるさと村ドーム劇場 18:30
<第7試合>
真壁刀義
柴田勝頼
(1/30)
YOSHI-HASHI
オカダ・カズチカ
▼3/31(金)宮城・若柳総合体育館(アスパルわかやなぎ/栗原市) 18:30
<第7試合>
永田裕志
柴田勝頼
(1/30)
YOSHI-HASHI
オカダ・カズチカ
▼4/1(土)埼玉・毎日興業アリーナ久喜(久喜市総合体育館) 18:00
<第7試合>
タイガーマスク
柴田勝頼
(1/30)
バレッタ
オカダ・カズチカ
▼4/2(日)栃木・足利市民体育館 17:00
<第7試合>
永田裕志
柴田勝頼
(1/30)
YOSHI-HASHI
オカダ・カズチカ
▼4/4(火)東京・後楽園ホール 18:30
<第7試合>
真壁刀義
柴田勝頼
(1/30)
YOSHI-HASHI
オカダ・カズチカ
▼4/5(水)富山・高岡テクノドーム 18:30
<第7試合>
永田裕志
柴田勝頼
(1/30)
YOSHI-HASHI
オカダ・カズチカ
▼4/7(金)山形ビッグウイング 18:30
<第7試合>
タイガーマスク
柴田勝頼
(1/30)
バレッタ
オカダ・カズチカ
『SAKURA GENESIS 2017』2017年4月9日(日)
▼4/9(日)東京・両国国技館16:00
<第9試合 IWGPヘビー級選手権試合>
[挑戦者/NJC2017優勝者]
柴田勝頼
(1/60)
オカダ・カズチカ
[第65代王者]
※オカダ4度目の防衛戦
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永田、真壁、タイガーマスクとのタッグはどれも魅力的。6人や8人タッグマッチじゃないのはグッド。タイガーとは「男の根性見せてやれ」タッグの結成です!
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